パーマやカラー、トリートメント、処理剤etc.……、
いろんなケミカルプロダクツのパフォーマンスを
夜な夜な検証している研究熱心な美容師さんを毎回、お一人、ご紹介する
「YONAYONA CHEMICAL」
前回、前々回に引き続き、今回のゲストは、こちらの方!
『TOKUSA DESIGN』の吉見廣一さんです!
毛束を触診しながら、瞑想している!
ひとまずここで、これまでの吉見さんの投稿を整理します。
・前回=高機能アルカリ還元水を酸性パーマの前処理で使ってみた
いずれも、高㏗の類似品として「激落●くん」の電解水と比較した検証をお届けしました。
そして、前回の最後のところで、担当編集Kが「ゆーても、水ですよね」と失言してしまったことで
吉見さんの検証魂に火がつき、さらに今回の検証にまで至りました。
いや、ホント、スミマセンです。
前回の最後、吉見さんがおもむろに取り出した機器というのはこちら
なんか、㏗メーターにも似てるけど、「TDS&EC」と書いてある
TDS、……もしかして、トーキョー・ディズニー・シーが何らか関係してる!?
TDSとは「Total Dissolved Solid」 の略で、「総溶解固形分」と呼ばれるものです。 水溶液中に溶解されているミネラルなどの物質の濃度を表します。
ちなみにECとは、「Electrical Conductivity」 の略で、「電気伝導率(電気伝導度)」と呼ばれる値です。 主に水溶液の濃度を表します。
今回は、TDSを測定して、同じ水でもそこに溶けている固形物量の違いを測定してみようと思います。(吉見さん)
やっぱ、ディズニー・シーじゃなかったか。失礼しました!
しかし、今回の検証は、一見 「ゆーても、水」でも、そこに溶けている物質が違えば、その水の性質も変わってくるのでは? ということを見るってことか!
ちなみにこのTDS&ECメーターは、一般に水にどのくらいの不純物があるかを測定する際に使うのだそう。日常では、熱帯魚などの観賞魚を飼育する時の水質チェックで使ったり、ガーデニングの水やりで水溶性の養分濃度を量ったりする時に使うようです。
では、ここからは吉見さんの検証をどうぞ!
「激落●くん」電解水のTDSは、こちら!
1,515ppmかな…。「いえ、正確には15,150ppmです」とは吉見さん。確かに、1515と表示されてる右上に小さく「×10」とある。見えづらっ!しかし、これが高いのか、低いのか……
一般に、水道水の場合は、100~160ppmの数値が平均と言われています。なので、その100倍何かが入っていることになります。(吉見さん)
マジか! そして気になる
「高機能アルカリ還元水」のTDSは、こちら!
8,700ppm。確かにこちらも数値は高いけど、「激落●くん」よりは少ないな。
おそらく、「激落●くん」電解水のほうには、㏗をアルカリに維持するために水酸化ナトリウムのようなアルカリ成分など、いろんな成分が入っているのではと思います。そうした添加物分がTDSの数値を高めたのではと推測できます。(吉見さん)
確かにアルカリイオン水は密閉性の低い容器だと㏗が下がりやすいって聞いたことがあるぞ。そして、数値が高けりゃいいってことでもないんですね!
「一応、㏗も測定してみますか」と、吉見さん。ありがとうございます!
「激落●くん」電解水の㏗は、こちら!
12.69。高アルカリです。
「高機能アルカリ還元水」の㏗は、こちら!
こちらは11.93。「激落●くん」よりは低いけど、高アルカリの領域です。
このように㏗は2つとも、高アルカリ。だけど、そこに溶けている物質の量が全然違うんですね! 「ゆーても、水ですよね」なんて言っちゃってスミマセンでした! しかし、そこに溶けているものは一体、何なんだろうか?
「高機能アルカリ還元水」には、おそらくマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分が入っていると思うのですが、個人的にはケイ素とかも入っているのでは? と推測しています。(吉見さん)
ちなみに吉見さんいわく、HPLCという測定器を使うと、そこに溶けている物質が何かをある程度特定できるそうですが、その測定器は1,000万円もするのだとか。ある意味、一般的に手に入る機器で分かるのはここまでということですね。
とは言え、今回はもうここでお腹一杯です! 高機能アルカリ還元水は、「ゆーても、水ですよね」の域を超えていました。ありがとうございます!
そして、いつの日か、吉見さんが、高機能アルカリ還元水に含まれている物質を突き止めてくれることを期待しております!
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