2016年
  • 2016年12月号
    動きとフォルムをコントロールする技術 レイヤーカットを使いこなす 段差をつけることでヘアスタイルのフォルムを変化させる、グラデーションカットとレイヤーカット。ざっくり言うと、グラはフォルムの下の方、レイヤーは上の方を削る技法と言えるでしょう。当然両方のテクを使った方が変化はつけられますが、ここ数年のトレンドはグラで作り上げたフォルムが主流。とは言えワンレングスに近い、すそが重めのAラインが多かったことを思えば、少しずつ時代は変化してきています。重さに飽きて「上を短くしてみたい!」というお客様も増えつつあり、レイヤーを学ぶには絶好のタイミング! 目指すデザインによって、どれくらい段差をつけるかを計算し、レイヤーとグラデーションを組み合わせて上下から削れるようになれば、フォルムコントロールにかなり自信が持てるようになるはずです。
  • 2016年11月号
    フォルムをつくるカットの原点を知ろう ザ・グラデーション “ニュアンス”が求められる時代性もあり、近年「段差でフォルムをつくる」という概念が薄れています。削ぎで軽くしたベースに、アイロンやスタイリング剤で丸みやボリュームを出す手法が中心になり、本質的な立体感や再現性を求めるお客様のニーズに応えられなくなっているのです。11月号では、カットによるフォルムづくりの可能性を改めて探るため、「グラデーションカット」の技術を徹底特集。スライスの角度やシェープの方向、リフトの角度で髪の重なりがどう変化していくのか? 段差=グラを入れる場所や幅を変えることでフォルムがどう変化するのか? これらの知識を蓄えれば、形づくれるヘアスタイルのバリエーションが広がり、お客様をより魅力的にできるはず。早速、カットの原点を見直しましょう!
  • 2016年10月号
    パーマ成功店の仕事はここが違う “毛先ワンカール”精密プロセス公開 近年、パーマは目覚ましく進歩していますが、必ずしも「新しい薬液やマシンを使わなければ成功しない」わけではありません。むしろ昔ながらの基本的なパーマの技法をないがしろにした結果、失敗につながるケースも多いのです。「パーマを成功させるには、基本的な作業の一つひとつをていねいに確実に行うこと」。CHELSEA柳澤利明さんのこの考え方を元にスタートした10月号の特集では、需要が多い毛先ワンカールスタイルに絞り、カット、ワインディング、1液塗布、水洗、2液塗布というシンプルな流れを追っています。ゴムかけやピン打ちなどの小さな作業に手を抜くと、最新の薬液やマシンを使っても仕上がりは魅力的になりません。パーマの原点を、あらためて見直してみませんか?
  • 2016年9月号
    基本をかためて自信をつけよう! パーマの毛髪診断と薬剤知識 世の女性たちのヘアスタイルを見る限り、たしかに「曲線」が求められるようになってきています。少なくとも一時期のようなストレート一辺倒の時代ではありません。それなのにサロンのパーマ比率がそれほど上がらない理由は、日常的にヘアアイロンを使う人が増えていること。そして美容師さん自身があまりパーマを勧めていない…ということのよう。パーマは近年新しい薬液やマシンが登場し、手の内が増えたとも言えますが、逆に情報に振り回されて苦手意識を持ってしまっている人も多いはず。まずは基本に戻り、シンプルなやり方、考え方から始めてみては? 2号連続のパーマ特集、第一弾の9月号では毛髪と薬液の理解について基本から取り上げます。ひとつひとつの作業の意味を把握しながら、パーマの勉強を進めていきましょう!
  • 2016年8月号
    かぶれ・アレルギーを防ぐために
    頭皮につけない カラー剤塗布
    カラー剤塗布のトレーニングでは「ムラなく・スピーディに・お客様に不快感を与えない」という要素がこれまで重視されてきました。頭皮ケアの意識が高まってきた昨今では、これに加えて「頭皮に薬剤をつけない」塗布が求められるようになり、「絶対頭皮にはつけないでね」と注意するお客様も増えています。現在アレルギーに悩んでいる人、かぶれやアレルギー発症のリスクを避けたい人、加齢により頭皮が敏感になってきた人などケースは色々ですが、こういう方々から選ばれるのは、髪だけでなく頭皮にも負担をかけずにヘアカラーができる美容師。塗布には自信あり、という人も、この本でプロセスをたどって基本をおさらいしてみると、新しい発見がきっとあるはず!
  • 2016年7月号
    なめらかなフォルムが大人に似合う
    ボブのカット&パーマのテクニック
    世代を問わず人気のボブ。かつて10~20代とミドルエイジ以上とでは、ヘアスタイルのデザインが明らかに違いましたが、近年はどの世代もパッと見には同じ。となると、微妙にカスタマイズできるかどうかが、売れる美容師の条件になってきます。特に30代後半以上のお客様に支持される鍵は「大人仕様」のボブがつくれること! 若い世代ならすそ広がりで毛先がツンツンしていても似合いますが、大人のボブにはまとまりのある丸みが欲しい。それには段差をつけて丸いフォルムをつくり、パネル間のカドをチェックカットで落としてなめらかにする必要があります。削ぎを主体にしてスタイルをつくっていた人、この号で、段差をつくるカットとチェックカットを勉強してみませんか?
  • 2016年6月号
    今どきストパーはここまで知っておきたい!
    2016年ストレートパーマの新ベーシック
    時代によって変遷を重ねてきたストレートパーマ。ここ数年は、新しい還元剤や機器の登場により多様性を見せています。美容師の考え方やこだわりどころによって手法が異なり、新しいアプローチも続々と登場。いずれも髪に負担をかけずにストレートの効果を最大限に引き出したい、という試みに基づいていますが、闇雲に技法だけをまねようとすると、思わぬトラブルを招くことも…。手法だけにとらわれず「なぜその薬剤なのか、その塗布方法なのか」を考えるようにしたいものですね。そこで今号では、薬剤や毛髪の知識、縮毛矯正専門店『Rescue-Hair』菊地克彦さんの施術テクニック、サロンでよくあるケーススタディをご紹介。ストレートパーマを見直したい! と考えている人にはきっと役立つ一冊です。
  • 2016年5月号
    立体的なフォルムをつくれるようになろう
    ショートヘアのグラデーションカット講座
    最近は、長い髪のお客様が多いこともあり、あまりショートをレッスンせずにデビューしてしまう技術者が増えていて、お客様に短く切ってとオーダーされても尻込みしてしまうケースもあるようです。というのも、ショートはデザインのバリエーションが豊富な反面、頭の形などお客様が持つ素材の特徴がハッキリ出てしまうスタイルだからです。つまり、その人の魅力を引き出せるか、欠点がそのまま出てしまうのか、美容師の技術が問われる長さなのです。そこで役立つのが、今月号で取り上げる、スタイルに丸みや重さを加える、グラデーションのテクニック。スタイルの構造を理解して、グラデーションを使いこなし、その人に合わせた「かたち」をつくれるようになれば、もっと自信を持ってショートを提案できるようになりますよ!
  • 2016年4月号
    クオリティが求められる大人髪の勉強に!
    「50代向けヘアスタイル」トレーニングBOOK
    来店頻度と美容への支出額によって、いまサロンにとって最も大事な顧客層と言われている50代女性。かつての落ち着いた「マダムヘア」ではなく、今や50代が好むトレンドやヘアスタイルのベースは、若い世代とさほど変わりません。しかし、だからといって20~30代向けと同じようにつくればいいという訳ではないのが難しいところ。メリハリのあるフォルム、トップやバックの立体感、視線を上にもっていく毛流れ、まろやかな曲線、素材の良さを示すツヤ感などが必要になってくるのです。この号は、そうした魅力を作るためのテクニックや考え方をお届けします。
  • 2016年3月号
    BEFORE → AFTERの間にドラマがある
    美容師の仕事は「お客様プロデュース」だ!
    サロンワークはいつも、BEFORE → AFTERの連続。お客様のヘアスタイルを変えて、見送る…というプロセスはみんな同じだけど、再び指名をもらえる人とそうでない人がいるのは、なぜでしょう? お客様が望むのは「自分のことを分かってくれて、魅力的にしてくれる」ことだから、どれだけカタログの髪型に近づけても、お客様の言う通りにしても、本当に似合ってなければ満足には繋がらないんです。そこで3月号では、お客様一人ひとりの魅力を引き出す秘訣を探るため、支持率の高い3名の美容師のヘアデザイン提案の視点に着目! BEFOREからAFTERまでのプロセスのなかにはどんなドラマがあるのか、その全貌を大公開します!!
  • 2016年2月号
    ヘアケアは単発から中長期アプローチへ!
    ツヤ髪育成プログラム
    お客様の来店数が年々降下しているなか、ヘッドスパやトリートメントなどのケアメニューだけはオーダーが増えています。今の時代、ヘアスタイルのデザインよりも素材である髪の美しさを求めている人が多いのかも。でも、素髪のようなツヤは単発のトリートメントで持続させるのは難しく、自宅でのケアとサロンでのケアを積み重ねていく、中長期のケアプログラムでこそ実現するのです。つまり、ツヤ髪は美容師とお客様の二人三脚でつくりあげていくもの。では、プロのヘアケアとホームケアとで、どうプランを組み立てていけばいいのでしょうか? そのプログラムづくりのコツや、お客様一人ひとりに合ったメニュー提案のポイントをたっぷりとご紹介します!
  • 2016年1月号
    次世代ヘアデザイナーたちの熱い挑戦
    TOMOTOMOスターコンテスト2016
    カラー客にパーマをお勧めできない大きな理由は「色が落ちるから」か、「ダメージが進むから」のいずれか。でもハイブリッドな還元剤を「ちょい足し」していく、このワザを使うと、褪色もダメージも驚くほど少ないパーマが提案できます。ポイントは“アルカリの使い方”。今回は、この「ちょい足し」還元の技法をご紹介しつつ、メニュー展開のコツまでを完全整理します!