株式会社ミルボン(佐藤龍二代社長)は、11月12日(月)、ミルボン本社にて、自社工場の作業服刷新に向けお披露目会を開催した。社員が主体的にコーポレートブランディングに関わる取り組みの一つとして、2017年に社内公募企画を実施。22件の企画案の中から、自社工場の作業服を刷新する「デザインワークプロジェクト」の実現が決定した。働く際の快適さや社員のモチベーションアップを図り、パフォーマンスの向上や人材の定着を促すのが狙いだ。
佐藤社長の冒頭のあいさつに続き、「デザインワークプロジェクト」発案者である梅村 究サブマネージャー(生産本部生産技術部技術開発グループID開発 )が、同プロジェクトの実施の背景を説明。
また、今回のプロジェクトでは、ミルボンのパッケージデザインを監修する京都市立芸術大学(滝口洋子教授)、職人や繊維産地にも精通している株式会社糸編(宮浦晋哉社長)との産学連携の取り組みになっているのも特徴のひとつだ。
同プロジェクトで刷新したのは、生産体制の強化と「魅せる工場」へと進化するべく2016年に増設した、三重県伊賀市のゆめが丘工場の作業服だ。工場の外観・内観などハード面では「魅せる工場」として認知されるようになり、国内外から多くの見学者が訪れているが、そこで働くメンバーの作業服は機能性を重視したものだった。そこで、洗練された製品を生み出すためにも、きれいな髪を感じられるミルボンらしい作業服にし、“着る喜び”“ミルボン社員としての誇り”を持ってほしいとの考えのもと、「魅せる工場」を体現するため、作業服のリデザインに着手した。
作業服の刷新に当たり、実際に工場で働くメンバーに実施したアンケートでは、「いかにも作業服という色は避けてほしい」「汚れが目立ちにくい色がいい」「だらっとしないデザイン」「ストレッチ素材」「ポケットの位置や数」など、多数の意見が寄せられた。そうした要望を反映し、細身でスタイリッシュなデザイン、ミルボンのコーポレートカラーを使用したシックなカラー、素材やポケットの位置や数にもこだわった機能性を実現したモデルになっている。同社はこの新デザインワークウェアを12月3日から採用。来春5月には同じく新デザインの夏用ワークウェアを導入していくという。