中野製薬株式会社(中野耕太郎代表取締役社長)は4月15日(月)、京都府山科区の同社NAKANOホールにて、「コミック『ワンピース』に見る仲間愛と最強の組織の作り方」と題したセミナーを開催した。異業種も含め広い視野に立った情報や知識、ノウハウを吸収できるよう実施している「NAKANO BEAUTY COLLEGE」の一講座として行ったもので、講師には「ワンピースはなぜ人の心をつかむのか」の著者・藤岡良亮氏が招かれた。
 藤岡氏はアパレル会社、コンサルタント会社を経て、現在大阪門真市と京都丸太町で飲食店(カフェ)を経営。もともと人に考えを伝えることが苦手だった藤岡氏が、店を始めようと決めた時から現在に至るまで、自分とスタッフとの関わりの中でコミック「ワンピース」をどのように活用し、店の成長につなげてきたかについて語った。
 藤岡氏がまず実感したのは、好きな「ワンピース」で描かれる数々のシーンからその意を読み取り、それを実生活に落とし込んでスタッフに話すと、伝わるスピードや理解度がまったく違うということだという。例えば、登場人物が言いたいことを言い合う「宴のシーン」は、コミュニケーション(=相互理解活動)の大切なポイントを示唆。相手がほしい情報をしっかり聞いて話すことを実践することが重要で、コントロール(=一方的理解活動・話す、伝える)では人は動かないことを教わったという。また、同じように、「仲間を否定しない」「全力で応援する」「意識が言葉に出る」という登場人物の姿勢を、「?感謝を口にする ?我慢しない ?仲間を信じる ?.細部にこだわる」といった自店のルールづくりに実践。?によって表情や態度に変化が表れ、?で「もっとこうしたらよくなる」と我慢せずに提案する姿勢、?は悪い点の指摘も疑心暗鬼にならずに受け入れる習慣、?は他にまねのできない自店だけのこだわりにつながる といったモデルケースが生まれてきたという。
 セミナーではこのほかにも、1997年に連載がスタートして以降、単行本68巻、累計発行部数2憶6千万部を超えるといわれる同コミックから一貫して読み取れる、仲間愛に支えられたチームづくりのヒントが披露された。