パーマやカラー、トリートメント、処理剤etc.……、
いろんなケミカルプロダクツのパフォーマンスを
夜な夜な検証している研究熱心な美容師さんを毎回、お一人、ご紹介する
「YONAYONA CHEMICAL」
今回のゲストは、こちらの方!
『factor』の鈴木博三さんです! 目力強めっす!
鈴木さんは、福島県郡山市に1店舗を構えるオーナー兼スタイリスト。
ケミカル知識がハンパなく、日々、いろんな検証をしている美容師さんです。
また地元郡山では、ストレートパーマのセミナーでも人気がある方です。
今回、「YONAYONA CHEMICAL」のために、鈴木さんが送ってくれた検証は、
ストレートパーマの放置タイムについての検証です。これからの梅雨時期にはうってつけですね!
ここで一つ質問です。
還元剤のパワーが同じ場合、一般に、クセが強い髪は放置タイムを長く置き、クセが弱い髪は短く設定しますよね。
でも、クセが強くてダメージした髪の場合どうします?
そう聞かれると、技術者によって対応が変わってくると思います。とはいえ、一番シンプルなのは、クセを伸ばすために長く置いてもダメージが少ないことが理想。
鈴木さんいわく、
その一助となればと思い、この検証をしてみました。クセの強いダメージ毛を想定し、どうしたら長く放置してもダメージが少なくなるかという検証です。
ビフォアは、13レベルのライトナーでリフトアップしたウィッグの髪。また所々に16レベルくらいのブリーチが入っています。毛先にはケミカル処理によるうねりも確認できます。一応、ダメージの状態としては5段階で、3~4程度。
ここに還元剤を塗布した時、放置時間によって髪のダメージがどうなるかを見る検証です。
ちなみに還元剤は、チオ系の1剤(㏗9、還元値8%)を使用。
放置時間を、20分、40分、60分と変えた場合、髪がどんな状態になるかを見てみます。
ここで、
というか、そんなの、放置時間が長いほど、質感が悪くなるんじゃないの?
そう突っ込んだ、あなた、鋭い! というか、その通り!
なので、鈴木さんは、40分と60分の毛束の設定をそれぞれ2パターンずつ、つくりました。
2パターンの内訳は、
40分の毛束の場合、一つは40分そのまま放置する毛束。そして、もう一つは、20分放置しその上に酸成分を重ねて塗布しさらに20分放置した(トータル放置タイムは40分)毛束の2パターンです。
つまり、トータルの放置タイムは変わらないけど、放置タイムがちょうど半分経過したタイミングで酸成分を重ねて塗布し、残りの半分の時間を放置するというアレンジです。
ちなみに60分の場合は、60分放置したものと、30分放置し、その上に酸成分を重ねて塗布し、さらに30分放置したものの2パターンをつくっています。
整理すると、こんな感じになります。
■1剤放置タイムの種類
①20分放置
②40分放置
③20分放置後、酸成分を重ね塗りしてさらに20分放置
④60分放置
⑤30分放置後、酸成分を重ね塗りしてさらに30分放置
レポートが長くなってしまったので、鈴木さんがなぜ酸成分を使ったのか、また気になる結果は、明日お知らせします!