好評連載『ザ・ターニングポイント』、9月号は東京・西荻窪と下北沢に直営店4店舗、ファミリーサロン2店舗を構える、『ROSSO』が登場です。今年還暦を迎えたという代表の原田タダシさんは、「人が好き。人の話を聞いたり、人のために時間を使うのが好き」と話します。コロナ前はスタッフと飲みに行ったり、出かけたり、スタッフと時間を共有するのが何より楽しかったそうで、コロナでそうした楽しい時間を制限された原田さん、「店で一番自分が参っていた」そうです。
この企画の取材のために、5回程サロンに足を運びましたが、原田さんとスタッフが笑い合っている光景や、お客様も交えて皆でおしゃべりする姿をたびたび目にしました。こうしたリラックスした雰囲気が人格形成につながるのか、スタッフの皆さんも人懐っこくて暖かく、気が利く印象です。
こうしたサロンづくりの秘訣は何なのか、原田さんに聞いた中で、ここでは2つのポイントを紹介します(後はぜひ誌面でご覧ください)。
1つ目が人に先入観を持たないこと。人は肩書ではなく言動が重要。若いスタッフでもベテランでも、「どのランクの人が言ったか」よりその人が「何をした(い)か」が大事で、言葉や行動にこもった思いを大事にしてきたと話します。だからこそ、若い人でも当事者意識を持ち、お店のため、お客様のためという意識が持ちやすいのでしょう。
そして「美容師は人間づくりから始まる」。美容師は技術やデザインという強みに加えて、人としての魅力が何よりも大事な仕事。若いうちから礼儀を大切に、周囲への感謝の気持ちを持つことができれば、お客様やスタッフ間のコミュニケーションも円滑になり、自信もつく。その積み重ねが人としての魅力につながると話します。
人を活かし、輝かせることが自分の役割と話す原田さん。前店での店長時代や、オーナーとしてのキャリアが浅く自分の役割が明確に見えていなかった時代、退職が続く状況に何も手だてを講じることができず、不甲斐なさを感じたという苦い経験があったからこそ、今のような組織づくりに変化したと話します。
還暦を過ぎたとは思えない軽やかな雰囲気で、スタッフに慕われ、お客様に信頼されている原田さん。ますますパワーアップする『ROSSO』に大注目です。
※詳しい内容は本誌9月号『ザ・ターニングポイント』をご覧ください!