パーマやカラー、トリートメント、処理剤etc.……、
いろんなケミカルプロダクツのパフォーマンスを
夜な夜な検証している研究熱心な美容師さんを毎回、お一人、ご紹介する
「YONAYONA CHEMICAL」
前回に引き続き、今回のゲストは、こちらの方!
『TOKUSA DESIGN』の吉見廣一さんです!
前回、吉見さんは、高機能アルカリ還元水をカラー施術の前処理で使った検証をしてくれました。
これだけでも面白かったのですが、ここで終わらないのが検証の鬼のすごいところです。
まだまだ、ありますよ
とおもむろに見せてくれたのがこちらの資料です。
■狙い
通常、健康毛にはかかりにくいと言われるチオ系の酸性パーマのかかりを検証。今回は、普通に施術したものと、前処理で「激落●くん」電解水を使用したもの、「高機能アルカリ還元水」を使用したものの3本で比較。これにより、前処理で使った剤が酸チオのかかりにどれだけ影響を与えるかを見てみる。
■施術
・酸性チオ(pH5)を塗布
・平巻き1.5回転後、放置12分・中間水洗
・ブロム酸系2液塗布。放置10分
・流して、ドライ
高機能アルカリ還元水には浸透促進効果があるので、前処理で使えば、酸チオの浸透が良くなる。それにより、通常、健康毛にはかかりにくい酸チオがいつもよりかかるはず!ってことを見る検証ですよね。
結果が気になる!!
ちなみに今回は、毛束の長さに応じて2種類のロッドを使ったのだそうです。
検証① 黒髪毛束に10ミリのロッドで巻いた
通常の施術
軽くループした程度のかかり上がり。一応、これが基準。
前処理で「激落●くん」を使用
ちょっとかかったかな。でも想定内のかかり。
前処理で「高機能アルカリ還元水」を使用
ちょっとリッジ出てるかも! 上の2つと比較すると一番かかっている!
さらに吉見さんは、もう少し長さのある人毛でも検証してくれました。
検証② 人毛のバージン毛に17ミリのロッドで巻いた
通常の施術
健康毛に酸チオですから、この程度のかかりですよね。ここでもこれが基準です。
前処理で「激落●くん」を使用
かかりはほぼ上と同じくらい。しかも毛先は広がっちゃってます。
前処理で「高機能アルカリ還元水」を使用
やはりかかりは、3本の中で一番良い! ここでも同じ結果でした。
いずれも結果は同じでしたが、市販の毛束よりも人毛による検証のほうが、キューティクルの方向も統一されているし、余計な化学処理が毛束に入っていないから、よりリアルな結果になると言えます。(吉見さん)
でも、前処理で使ったのは、”ゆーても水”ですよね?
そんな疑念にも似た一言を思わずつぶやいてしまったら、「仕方ないなー」と吉見さんは何やら見慣れない機器を取り出してきました。
長くなったので、続きは明日、お知らせします!