オンラインニュース - NAKANO DESIGN FORUM 2017 / 中野製薬(株)

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NAKANO DESIGN FORUM 2017 / 中野製薬(株)

[2017-07-04]

　中野製薬株式会社（中野耕太郎代表取締役社長）は7月4日（火）、東京・江東区のTFTホールにて、「NAKANO DESIGN FORUM 2017」を開催した。
　同イベントは、中野製薬がシリーズで行ってきたもの。これまではティーチイン形式のワークショップなど、サロンですぐ使える実践色の強いものだったが、今回は、あえて「リアルクリエイション」をテーマにステージを展開。当日のオープニングでは、イノベーションを背景にした企業寿命30年説について触れ、2019年で同社が創業60周年を迎えることを報告。「2つの30年が終わり、2019年を第3の創業として、新たな戦略プランニングを行う。また今後はそれによりさらにスピード感をもってワクワク、ドキドキするチャレンジをして、『美容師は楽しい、素晴らしい』を伝えたい」旨の同社のメッセージを司会者が代読した。
　その後、ステージは、『BRIDGE』西本昇司氏のファーストアクトからスタート。「ファッション誌のロケで雨の降ったとき、スタジオでロケ感を再現する」というユニークな設定の元、室内でもストリート感を感じさせるクリエイションを披露。ステージでは、撮影しながら、ボブのモデルのスタイリングを何パターンもチェンジしていった。
　続くセカンドアクトは、『ANTI』小松利幸氏が務めた。小松氏は「普段はほとんどこういうアプローチはしない」としながらも、スキンヘッドのキャップをかぶせたモデルにヘアピースをつけていき、即興でヘアデザインを構築。さらに同じモデルを使って、今度はリアルヘアに「三つ編み」でパンクを表現した。
　最後のサードアクトは、『Double』山下浩二氏が担当。「黒」をテーマに、音楽や映像に合わせたクリエイションを展開。ステージでは、黒をイメージして山下氏自身が集めた音楽と、幻想的な映像を流し、その世界観にモデルをシンクロさせるような演出で、シザーを使って重さをつくるカットや、エアブラシをつかったメイクなどを披露した。
　三者三様のステージの後は、トークライブ。西本氏、小松氏、山下氏の考える「クリエイション」についてそれぞれの意見をメッセージした。昨今、若い美容師層は、表現やクリエイションから距離を置きがちだが、会場に集まった若手美容師たちは、3人のステージやメッセージに大いに触発されたことは間違いない。