マイナスをゼロにするか、プラスにするか。
透明感のある白髪染め

10年くらい前にした、知り合いのマダムとの会話。

マ「白髪染めって永遠に終わらない苦行よね」

私「苦行? でもきれいに染まればうれしいでしょう」

マ「そりゃあその時はうれしい。でも所詮、それはマイナスがゼロになっただけなのよ。絶対にプラスになることはないの」

私「……」

マ「染めた次の日から、またマイナスになっていって、また染めて、ゼロに戻す。その繰り返し」

その頃はまだ自分に白髪がそれほどなかったので、マダムの話がピンとこなかったのですが今ならわかります。

マイナスをゼロに戻す繰り返しは空しいのです…せっかく美容室に行っているのにワクワクしない。なんか、ノルマを果たしに美容室に通っている感じになってしまうのですね。

なので、昨今の「明るいグレイカラー」「透明感のあるグレイカラー」の進化は大いにありがたい! 上手な美容師さんなら、マイナスと思っていた白髪を、ゼロどころか「白髪だからこそ」のプラスに変えてくれるのですから。

若い女の子「あっ、ハイライト入れてるんですね」

私「いやー天然のハイライトだからねー」

女の子「????」

なんてなると、やったぜという気持ちになります。

有能な美容師さんにとって白髪は「使えるムラ」。もっとデザインに利用して、マイナスをプラスに変えてほしいです。

写真は絶賛制作中、TOMOTOMO VOL.8の校正紙。担当編集から借りて読んだら、真剣すぎて目が怖いと言われました。なるほど、ムラシャンねー。波ウイービングってどういうことか、明日聞かないと(ブツブツ)。