まだ美容業界を開拓と総長 若手も力強く抱負
合同新年会 / 山野グループ

山野グループ主催の合同新年会が1月10日午後6時から、都内新宿区のハイアットリージェンシー東京で開催された。初顔合わせを兼ねた新年会にはグループ企業の山野美容商事(株)、(株)ヤマノ、(株)ヤマノビューティメイトグループ、(学)山野学苑、一般財団法人国際美容協会、(株)ヤマノホールディングス、C&CIヤマノ(株)、(株)ヤマノエンタープライズ各社の従業員をはじめ、役員や来賓など約320名が出席した。
オープニングでは山野正義(学)山野学苑総長、山野景章ヤマノ美容商事(株)代表取締役、山野博敏(株)ビューティトップヤマノ会長が登壇し、代表して山野総長が年頭の挨拶を行った。総長は初めに同学苑の2020年スローガンだという「不可能を可能にする」を紹介し、「全職員が一丸となって美容師国家試験の合格率100%達成などにチャレンジする」と決意を述べた。

左から山野博敏氏、山野正義総長、山野景章氏

グループを代表して年頭の挨拶を述べる山野正義総長

山野総長はまた、オープニングで西部開拓時代のカウボーイスタイルで登壇した理由に触れ「これからまだまだ美容業界を開拓していくという意思表示だ。同じ事をするのではなく日々新しいことに挑戦し開拓していくことが大切。美容室がバタバタと潰れるテレビ番組を見たが、若い顧客を狙う美容室が激しい競争の中で潰れるのは当たり前。もっと違った発想や視点で開拓者精神を発揮する必要がある」と出席したグループ従業員たちに訴えた。
その上で高齢化社会における美容師像の在り方についても言及し「確かに高齢者はお金を持ってはいるが、今後益々増える高齢者に今の美容界が十分対応していくためには福祉、介護等に関する知識や技能を持った美容師が不可欠」と、約20年前に今日の高齢化社会を予想して「美容福祉士」の特許を取得した背景などを説明した。最後に山野総長は「山野学苑ならではのジェロントロジーや美齢学等の学問を通じて多くの美容福祉士を育てていくことが美容業界の開拓につながっていく」と締めくくった。
続いて、グループ創始者である山野治一、愛子氏の孫世代10名が2011年に結成したという従弟会「山野グループ会」メンバーも登壇して、各社の業績や新年に向けた抱負を語った。

山野グループ会(従弟会)メンバーとして挨拶する山野愛子ジェーン氏(左隣は山野一美ティナ氏)

(学)山野学苑の山野愛子ジェーン理事長は「日々の生活の中ではいつもチョイス(選択)がある。前向きのチョイスで学生を育て、教職員をハッピーにしていきたい」、(株)ヤマノの山野礼央社長は「売り上げは前年比でややダウンしたものの、最終利益は前年並みを確保することが出来た。オリンピックで景気は良くなると確信している」、ヤマノビューティメイトグループの山野幹夫社長は「社長就任前からこの会に出席しているが、年々この会の重要性を強く感じる。新年会を通じてグループの結束をより強めたい。今年も“健康ファースト”をモットーに、少子高齢化や健康長寿に焦点を当てた商品で飛躍を図っていく」、(株)ヤマノホールディングスの山野義友社長は「昨年はSNSなどネット集客で急拡大している美容室や個別学習塾など3件のM&Aを行った。教育産業は山野の根幹の一つでもあるのでシナジー効果を期待している」、山野美容商事(株)の山野光夫専務執行役員は「会社では現在、創業者が建てたビルの改修を進めている。個人的には、まだハサミを置くのは早いと思うので、美容師と商事の仕事を半々でやっていく」、(株)ビューティトップヤマノの山野純治社長は「昨年は厳しい結果に終わったが本年は親会社や銀行等への相談も綿密に行いながら不採算店の閉店を迅速に進め、既存店の利益安定化並びに業績の回復に努めたい」、C&CIヤマノ(株)の山野晃社長は「今年こそ現場力を高め、グループの総合力で『さすが山野』と言われるよう美容界の推進力になりたい」、(株)ヤマノエンタープライズの山野勉社長は「事業の柱となっているホテルや結婚式場における婚礼美容は、市場の痩せ細りで厳しさを増している。今年は美容の原点に立ち返って一般のお客様もしっかり迎えられるよう立て直しを図りたい」とそれぞれ新年への覚悟を語った。

永年勤続表彰に続いて、(株)アリミノの田尾大介社長が来賓を代表して「弊社の今年のテーマは“Make History”(メイクヒストリー)。同じことの繰り返しではなく新しい積み重ねで次の歴史をつくっていきたい。お客様の喜びを積み重ねることが美容産業に携わる者のハッピーにもつながるのでは」と祝辞を述べた。
乾杯の発声は、山野総長とは70年来の友人という国際海洋法裁判所の柳井俊二判事が行った。この中で柳井氏は世界のファミリービジネス事情について紹介し「200年以上続くファミリービジネス企業が最も多いのは日本で約3,000社もある(2位のドイツは800社)。山野グループの若手リーダーたちの抱負を頼もしく聞いた。あと100年ちょっとで山野グループも200年企業の仲間入りをするだろう」と同グループへの期待を示した。
開宴後、参加者はアトラクションの「五輪音頭2020」や恒例の福引抽選会を愉しみ、元駐ギリシャ大使で山野美容芸術短大客員教授の望月敏夫氏による中締めの挨拶と「東京オリンピック締め」で閉会となった。

東京オリンピック・パラリンピック2020の招致活動に長年携わってきたという望月氏は「多くの方々の尽力によって実現したことに感謝したい。山野総長もその一人だ」と述べ、招致活動中は世界各国で山野総長の人脈に助けられたことを明かした。    (記者:小牧洋)