DESIGN FOR THE NEXT ERA
編集部が投げかけたテーマは「next era」
ルベル/タカラベルモント株式会社主催のコンテスト『id2022』にて、GOLD Prizeに輝いた2名のデザイナーの作品を撮り下ろし。
彼らが見据える次なる時代のデザインにご注目ください。

氏川りの niko hair

hair&make-up : RINO UJIKAWA(niko hair)
Interview
女の子の気分をちょっとアゲる アクセントを忍ばせる提案が◎
コンテストでつくるヘアは決して非現実なものではなく、リアルに落とし込めるということを表現したくて、「id」の受賞作品のエッセンスを取り入れたデザインにしました。カットはショートレイヤーベースで、耳後ろに長さを残して風を感じるような動きをプラス。
カラーはバックのベージュから、フロントに向かってイエローが濃くなっていく前後のグラデーションに。耳後ろの根元にはさりげなくオレンジを忍ばせています。こういうポイントカラーや耳後ろに残した風になびく髪のように、それがあることによって気分的に「ルン♪」となるアクセントが好きで、普段のサロンワークでもよく提案しています。
Profile
氏川りの
1985年生まれ、高知県出身。高知理容美容専門学校卒業後、1店舗を経て2009年『LABOON(現niko hair)』に入社。アートディレクターを務める。早くからクリエイションに力を注ぎ、コンテストでの受賞歴も多数。現在はヘアメイクとしても活躍し、仕事の場を全国に広げている。
メイキング映像はこちら~クリエイションの舞台裏を動画で見られます~
使用薬剤 DATA
【ブリーチ】エドル ブリーチ(2%OX2倍)
【オンカラー】フロント全体・バックミドルと耳後ろの毛先/エドル ヨヨ Yellow、耳後ろの根元/エドル ヨヨ Orange、バックミドルの根元・バックアンダー/エドル Be-9+B-9=1:1(2%OX等倍)
【スタイリング】ジオ パワーオイル クリエイティブホールド
エドル ブリーチ(販売名:パウダーブリーチLB)〈医薬部外品〉500g
エドルn 全77色+ライトナー(LT・LT-EX)・クリア(CLR-PX)・アイボリー(IV)※〈医薬部外品〉80g
エドル ヨヨ※全12色+クリア〈染毛料/化粧品〉120g(クリアのみ400g)
※エドルn アイボリー、エドル ヨヨは3月発売予定

清原和哉 NYNY


hair&make-up : KAZUYA KIYOHARA(NYNY)
Interview
過去のカルチャーを再構築する 温故知新のデザインアプローチ
今回サブテーマに設定したのは「モッズ」。
僕は、過去のカルチャーから一周回って新しいと感じられるものを探ったり、それを自分なりに再構築するアプローチが好きなので、モッズの雰囲気を漂わせつつ、ヘアやファッションはモダナイズされている表現を目指しました。
カットはトップを指1本分の長さに切ってそこからハイレイヤーでつなげ、フロント、サイド、バックに部分的に残した長さと重さをポイントに。カラーは根元のリフトを甘めにして、セルフカラーのようにムラっぽく。前髪の毛先のみ元のブラウンを残しています。古いようで新しい、印象的な男性像になったと思います。
Profile
清原和哉
1984年生まれ、岡山県出身。神戸ベルェベル美容専門学校卒業後、『NYNY』に入社。2012年から2年間渡英し、ロンドンでサロンワークを経験。現在はサロンワークの他、教育グループマネージャーとして、社内のカット教育や撮影チームの統括を担当している。
メイキング映像はこちら~クリエイションの舞台裏を動画で見られます~
使用薬剤 DATA
【ブリーチ】エドル ブリーチ(2%OX2倍)
【オンカラー】エドル Be-13+WA-13+WB-11=3:2:1(2%OX等倍)
【スタイリング】ジオ ワックス ソリッドホールド
エドル ブリーチ(販売名:パウダーブリーチLB)〈医薬部外品〉500g
エドルn 全77色+ライトナー(LT・LT-EX)・クリア(CLR-PX)・アイボリー(IV)※〈医薬部外品〉80g
※エドルn アイボリーは3月発売予定

id2022 GOLD Prize 受賞作品
『id2022』の5部門にてGOLD Prizeを受賞した5名の作品&コメントを紹介します。
id creative design award


氏川りのさん / niko hair
“肌見せ”のバランスにこだわりました
今回のテーマである『New Femininity』の要素のうちの「Dignified Beauty」から着想を得て、女性らしさの中に凛とした品を感じさせる表現をしたいなと考えました。
特に意識したのは、肌見せしつつもいやらしくならない衣装とヘアのバランスです。ヘアは肌が見える面積にこだわったのと、えり足の立ち上がる生えグセも活かして、耳後ろやえり足からのぞくカラーもポイントに。「id」にはずっと挑戦し続けてきましたが、今回グランプリに選んでいただいて、本当に自分の成長を実感できました。
id creative men’s design award


清原和哉さん / NYNY
70年代ロックを現代風にアップデート
ポール・ウェラーのような70年代のロックミュージシャンをイメージして、へんてこなバランスだけどかっこよく見えるデザインを考えてつくりました。短く切り込んだトップに対して、サイドの長さやアウトラインに残した重さが特徴です。きちんと現代的な雰囲気になるように、カラーはレッドオレンジ系のルーツカラーを入れて、仕上げはややボサっとしたドライな質感に。このスタイルをつくるために、ウィッグを39台カットして練習し決勝に臨んだのですが、その努力が報われて嬉しいです!
id trend color design award


立入鈴菜さん / jurk
リアルに落とし込みやすいネオンカラー
何か目立つ要素を入れつつも、リアルクローズに落とし込めることを意識してデザインしました。メインのライムイエロー系のネオンカラーに対して、根元のブラウンとベージュのハイライトによって、肌やファッションにも馴染みやすい配色に。フォトコンは初挑戦だったのですが、普段自分がサロンワークで提案しているのと近い感じの作品が評価していただけて嬉しいですし、モチベーションがさらに高まりました!
id trend bob design award


藤木豊和さん / Be fine
風を感じるハッピーなボブを表現
明るくハッピーで、爽やかな風を感じさせる雰囲気を狙った作品です。シンプルなボブですが、モデルさんに似合うラインや、無理のない髪の動きにこだわってカットしました。素敵な作品がたくさんあったので自分が選んでいただけるとは思わず、驚いたと同時にほっとしています。それと、今回の決勝戦の競技を間近で見ていて、「自分もここで勝負したい!」とアドレナリンが出まくりました(笑)。
id student selfie photo award


森 隆之介さん / ヴェールルージュ美容専門学校
モノトーンでまとめたクールな世界観
3作品の中で特に思い入れがあるのは、一番左の作品です。無機質でモノトーンな世界観を狙って、髪色はシルバー系、服は黒とグレイにシルバーのアクセサリーでコーディネート。ロケハンして見つけた黒いシャッターをバックに撮影しました。細部までこだわる自分の性格を活かして、ヘアだけに留まらず、ファッションやライフスタイルにも気を配った提案ができる美容師になることが目標です。

Visitor’s voice ~id2022決勝の模様~



id2023は5月8日応募開始!
創造性を刺激し、日々のサロンワークにおけるヘアデザインの可能性を大きく広げるコンテスト「id」。
2023年は以下の部門が開催されます。
■Creative Design Award(モデル競技部門)
■Creative Men’s Design Award(モデル競技部門)
■Salon Style Award/Ladies’(フォト部門)
■Selfie Award/Student(フォト学生部門)
id2023は5月8日より、エントリー受付がスタート。id 公式ページへアクセス!
*月刊『SHINBIYO』2023年3月号・タイアップ広告より転載



