ストパーを希望されるお客様で、カラーも繰り返しているお客様っていますよね。ぶっちゃけ、そうしたお客様の「根元」って、どんな感じで施術されていますか?
一般的に新生部はケミカルダメージがないわけだし、最近のストパーやカラーの薬剤もだいぶマイルドに施術できるようになっている。何より、ストパーとカラーを一度にやれば、お客様も楽! (もちろん客単価も上がります)
そういう判断から、ストパーとカラーのリタッチを同日で行うということも少なくないのでは? と思います。
とは言え、同日施術する場合、やっぱり気になるのはダメージ。また安全に施術したいというのも技術者なら誰しも考えることです。
「じゃあ、どうすればそれが可能になるの?」
そんな編集部の問いに、ズバッと答えてくれた方がいました!
『TOKUSA DESIGN』の吉見廣一さんです。
シャイなのか、ちょっと緊張気味です(笑)。
それはさておき、こちらの動画を見てください!
何やらシャンプーボールに浮かんでいるものが見えますよね。吉見さんいわく、
「浮いているのは髪に付着していた不要物です。同日施術をする場合は、こういう不要物を除去することが大切です。なぜなら、不要物があると剤の効きが悪くなるため、ストパーやカラーのパワーを上げる必要が出てくる。その分、髪への負担も大きくなるのです」
なるほど! 逆に言えば、シャンプーボールに浮いている分の不要物がなくなれば、それだけ剤のパワーを弱めることができ、ダメージレス、かつ、安全に施術できるわけですね。
そんな吉見さんが、幾たびにもおよぶ検証の末、不要物除去の技術
「リムーブ&リセット」
を開発しました!!
実は、吉見さん、明治薬科大学の研究チームと共同で毛髪について研究している
検証の鬼でもあります。当然、趣味は毛束検証。
使う毛束も、お客様から許可をもらっていただいた人毛なのだそうです。
しかし、なぜに、そこまでお客様の人毛にこだわるのでしょうか?
「できれば、事前に化学的な加工がされていなくて、キューティクルの方向もそろった毛束のほうが検証結果が正確になるからです」(吉見さん)
スゴっ! こだわりの男!
「リムーブ&リセット」を開発するにあたり、
吉見さんが考えた髪に付着した不要物とは、
・反応済みの薬剤
の大きく2つだそうです。
ちなみに吉見さんは、根元を同日施術する場合、ストパー→カラーの順番で施術をするそう。確かに手順が逆だと色落ちにつながりますもんね。
この手順で施術する場合、上記の不要物がどう絡んでくるかを整理すると、こんな感じになるそうです。
①ストパー施術前に付着していた施術前のスタイリング剤や埃、ゴミ②ストパーの1液処理した後の反応済みの薬剤③ストパーの2液処理した後の反応済みの薬剤
④カラー施術後の反応済みの薬剤
これら大きく4つの不要物を「リムーブ&リセット」するわけです。
ちなみに、一口に除去すると言っても、①~④の不要物はそれぞれ違うものが付着しているので、付着物の種類によって除去の仕方が異なります。
「付着している物や付着状況という特性を一つひとつ考えた上で、ベストな除去法を考えました。もちろん、除去する際の髪の負担も最小限に抑えています」(吉見さん)
上の写真が、「リムーブ&リセット」を編み出すために使った薬剤たちです。ここから幾多の検証を経て、厳選された薬剤が絞り込まれました!
今、発売の月刊『SHINBIYO』2023年5月号では、この「リムーブ&リセット」の技術をすべて解説しています。
特に一番のポイントとなる、中間処理の「リムーブ&リセット」は動画での解説もあります!
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特集の関連動画は、コチラ!
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ストパー施術の不要物を除去する「リムーブ&リセット」について詳しく知りたい方は、ぜひ5月号をご覧ください。