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平成22年度新春賀詞交歓会を開催 / 滝川株式会社

[2010-01-05]

1月5日（火）、滝川株式会社（滝川和秀社長）の新春賀詞交歓会が同社第二本社ビル4階ホールで開催された。同社の取引先関係者を集めて1年の計を披露し交流をはかる新年恒例の行事。

冒頭、山東昭子参議院副議長の祝辞に続いて滝川晃一会長が年頭の挨拶に立ち、「日本経済は昨年11月20日に3年5か月ぶりにデフレ状況にあることが宣言されるなど、経済の構造そのものが変化している。由々しいことだが、美容業界も非常に厳しい。影響はサービス産業全体に及んでおり、消費者の将来不安、生活防衛への意識が来店頻度にも表れている。不況にもかかわらずサロン数は変わらず増えており、大型店などでは値引きで売り上げを立てるといった現象も出ているが、あくまで技術で売り上げを立てるべきだ。値引きではなく、複数の技術によるセット価格やサービスの工夫などによって価値を創造していく取り組みが求められている。また、業界の将来を考えると美容学校の定員割れといったことも不安視されるが、根底には供給過多という課題も横たわっている。今までの商売の在り方を根本から見直す時期が来ている」と業界の現状を分析。さらに、エステ、ネイルの現状に触れながら、美容室におけるサービスの必要性について説いた。

そして、経営方針について「今年度から成長戦略を軸に各部門で取り組む」と宣言。続けて「人の教育を徹底し、社員のスキルを高めることで少数精鋭でも可能な企業体制を目指す」「持てる資産の有効活用をはかる（27万部発行の『ビューティギャラリー』による売り上げUPとお客様のニーズに合わせた商品開発、97万部のオーダーを得て100万部を製作した『ビューティボックス』の活用とオリジナル商品掲載への段階的な移行、独自の商品開発）」などを挙げて説明した。
また、「財務改革によって利益を上げる体質が整った」とも語り、4月〜9月期までの売上、営業利益、経常利益の前年比を示しながら、売り上げが伸びなくても利益が確保できる体質に改善されたことを披露。その上で「成熟した市場でやるべきこと」として、05年から与信条件を見直し1200社（170社減少）となった取引先を将来的には800社まで集約していくこと、有休地となっている大阪と本社近くの土地を来期までに処分し特別損益として計上、財務体質を強化することを挙げた。
最後に、イタリアのボローニャで開催されている「コスモプロフ」に初めて出展（セット椅子「リザーブ」）することや、昨年NPOとして新たにスタートした美容週間運動の取り組みについても紹介した。

このあと、株式会社アリミノの田尾有一代表取締役社長が乾杯の挨拶を行い、交歓会がスタート。参加者は新しい年への期待を込めながらそれぞれに交流をはかった。