ルベル/タカラベルモント株式会社(吉川秀隆代表取締役会長兼社長)は3月14日(火)、東京・千代田区のホテルニューオータニにて「2017ルベルセールスフォーラム」を開催した。毎年この時期に、全国各エリアで取引代理店に向けて、ルベル事業部の事業方針、マーケティング施策発表の場として行っているもので、この日は東日本を拠点とする代理店セールス関係者が参加した。
初めに、吉川朋秀常務取締役理美容サロン事業本部本部長・ルベル事業部長が、2017年度の事業方針について説明。それによれば、2016年度の国内売上見込みが120億円で、2015年の118億円から約1.7%のアップ。海外を合わせると126億円の見込みだという。
カテゴリー別の伸長率を見ると、パーマ93%、カラー101%、ヘアケア102%、スタイリング107%、メンズは121%という数字になっている。
2016年は『UNIQUE EDGE“独自性”』をテーマに、他にない特徴を持つこと、そのための5つの共同作戦、7つのメニュー、複合率として2.65を掲げてきた。その内、5つの作戦として1.デザインカラー、2.トータルコーデ、3.コクーンシルエット&質感カール、4.理想髪実現化、5.メンズ好感度アップを設定し、それらを実践し、なおかつ自店の「強みを活かす」「リーダーシップを発揮する」「独自の工夫をする」を実践したサロンが、成功事例としてあがってきていることを紹介した。
 また、昨年度のイベントとして、2月21日開催の『ID』、世界最大規模のショールームである『TB‐SQUEA』のオープン。そして『TWBC』の開催に触れた。
 そして、2017年度の方針として、要旨以下の通り発表した。
「今年度のテーマは『UNIQUE EDGE』は変わらず、独自性からさらに進化して“独創性”を掲げ、目指すべき方向や独自性の強みを明確に捉えて、独自の価値を創造する、ということを目指していきたい」
 また、最近の消費者の傾向を解説したVTRを上映し、それに続いて、
「今の消費者が響くキーワードとして、モノだけでなく、かっといてコトだけでもない、“モノ・コト”が連動して価値を生む、ということに着目したい。モノとは本質的に安心・安全であること、信頼できることで、そしてお客様が体験して感じるコトを通じての価値が価格以上のものであることを追求していきましょう、ということ。
サロンに置き換えると、モノとはメニュー、技術、店販であって、それ自体が価値となるものであり、コトとは、サロン全体が一体となった流れの中での体験価値というものを創造して、それが価値の創造につながって、業界全体の活性化につながると、信じている」と語った。
さらに「今年度掲げるキーワードして、『同質化から差別化へ』とは、サロンが同じアピールをするのではなくて、違う独自性を持ったアピールをしていくこと。『部分から全体へ』とは、メニューや店販を個々に捉えるのではなく、サロン全体の流れの中で捉えていくこと、『価格から価値創造へ』とは、価格を売りにするのではなくて、サロンの価値を売りにしていくこと」と解説した。
また、「メニューを通じて広げていくコンセプトとして、『デザインコンセプト』『ケアコンセプト』『メンズビューティコンセプト』の3つのコンセプトを掲げ、これらのコンセプトをもとにサロンサポートを展開していきたい」と述べた。
最後に、「タカラベルモントグループ全体としてどう考えていくのか、2017年から3カ年の中期計画を立てた。その中でどう業界に発信していくのか、というキーワードとして、『夢を語ろう、共に実現しよう』を掲げている。それは我々一人ひとりが夢を持ち、業界の仲間に対して、これから業界やサロンをどうしていきたいのか、を考えていくこと。2020年まで、はなんとなく成長しても、それ以降はどうなのか? その時になって考えるのではなく、今から一人ひとり積極的に考え、発信していくことで、業界の活性化につなげていきたい」と結んだ。
その後は、ルベルの営業施策や教育施策について、それぞれの担当から具体的な内容が発表された。
 最後に、基調講演として、『UNIQUE EDGE/独創性〜成城石氏はなぜ安くないのに選ばれるのか』をテーマに、ブックライターである上坂徹氏が講演。上坂氏は、早稲田大学商学部卒業後、アパレルメーカーのワールド、リクルートグループなどを経て、1994年以降はフリーランスとして活躍。経営、金融、ベンチャーなどをテーマに、雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手掛けている。
上坂氏によれば、成城石井が高くても選らばられる理由として、下記のような5つの問いかけをしていることを挙げた。
1.「本当の顧客ニーズ」に応えられているか
2.こだわりを「物語」にできているか
3.「儲けよう」「効率」だけで考えていないか、そこまでやるか、という「サプライズ」を作れているか
4.業界の「常識に縛られない」発想ができているか
5.「従業員」に本当に愛されているか
 こうした問いかけを常に心がけ、競合を気にする前に、「自分たちがやるべきことをやる」それこそが、差別化を生む、と解説した。



今年度の方針を発表する吉川朋秀常務