「大変だったカラー修正&解決法」6選(前編)
アメ村のブリーチトラブルシューターが選出!

アメ村のブリーチトラブルシューターが選ぶ

大変だったお客様のカラー修正と解決法

大阪・アメリカ村にある美容室、『VOLCAN&APHRODITE HAIR(ヴォルカンアンドアフロダイティヘアー)』の野村さんに、お話をお伺いしました!

野村さんのもとに集まるメイン客層はファッション好きの10~20代で、ほぼ100%高明度のブリーチベース。髪色もビビッドなものを好み、短期スパンでカラーチェンジを繰り返したり、セルフカラー(ときにはセルフブリーチも!)もするので、履歴が複雑でダメージレベルも高い場合が多いそう。

そうしたお客様のニーズに応えたり、他店で失敗したお客様が駆け込んで来るケースに対応するため、野村さんのサロンワークは日々カラー履歴との戦い。

ここではそんな野村さんが選ぶ、今までのサロンワークでの「大変だったカラー修正6選」と、それをどうやって解決したかをご紹介します。

トラブルシュート1

ツートンカラーからの3週間後ピンク希望

前回来店時の仕上がり

3週間後・来店時の仕上がり

この方は、毎回いろいろなカラー楽しんで気分を変えたいというお客様。ダークカラー×ベージュのツートンにしたいというオーダーがありました。(ちなみにその前は、ネイビー×フロントグリーン)

ツートン前の来店時の仕上がりがこちら。

割とショートスパンで色を変える方なので、そのままツートンのベースをつくってしまうと次回のチェンジが難しくなると思い、

 1.全頭ブリーチして17レベルのベースをつくる

         ↓

 2.右半分はダークカラー希望でしたが、

   3レベルのシルバー+アッシュ系+バイオレッドの配合で、

   抜けのいい“フェイクブラック”を塗布。

         ↓

 3.左半分には明るめのベージュ系を塗布。

という手順で、次回の抜けの良さを考慮した手順で仕上げました。

仕上がりがこちら!↓

そして案の定3週間後に、同じお客様が来店。

全頭ピンクにしたいというオーダーが!

前回の施術で配慮していたため、3週間後でも右側は割と色味が抜けていました。

根元をリタッチしている様子だが、左右の抜け具合はこんな感じ。抜けのいい“フェイクブラック”の効果で、

仕上がり時に比べて左右差はかなりなくなっている。

オーダーに応えるために踏んだプロセスはこんな感じです。

1.根元リタッチ後に、弱いブリーチを右半分に塗布。

2.上がり具合を見て、時間差で左半分にも同じブリーチ剤を塗布。

3.全頭が17.5レベルに揃ったら、流す。

4.コーラル系の塩基性カラーを塗布。

仕上がりがこちら

均一でビビッドな赤ピンクがかわいい。

さすがにブリーチで完璧に均一にすることは難しいと判断していたため、事前のカウンセリングで「ムラが気になりづらい濃いめの仕上がりにしましょう」ということはお伝えしていました。

トラブルシュート2

黒染め残留と、謎に明るい帯を挟んだ

“横のムラ”修正

来店時                  

仕上がり

                  

初めて来店されたお客様。新生部→前回のリタッチの際の失敗なのか、新生部→謎に明るい帯→黒染め残留→ブリーチと、4層の横ムラができている状態でした。ムラを解消したうえで、ダークベースに少しデザインが欲しいという希望でした。そこで行った施術の手順は以下になります。

1.黒染め残留部にブリーチ塗布。

2.根元~明るい帯まで3レベルのシルバー+アッシュ系+バイオレットの配合で、抜けのいい“フェイクブラック”を塗布。

3.黒帯の上がり具合を見て、時間差で毛先側にブリーチを塗り足す。

4.一度流したあと、ベースを均一にするためアルカリの9レベルシルバーを薄めたものを全 頭に塗布。→このあとのブルー系が乗りやすいベースを整える。

5.塩基性のターコイズブルーとブルーを毛先に塗布

BEFOREの状態。4層の横ムラになっている。

中間~毛先のブリーチと、根元のアルカリカラーを同時に行っている様子

今回はお客様の時間の兼ね合いでこうした手段を取ったが、普段はあまり行わないそう。

1回目の水洗後(上)と、

セカンドでグレイ系のアルカリカラーを行って流した後の状態(下)

塩基性カラー塗布時(3rdカラー)の様子

仕上がり。ウエット時とドライ後

スタイリング後

横ムラは跡形もなく、毛先の多色カラーが活きている。

毛先に関して多少ムラが残ることは予想できていたので、それを見越してターコイズブルーとブルーに加え、ベースのイエローの影響でグリーンに振れる毛束ができるのもデザインとしてありかなと思い、仕上げています。

「アメ村のブリーチトラブルシューター野村さんが選ぶ、「大変だったカラー修正」6選」

前編はここまで。中編、後編もぜひお楽しみに!

野村友大/VOLCAN&APHRODITE HAIR

のむらともひろ 1986年、大阪府出身。ベルェベル美容専門学校卒業後、大阪市内2店舗を経て『VOLCAN&APHRODITE HAIR』入社。お客様のブリーチ比率はほぼ100%。マンツーマンの接客スタイルで、複雑なブリーチオンカラーの履歴と日々格闘。カラーフリークのお客様から厚い信頼を寄せられている実力派。