2023年3月14日、新美容出版B4ホールにて、有本直幸氏(SOEN.Labo)を講師に招き、極小の水粒子を放出する機器『Hydraid(ハイドレイド)』の特長と同機器を使用した施術を紹介するライブセミナーが開催された。 延べ2千人のお客様に対して様々なメニューで『Hydraid』を試し、知見を得たという有本氏が語った、その特長と活用術の一部をご紹介。
PROFILE
有本直幸/髪工房 SOEN.LABO
1963年10月18日生まれ。熊本の「髪工房SOEN.LABO」代表。2010年、「ヘアデザインのためのヘアサイエンス」を学ぶ美容アカデミー・SSAを設立。数多くの受講者が学んでいる。
Hydraidの特徴
『Hydraid』使用実感
アルカリレスに向かっていく時代に、
それをサポートしてくれる機器だ。
有本氏がまず使用実感として強調したのは、ヘアカラーのハイトーン化や、高齢化によるエイジング毛の増加が進んでいること。それにより、アルカリレスや低膨潤の施術がより求められ、その施術をサポートするのが『Hydraid』だと、期待を示した。
『Hydraid』の毛髪への効果 ①
水粒子がキューティクルを整え毛髪内部に浸透。
定着性が高いのでコンディションがアップ!
『Hydraid』の毛髪への効果として、ダメージしたキューティクルの水環境を元に戻しつつ毛髪内部に水粒子を送り込むということ。水粒子が約1.4ナノメートルと小さく安定し、極性を持たないため疎水領域まで浸透すること。定着性が高く、結合水のような働きをするため、髪のコンディションがアップすることを解説。
『Hydraid』の毛髪への効果 ②
水粒子が薬液の浸透促進をサポート。
加温をしない、アルカリを使わない。
毛髪への大きな効果の2つ目に挙げたのは、毛髪内部へ薬液を浸透促進させる効果。有本氏はそれを「水のベルトコンベア」と表現。加温することなく、水粒子が薬液を毛髪内部に均一に浸透させることにより、薬液の効果が均一に出やすいことを解説。
ブリーチオンカラー活用術
ブリーチオンカラーでのメリット
アルカリを抑えたブリーチが可能に。
染料も奥まで浸透。
『Hydraid』使用例として、ブリーチオンカラーのデモが行われた。同機器を使ったブリーチでは、浸透促進効果によりメラニンと接触する機会が増え、通常より2レベル程度、明るくなり、アルカリのパワーを抑えても目的の明度までリフトアップが出来ること。またオンカラーでは、浸透促進効果で、通常より毛髪内部まで染料が浸透し色味が深く入ることを紹介。
※仕上がりが良くなる効果は、髪の内部に水分を満たすことにより薬液が浸透する環境が確保できたことによる。
酸性ストレート活用術
酸性ストレートでのメリット
薬液の浸透をサポート。
シスチンも再結合しやすくなる。
同時に、酸性ストレートのデモも行われた。酸性系の1液は毛髪の等電点に近いため、一般的に毛髪内に浸透する力が弱いが、1液塗布の前後に『Hydraid』を使うことで1液の浸透が十分に行われること。また、酸性ストレートは、2液の浸透が十分に行われず、シスチンの再結合が不十分になりがちだが、2液塗布の前後に『Hydraid』を使うことで、2液が毛髪内部まで浸透し、再結合がしっかり行われることを解説。
※仕上がりが良くなる効果は、髪の内部に水分を満たすことにより薬液が浸透する環境が確保できたことによる。
受講者との対話
セミナーでは、熱心な受講生から様々な質問があがった。「水粒子なのに、薬液は減力しないのか?」「薬液塗布の前後、どちらに使うのが効果的か?」「頭皮にはどんな効果があるのか?」「料金設定は?」「加温しないということは薬液自体の反応促進はしないのか?」「お客様に効果を説明するには?」など、幅広い質問に、有本氏は一つひとつ丁寧に答え、活発な情報交換の場となった。
お問い合わせ先
Hydraid公式サイト
㈱アイシン イノベーションセンター
〒448-8605 愛知県刈谷市相生町1丁目1番地1 アドバンス・スクエア刈谷8F
TEL0566-62-8130(平日9時~17時)
※現在の営業エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉です。
*月刊『SHINBIYO』2023年7月号・タイアップ広告より転載