60余名の精鋭が技を競う 最優秀は石井(打掛)、小田島(和装)、青木(ブライド)、中川(留袖)氏
Zenkon Contest 2022全国大会/全日本婚礼美容家協会

職業訓練法人 全日本婚礼美容家協会(田中雅子会長、マリールイズ恵子理事長)主催の「Zenkon Contest 2022 全国大会」(後援=中央職業能力開発協会、東京都)が9月13日、都内墨田区の東武ホテルレバント東京で開催された。

全国大会に臨んだのは6月6日の中・四国ブロック 広島大会を皮切りに全国7ブロックで開催された各ブロック大会を勝ち抜いてきた実力者ばかり。今年の第41回全日本打掛花嫁着付、同和装トータル、第20回ニューブライド、第4回留袖着付の各部門に合わせて63名が出場した。競技に先立って司会から、7月5日に開催された東京ブロック 東京大会(既報)の模様がNHK「ニッポン知らなかった選手権」で紹介されたことが報告された。

午前11時からスタートした大会では荘司礼子、大石光江両副理事長と登壇したマリールイズ恵子理事長が「いよいよ決勝です。今日までの練習成果を存分に発揮して下さい」と挨拶し選手を励ました。続いて第39回全日本打掛花嫁着付コンテストで最優秀賞を受賞した青木真佑子さんから優勝カップが返還され競技に移った。午前の部では留袖着付が行われ、部門中最も多い25名の選手は20分間のステージ競技に挑んだ。

いっぽう、午後の部は和装トータルコンテストからスタート。19名が出場して25分間(ステージ競技)で着付けの仕上げまでを競った。続いてニューブライド(7名)、全日本打掛花嫁着付(12名)の競技が同時に行われ、出場選手はヘア、メイク、ドレス、アクセサリー等のトータル美(ニューブライド)やトータル美を主眼とした打掛花嫁の気品(打掛花嫁)などの審査基準を意識しながら作品作りにチャレンジした。なお作品審査は、留袖を宮迫光子、武田千鶴子、菅原みどり、田中ふさ子、和装トータルを西脇末美、桐生京子、木村喜代子、ニューブライドを古久保妙子、梅田ゆう子、高橋スミ、打掛花嫁は荘司礼子、大石光江、横田勢津子の各氏およびジャーナルが担当した。

全競技終了後のゲストステージでは、沖縄返還50周年記念と銘打って「琉装とからじ結い~沖縄の伝統的着付と結髪」が披露された。玉木流琉装からじ結い研究所東京支部

琉球舞踊宮城流豊舞会による実演を解説した久保頼野氏(玉木流琉装からじ結い研究所師範)によると、沖縄の伝統芸能である琉球舞踊では、琉装(着付)とからじ結い(結髪)という装いの技術は欠かせないもので、沖縄という特殊な地域性から日本、中国、韓国、東南アジアなど様々な国の伝統文化が混合して出来上がったものだという。ステージでは沖縄のおめでたい席では必ず踊られるという華やかな踊りがリズミカルな曲に合わせて披露された。身分によって異なるという髪型や着付などのテクニックも紹介されたほか、艶やかな伝統衣装をまとった国際文化理容美容専門学校の学生20人によるウォーキングが場内を沸かせた。表彰式における各部門審査員の講評(抜粋)は次の通り。

(留袖着付部門/宮迫光子審査委員)=第一礼装なので品の良さが基本だが、緊張のせいか襟のつき具合や裾の高さにずれが見られる作品があった。帯については位置が総体的に高かった。着る人の年齢に合った高さが大事。お太鼓は小さくて、たれが短いのが気になった。

(ニューブライド部門/古久保妙子審査委員)=メイクは全体的に非常にきれいな仕上がりだった。ブライドでは高貴なイメージが重要になるので、ネックレスやイヤリング等も左右対称を心がけるなど細かい神経を使って欲しい。結婚式のヘアスタイルはどうしてもパターン化しがちなので、全婚としても時代に合った新しいスタイルの数々を提案していきたい。

(和装トータル部門/西脇末美審査委員)=今年は皆上手でとくにヘアは平均的に良かった。ただ、前から見ると素晴らしいのに後ろからは首をかしげてしまう作品や、ブライド部門に出るのかと思うほど濃いメイクも見られた。トータルとうたっているように頭の先からメイク、着物、裾合わせまでトータルなバランスを心がけて欲しい。

(打掛花嫁の部)

▼最優秀賞(長尾義胤賞、東京都知事賞)=石井あすか(東京都・学校法人国際文化学園)▼優秀賞(中央職業能力開発協会会長賞)=佐藤葵(東京都・国際文化理容美容専門学校国分寺校)▼金賞第一席=喜井陽子(香川県・clef lacle de bonheur)▼同第二席=大畠かおり(石川県)▼同第三席=加藤久美子(愛知県・柴田悦子きもの教室)

(和装トータルの部)

▼最優秀賞(東京都知事賞)=小田島潮音(東京都・学校法人国際文化学園)▼優秀賞(中央職業能力開発協会会長賞、新美容出版株式会社賞)=大坪光咲(東京都・国際文化理容美容専門学校渋谷校)▼金賞第一席=塚田美咲(東京都・国際文化理容美容専門学校渋谷校)▼同第二席=西田茜音(京都府・ビューティサロンPure)▼同第三席(株式会社ハースト婦人画報社賞)=溝曽路絵菜(岡山県・Hairスタジオ10)▼同第四席=尾櫃佑衣(東京都・ZA/ZA AOYAMA)▼同第五席=渡辺理子(東京都・国際文化理容美容専門学校国分寺校)

(ニューブライドの部)

▼最優秀賞(中央職業能力開発協会会長賞)=青木真佑子(東京都・国際文化理容美容専門学校国分寺校)▼優秀賞(東京都産業労働局長賞、株式会社主婦の友社賞)=大野千愛美(東京都・国際文化理容美容専門学校国分寺校)▼金賞第一席(株式会社女性モード社賞)=佐藤菜々子(東京都・国際文化理容美容専門学校渋谷校)

(留袖の部)

▼最優秀賞(中央職業能力開発協会会長賞)=中川惠(東京都・株式会社恵秀会)▼優秀賞=山瀬万紀子(東京都・恵秀会)▼金賞第一席=立和名花乃(東京都・国際文化理容美容専門学校国分寺校)▼同第二席(株式会社週刊美容賞)=廣瀬昌子(東京都・学校法人国際文化学園)▼同第三席=高木里央奈(東京都・国際文化理容美容専門学校渋谷校)▼同第四席=狩峰三和子(東京都)▼同第五席=牧田彩愛(東京都・資生堂美容室八芳園店)

挨拶するマリールイズ恵子理事長

留袖部門の競技

和装トータル部門の競技

同時に行われたニューブライド(奥)と打掛花嫁部門の競技

留袖・最優秀賞の中川惠さん

ニューブライド・最優秀賞の青木真佑子さんと作品

和装トータル・最優秀賞の小田島潮音さんと作品(左)

打掛花嫁・最優秀賞の石井あすかさんと作品(左)

沖縄の伝統着付と結髪が披露されたゲストステージ

留袖部門の講評をした宮迫光子氏

ニューブライド部門の講評をした古久保妙子氏

和装トータル部門の講評をした西脇末美氏

打掛花嫁部門の講評をした荘司礼子氏

会場入り口では出店協賛社による展示即売も行われた

取材:小牧 洋