今年で創立13年目を迎える新潟ヘアカラー研究会(由藤秀樹2016年度会長)は、1月28日(木)、新潟市内のコンベンションセンター・朱鷺メッセ内のマリンホールにおいて、「2016年度方針発表会」を開催した。同研究会には、現在新潟県内の20社44サロンが参加しており、スタッフ数は280名にのぼる。今回、その会員を集めて、今年度の活動方針を発表した。
 まずはじめに、由藤秀樹会長(SNIPS GROUP代表)が登壇。民間の調査データを整理・分析し、最近の美容市場および消費者の傾向を解説した。それによれば、今美容室の課題として、(1)顧客率の壁、(2)新規再来の壁、(3)来店周期の壁があり、特に、来店周期でいうと、若年世代よりシニア世代の方が年間の利用回数が多く、20代で年間12回利用者がわずか4.0%であるのに対して、60代では14.4%にのぼるという。その利用回数の多いシニア世代がサロンで“イヤ”だったこととして、「施術がうまくなかった」「施術が遅かった」という回答が多く、それを改善するには「基礎技術の向上」と「スピーディーなテクニック」を身に付けることが大切と指摘。
 また、シニア世代の美容に関する興味としては、高い順に「ヘッドスパ」「(髪の毛の)トリートメント」「眉カット」「フェイシャルエステ」と続き、シニア世代のケア意識の高さと、カットやカラーなどにケアメニューをプラスする「フィックスビューティ」がキーワードになると解説した。
 また、30代、40代についても「短時間で手軽にキレイ」になれることに対する欲求が高く、ほとんどの世代で、クオリティが高くスピーディーなテクニックと、キレイになるためのケアメニューが求められている現状が明らかになった、と指摘。それに対して、サロンの課題である年間の来店回数を増やすために、キレイになるためのケアメニュー、例えばヘアカラーリタッチにえり足カット、さらにスパやアイブローを組み合わせるといった「フィックスビューティ」の提案が大切になる。そして、具体的なヘアカラー技術で言えば、来店から20分以内で新生毛と既染毛の状態を揃える「ブレイクザベース」の技術や、頭皮に薬剤をつけずにスピーディーに塗布する「ハケゼロ」「ゼロタッチ」などの技術をさらに追及していき、その結果お客様に安心して継続的にヘアカラーライフを楽しんでいただくことが大切、と改めて技術力の向上を目指す決意を表明した。
 続いて登壇した小熊滋氏(SNIPSトップカラーリスト)は、人口減少時代に求められる5つのポイントとして、(1)ブランド価値、(2)ローカリゼーション、(3)情報収集力、(4)時間価値、(5)データ価値を提示。それぞれのポイントを詳細に解説した後、今年度の具体的なセミナー内容として、「新人ブレイクザベース」「ハケゼロセミナー」「外部セミナー」「コントロールベースカラーを活用したサロンワークセミナー」「ファッションデザインセミナー」「ファッションビューティセミナー」「フィックスビューティに向けて」を開催していく予定と発表した。
 最後に、永島希依子氏(ITAKURAカラーリスト)が登壇し、研究会主催のセミナー日程やセミナー講師について詳しく説明し、7月7日にコンテストを開催することを発表した。
 そして由藤会長が再び登壇し、今年の研究会主催のセミナーについてのコンセプトしとして、「見れる場づくり」「教えないカラケン」を提唱し、「お客様を感動させるのは盗むレベルの仕事」であるとし、「カラケンでクオリティの高い技術をぜひ盗んでいただきたい」と結んだ。
 発表会終了後は会場を移して懇親会を開催。由藤会長の挨拶の後、来賓を代表して株式会社アサヒの伊藤英與代表取締役社長が挨拶・乾杯の発声を行い、参加した会員や協賛メーカー各社のスタッフたちが歓談し、懇親を深めた。


2016年度方針発表会の様子


2016年度の方針を発表する由藤秀樹会長


2016年度の活動について説明する小熊滋氏


2016年度のセミナー日程を説明する永島希依子氏