オンラインニュース - プレスカンファレンス2014 / 国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター

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プレスカンファレンス2014 / 国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター

[2014-07-16]

独立行政法人国立がん研究センター(東京都中央区)は、癌手術や抗がん剤、放射線などの治療によってその人の外見が変わり「人として生きる」「社会に生きる」ことを奪われてしまった人たちを支援していく取り組みを開始し、国立がん研究センター中央病院内に「アピアランス支援センター（野沢桂子センター長）」をオープンして1年。この間の活動報告や患者の悩み解決に向けて開発された新製品発表と、研究報告などのプレスカンファレンスが７月１６日に同センターで行われた。
２年目を迎える同センターは、日本全国の多くの研究者と共同し、がん患者の外見に何が起きているのか、どのようにケアすればよいのか。皮膚障害とその後の対応など徹底して研究してくことを目指している。
野沢桂子センター長は、研究・教育・臨床の３本柱で患者の「生きる力」をサポートしていくとした上で、「医療関係者への教育啓発、臨床（述べ２０００人）研究と幅広く活動してきましたが、見えてきた患者さんの悩みや解決すべき課題にきちんと対処したい」と１年を振り返り「この間の活動を通して”アピアランス“という言葉が浸透して広がって、もっと使われることを望んでいます」と挨拶した。
次に、活動内容と研究報告では、外見の変化及びケアに関する現状などが詳しいデータをもとに発表され、安全で公正な情報をもとにエビデンスや臨床でのネットワークを作り、広げていくための段階的な支援プログラムが報告された。

●ウィッグな帽子
続いて、治療によって髪の毛が失われ社会との関係で困っている人達の悩み解決に向けてオリジナルで開発した帽子が紹介された。患者さんが笑顔になれる製品として出来上がった“ウィッグなぼうし”（写真）は、ニット帽に人口毛を付けたもので、まるでウィッグにしか見えない全く新しいタイプの帽子で、６５ｇと非常に軽量で手入れも簡単。８月発売予定で売り上げの１０％は研究活動に使用され患者支援に生かされる。

〈お問い合わせ〉アピアランス支援センター
独立行政法人国立がん研究センター広報企画室
ＴＥＬ:０３−３５４２−２５１１