フォロワーを増やしたいなら、 1日8回の投稿とTTP(徹底的にパクる!)

SHINBIYO4月号の前髪特集にご登場いただいた『COA』髙橋英昇さんは、現在インスタのフォロワー10.6万人。前髪先生「エイショー」として、日々、自分に似合う前髪を求めて全国から来店するお客様に対応する傍ら、SNSのコンサルタントとしても活動されています。

ここでは、フォロワーを増やし、SNSで発信力を持つためにはどうしたらよいかをお聞きしました。

髙橋さんには、4月号「お悩み女子を救え! 前髪で変身Before→After」をご担当いただいた。

 

SNSについてということですが、ある程度SNSをやっているキャリアのある人と、これから力を入れていこうという若い人では対応が変わってくるので、今回は後者、これからSNSを頑張っていこうと思っている方に向けてお話しさせていただきます。

まずは、美容のデザインや技術の中で、自分が好きなこと、得意なことを見つけて、何を売りにしていくかを決めます。僕の場合は、もともと顔周りのデザイン提案を得意としていたので「前髪」に絞ったのですが、最近の美容師のインスタの傾向だと3パターンありますよね。(1)「前髪」「ブリーチ」「ボブ」といったスタイルに関すること (2)「エッジの効いたストリート系」「色気のあるフェミニンな女性」といったイメージや女性像 (3)自分自身をモデルとしたメイクやヘアアレンジなどのビューティ情報 自分の「売り」とするものは(1)~(3)のどれでもいいと思いますが、続けるのが辛くならないよう、好きなことにしたほうがいいですね。また、一つのアカウントで、売りは一つに絞ったほうが伝わりやすいと思います。

そして「これを売りにする」と決めたら、あとは地道にコツコツと、1日8回投稿すること。例えば、2時間おきに、8時、10時、12時、14時、16時、18時、20時、22時とフィードとストーリー、リールに投稿。「えええ??? 1日8回!! サロンワークもあるし、ネタもないし、そんなに頻繁に投稿できない」と思うかもしれませんが、今は予約投稿もできるし、投稿の内容も毎回変えなくてもいい。全く同じ内容でも、同じ撮影の時のアザー写真(動画)を使ってもいいし、同じ写真(動画)でも編集の仕方をアレンジしたものでもいいんです。

なぜ、そんなに頻繁に投稿する必要があるかというと、フォロワーが100人くらいしかいない場合、なかなか他の人に見られる機会が少ないから。何万フォロワーもいるインフルエンサーたちも、1日に1~2回は投稿しているはず。その中に割って入っていき、自分をアピールするには、とにかく投稿数を増やすしかないんです。

髙橋さんの投稿。同じヘア&モデルさんを、白壁&店内、室外にてロケ、ヘアのいろいろな写真を組み合わせてと写真の撮り方や、編集方法を変えて何回かアップ。

 

さらにその次のステップとしては、投稿を続けていくと、「いいね!」が多かったり、再生回数が多いものが出てくると思います。それをよく見て、その投稿がなぜみんなに受けたのかを分析すること。そして、その好評だった投稿と同じ形で投稿してみて、反応を見るといいと思います。

それと平行して、他の人の投稿もよく見て、いい投稿があったら徹底的にパクる(TTP)ことも大切。例えば、僕自身で言うと、最初はモデルの仕上がりの動画のみをアップしていたのですが、カウンセリング&モデルの仕上がり動画も載せるようにしました。これは、他の人のSNSを見て、カウンセリングの様子も載せたほうが、僕の人となりも伝わると思ったからです。SNSの世界は流行り廃りが早いので、日々いろんな投稿を見ること、そしていい投稿があったら、すぐにTTP。スピーディで柔軟な対応がカギとなります。

最近はモデルさんのBEFORE→AFTERだけでなく、カウンセリングの様子もアップ。カウンセリング動画をアップすることで、高橋さんの人となりも伝えている。

今、美容師にとってSNSはカットの技術と同じくらい重要なものになりました。SNSで発信力が上がると、自分の世界が2つ持てることになり、影響力がアップする。慣れないうちは、投稿に時間がかかるし、ネタもないしで大変かもしれませんが、慣れれば1日に1回投稿しないと気持ちが悪くなるようになります。自分やスタッフの経験から、投稿し続けていれば必ずバズる時がくるので、ぜひ、継続してみてください。

 

 

髙橋英昇/COA

たかはし・えいしょう 1992年生まれ、東京都出身。国際文化理容美容専門学校卒業後、都内1店舗、フリーランス、プライベートサロンを経て、2021年、銀座にオープンした『COA』に参加。現在、COOを務める。インスタグラムでは、前髪先生エイショーとして、年間5000人以上の前髪の似合わせの症例を紹介している。インスタグラム/@eisho_takahashi