3月号の「ザ・ターニングポイント」に登場の、新潟県新潟市『SNIPS』の由藤秀樹さんが語る「『のり弁』を徹底的に磨け!」の第2回目です(←ここだけ読むと、何のことか分かりませんよね…(^_^;))
前回、お弁当屋さんの「のり弁」に例えて、美容室におけるカットのスタンダードスタイルの実力の大切さを語ってくださった由藤さん。お話の中で、どんどん個人戦に重きが置かれる傾向にある今、「チーム戦で戦うことの重要さ」にも触れていました。今回はその部分からのスタートです!
第1回はこちらから→https://www.shinbiyo.com/spw/?p=1844
前回は、個人戦に重きが置かれる今、サロンとしての質や生産性が上がりづらくなっている…というお話でしたが?
「質の高い『のり弁』のつくり方を、チームでアイデアを出し合って研究するほうがレベルアップするし、お客様も定着するでしょう? そして『美味い料理をつくるコツ』を、若い人に教育できるノウハウが蓄積すれば、学びたいという人材が自然と集まってくる。生産性がアップするから、給料が払えることにも繋がる。サロン全体の未来で考えると、チーム戦であることは、とても重要だと思うんですよね」
「ただし『のり弁』は毎年ブラッシュアップして、洗練させていくことが必要です。ずっと同じでは、いずれその時代における『美味しい』ではなくなる。好みやニーズの変化に合わせて、毎年少しずつ変えていくんです。変わっていないようだけど、変わり続ける。『2023年度の、のり弁』に技術と教育をアップデートしていくことは必要ですね」
むむむ…。でもそこはかなり高いレベルが必要とされる話では…?
「そう。それは若手のスタイリストでは難しく、ハイキャリアの美容師が力を絞り出す努力をしないと出せない部分でもあるんですよ。そこにもチーム戦で取り組む意味があるんです」
「サロンをオープンして20数年経ちますが、突き詰めれば、とにかく『他よりきれいなヘアスタイルをつくろう』という、そこだけを考えて今日までやってきたように思いますね。だって美容室って、最大の売り物は『ヘアスタイル』そのものでしょう? トレンドとかメニュー提案、サービスなど色々ありますけど、まずは『質の高いヘア』をきちんとつくり続けていくこと。そうすれば、時代が変わってもお客様は来店し続けてくださると思ってるんです。やっぱりこれが、『長く生き残るサロン』の、一番根幹にあることだと思うんですよね」
何が流行ろうと、サロンとして「まずはカットで勝負する」「質の高いヘアを提供し続ける」というスタンス。…うーん、ブレない。本当にブレない…! これこそが『SNIPS』の強さの秘密なのだな、と改めて思いました!
- 3月号掲載『SNIPS』の「ザ・ターニングポイント」も読んでくださいね~(^-^)。
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