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2010年度　アリミノ全国有力代理店会議を開催/ (株)アリミノ

[2010-01-15]

1月15日（金）、株式会社アリミノ（田尾有一代表取締役社長）の「2010年度アリミノ全国有力代理店会議」が東京・港区のホテルオークラにて開催された。出席代理店は55社。

開会挨拶で田尾社長は、現在の経済状況と昨年の美容業界の業況について触れたあと、2009年の業績について「お陰さまでアリミノは増収増益を果たすことができた」と感謝。その要因として?スタイリング剤「ピース」が安定して推移したこと　?昨年発表の「シェルパ」が支持を得たこと　?パーマ基準改正に合わせた「コスメシリーズ」の追加アイテムが好評なこと　?「ケアトリコ」の追加新製品も強調だったこと　などを挙げた。
そして、今年の展望を「昨年から女性のヘアスタイルに変化の兆しが伺え、ショートスタイルが増えている。このことはカット、パーマ、カラーによるヘアデザインにも追い風」と分析した上で、「3月には『アジアンカラー』をフルリニューアルしてサロンカラーの活性化を後押しさせていただく。同時にパーマ市場の活性化もはかりたい。カット、カラー、トリートメントが成熟する中、パーマはこれまで取り残されてきた。全美連をはじめとして業界全体でパーマに取り組む機運が出ており、当社も『コスメシリーズ』を更に強化してお手伝いさせていただく。不況の中、サロンが価格競争ではなく適正な価格で適正な技術を発揮していただくことが大切、美容室でしかできないパーマ、カラーの活性化を通じてそれを果たしていきたい。成熟したマーケットでは、新しい技術や製品の提供でニーズを生み出し市場を創っていくことが必要で、そうした想いをこめて今年の企業テーマを『HOPE』とさせていただいた。共に希望を持って進んでいいきましょう」と語った。

これを受けて、活動方針の発表に立った田尾兵二取締役会長が「『HOPE』にはネバーギブアップという思いも込めた。不況の中でも夢や希望を語り合える世の中でありたい。業界はメーカー、代理店、サロンの3社が一つでも欠けると成り立たない。髪を通してお互いに語り合いながら顧客掘り起こしにつながる活動に取り組んでいきたい。環境が大きく変わっており美容業界も働き方を含めて変えていかなければならない。時代が変われば時代に合った活動が必要になる。特にニューシニアに向けた大人のための提案が重要と考えており、本日の講演でもそうした活動に取り組んでおられる講師をお願いした」と語り、「HOPE」に込めたメッセージをPRビデオで紹介した。
そして「アリミノも今年は組織を大きく変えて両常務を中心に活動していく。時代が変わっており、美容業界のキーワードも『時代』になると思っている」と結んだ。

続く新製品の発表では、商品開発部部長の山田由美子氏が「今年はこれまで以上に顧客目線に立った製品を提案していく」と語り、以下のアイテムについて紹介した。
?従来の「アジカンカラー」のシステム処方を一新した「アジアンカラー　デザインエキスパート」（アルカリタイプ60色／弱アルカリタイプ30色）3月上旬発売　?サロンケア用「シェルパ」のホームケアアイテムを秋に発売　?「ミント」をオールシーズン対応にリニューアル（4月下旬にシャンプー2種とスカルプ＆ヘアパック／秋にシャンプー、スカルプ＆ヘアパック各1種）　?1500サロンに導入した「ルネフルトレール」の新アイテム　?40歳からのデリケートな大人の髪専用の「ケアトリコグレースブルー」シリーズを投入（昨年秋発売済み）　?「コスメ」シリーズのストレートアイテム　?スタイリング剤「ピース」にカール、ウェーブに特化したウォータリング「ホイップ」を発売（5月）

休憩をはさみ行われた特別講演では、株式会社キャンディッド・コミュニケーションズ代表取締役会長で、「日本に新しい大人の文化を」と立ち上げた「クラブ・ウィルビー」代表の残間里江子氏が「21世紀社会への提案『新しい大人文化の創造』」と題して講演。高齢社会に突入し市場が成熟した日本社会が元気を取り戻すためにも、60代に突入した団塊世代がひと頑張りして、新しいモノやコト、場を創造し大人の文化を創っていく必要があると、団塊世代の特性や「クラブ・ウィルビー」の活動を交えながら紹介。最後に「美しく装いたい」という想い世代共通で「健康と美は同義語」であり、「特に身体に近いもの、髪の毛、肌、食べ物も含めてすべて自分をつくるもの」と捉えている団塊世代の新しい大人の特性でもあるとして、これからの大人のための美容の可能性を語りかけた。

講演終了後には優秀代理店表彰が行われ、最後に田尾圭介常務取締役による御礼の挨拶で代理店会議は終了。引き続き会場を移して懇親パーティが催され、代理店関係者との交流と情報交換がはかられた。