東京認定美容師会(鈴木則子会長)は2月23日、東京・目黒区の目黒雅叙園にて、会員を対象とした特別教養講座「家族という病」を開催した。
 日本人の多くが抱く「家族」のイメージを問い直し、「家族とは何か」改めて提起した書として話題の『家族という病』の著者・下重暁子を講師に招いた講演と、同会で着付を学ぶ会員とその講師陣による着付ショーで構成されたもの。
 鈴木会長の挨拶、東京都美容生活衛生同業組合の金内正信理事長の挨拶に続いて登壇した下重氏は、自己紹介も兼ねながら『家族という病』を出版するに至った背景について説明。販売部数が60万部を超え、続編も準備中であることなども披露した。そして、自らの育った環境や家族について多くのエピソードを交えながら、「日本人の多くが家族を役割で捉えている」と指摘。「そのことが様々な悩みやストレスを抱えることにつながり、いつかその抱えきれなくなって爆発している」と語り、現代社会で起きている悲惨な事件や事象の多くは、そうした家族関係からくる遠因が潜んでいると指摘した。そして、「役割ではなく、個としてつながり認め合う関係が大切」と提言し、「皆さまのお仕事は、日々、そうしたお客様の悩みや相談に向き合うことも多く、今日の話を少しでも参考にしていただければと思います」と結んだ。


 続く着付ショーでは、冒頭で7人の振り袖姿の女性が登場し、異なる織りや柄、、髪や髪飾りに施した技が露披された後、婚礼を想定したシーンに転換。羽織袴の花婿と白無垢綿帽子の花嫁に続いて、黒留袖、色留袖に身をつんだモデルがそれぞれ2名ずつ披露された後、再び冒頭の7人が着付を担当した会員、講師とともに登場。最後に花嫁、花婿留袖の着付を担当した講師陣も紹介され、全員が壇上に勢ぞろいして終了となった。
 およそ30分、和装に合わせた落ち着いた音楽と照明の演出で披露されたステージは、会場のあちらこちらで感嘆のため息がもれ、デジカメやスマホを手に撮影する姿も数多く見られた。







 終了後には、食事と飲み物を楽しみながら会員同士の懇親がはかられたほか、会場入口に設けられたウィッグやヘアピース、和装小物などの協賛展示を通して、営業に役立つ製品情報に触れる機会ともなった。