空き店舗を活用して町の活性化に貢献するサロン
Re:facora/島根県邑智郡川本町

島根県中部の山間部に位置する邑智郡川本町は、人口3,300人ほどの小さな町。もともと埼玉や大阪などのサロンで働いていたオーナーの中島礼子さんが、結婚を機に、この土地にやってきて『Re:facora』を開業したのは、2014年10月のこと。

川本町では、高齢化していく住民が廃業を余儀なくされるケースが増え、空き店舗が目立ってきていた。

そこで、町では「起業・事業承継支援制度」として、空き店舗等を活用した起業、事業承継者にかかる初期投資費の3/4または300万円のうち、比較して安い方を限度額に助成金を受けられる制度を設けた。

その制度を活用して開業したのが、この『Re:facora』だ。

開業までの経緯について、中島さんはこう話してくれた。

「この制度を活用するに当たっては、事業計画書を作成して町の担当者の方にプレゼンするのですが、その時にとても助けていただいたのが商工会の方たちです。まずは、事業計画書を見ていただいて、事業内容と数字面でのアドバイスをたくさんいただきました。また、プレゼンの際も同席してくださって、要所要所で貴重なサポートをしていただきました。

お蔭さまで、限度額の300万円を受けることができました。この300万円は返済の義務はありませんが、最低でも5年間は事業を続けることが条件です。オープン後も、商工会の方々はいろいろな面でサポートしてくださって、本当に感謝しています」

『Re:facora』では、ヘア関連のメニューはもちろん、ネイル、まつエク、ハンド&フットケア、着付け等トータルビューティを展開している。しかも、設備や機器に関しても最新のものを導入している。

こうした展開について、中島さんは次のようにその背景を説明してくれた。

「川本町や近隣の町でも、これだけのメニューを一つのお店で展開しているサロンはありません。そういったメニュー展開を自身のfacebookやインスタグラムなどで発信していますので、それを見た近隣の町の方や隣県の方々が車で遠路はるばるやって来てくれます。いわば、他の町や市の方々が川本町に来てくださって、お金を落として行ってくださるわけです。それが、町の活性化につながればいいなと思います。

それと、川本町で以前から営業しているサロンの方々とは、あまり客層的にバッティングしないので、共存共栄ができていると思います。こういった過疎の地域で後から入ってきて、サロンを展開するには、地元の方々に歓迎されることが大切かなと思います」

川本町へのIターンを考える首都圏の人たちを集めた移住説明会が都内で開かれた際にも、中島さんは、その体験者としてスピーチをしたのだという。

美容の仕事を通じて、過疎化した町の活性化に貢献するる中島さんのこれからが、とても楽しみだ。