サロンの水道水をより価値あるものへ変えていくために、『marbb』の持つ可能性をさらに多くの方へ伝えたい

髙林 稜
株式会社マイクロバブル・ジャパン 代表取締役CEO

教えてください!
あのナノバブル発生装置が生まれた理由

いま注目のあの製品が生まれた背景を、発売メーカーのトップに直撃インタビュー!

製品に込めた思い、企業として大切にしていることなど、根掘り葉掘りお聞きします。
今月はナノバブル発生装置『marbb』(マーブ)や、サロンの「水」が持つ可能性について、株式会社マイクロバブル・ジャパンの髙林社長に伺いました!


農業を始めとした様々なジャンルで使われているナノバブル


—— 髙林社長は大学生の頃に、前身となる農業ベンチャーを立ち上げたとお聞きしました。

髙林 はい。在学時代から父の土木会社を手伝っていて、その流れで農業の世界で昔から注目されていた、ナノバブルと出会い、発生装置を開発したんです。

—— ここで少しナノバブルの特徴についてお聞きしたいのですが、非常に微細な泡の中でも気泡の大きさが1~100μmのものをマイクロバブル、1μm以下をウルトラファインバブル(ナノバブル)と分類するんですよね。

髙林 そうです。これらは水に空気を混ぜて生み出すのですが、農業の世界ではナノバブルを植物の根に送り込むことで、植物の生育が良くなると知られていました。ちなみにナノバブルは養殖、船舶、医学と幅広いジャンルで使用されているんですよ。

—— 美容業界で活用しようと考えたのはなぜですか?

髙林 農業の世界を通して、ナノバブルの持つ可能性に未来性を感じて、水をよく使う職種と言えば美容室があると考えました。会社設立当初に様々なリサーチを行ってみると、美容室は使用する薬剤や技術にこだわりが強いため、シャンプーなどで日常的に使用する水についてもっとこだわる余地があるのでは?と思いました。

 


ナノバブルのマイナスに帯電する特徴を使って汚れを除去


—— 初めからうまくいったのですか?

髙林 いいえ全然。設立当初はまだ23歳の若造で、熱意はあるが業界には何もツテがないという状態でした。まずは母親の通う美容室のオーナー様を始め、飛び込みやDM送付など当たって砕けろ戦法でした。最初に購入していただいたのはそのオーナー様で、当初は50万程した巨大な初号機を「君とこの機械の可能性に賭ける」と買っていただき、嬉しかったですね。

—— 『marbb』の特徴を教えてください。

髙林 『marbb』はマイクロバブルとナノバブルのハイブリッド発生装置です。気泡は小さいほど良い訳でもなく、髪に合ったバランスがあります。これらの気泡はマイナスに帯電しているため、プラスに帯電している物質に吸着する特性があり、髪や地肌についた汚れを除去する効果があります。水と違って髪を余計に膨潤させないため、使用後はタオルドライの時間が短縮できたり、薬剤の浸透を補助する効果もあります。

—— 美容室では以前から炭酸泉発生器を取り付けていることも多いですが、『marbb』との違いはどうお考えですか?

髙林 炭酸泉発生器は高濃度の炭酸ガスを使用して水中に二酸化炭素を送り込むので、水のpHが酸性に傾きアルカリ除去や収斂などの効果が高くなります。一方で『marbb』はpH自体は水と同様、中性域(pHは約7)です。また炭酸より気泡が大変細かいので、気泡の細かさで髪や頭皮の汚れを落とし、“素髪”に近づけるイメージです。同じ水を使う機器ですが、目的や特徴が違います。ちなみに炭酸泉発生器はボンベ交換などのランニングコストがかかりますが、『marbb』は水道代と電気代のみで交換資材を必要としません。


シャンプーなどの水を使った日常的な仕事の付加価値アップにつなげたい


—— 導入サロンからどのような声をいただきますか?

髙林 頭皮や髪の汚れが落ちる点や、薬剤の浸透を補助する点への評価が高いですね。軽くタオルドライをするだけで髪から水滴が落ちてこないというのも驚かれます。またナノバブルを発生させるとボコボコと水の音が発生しそれが心地よいという声や、バブリングの気持ちよさなど、普通のシャンプーをスパのようにレベルアップできるという声をお聞きします。

——今発売中の3号機はかなりパワーアップしたそうですね。

髙林 はい。1号機と比べると大きさは約1/3ですが、モーターが強化されたため、これまで大きさやパワーの問題で躊躇されていたサロン様にも満足していただけると思います。『marbb』は薬剤での施術後やスパなどに効果を発揮しますが、何より日頃から行うシャンプーの付加価値を上げる機械だと思っています。また導入して終わりではなく、臨店講習やセミナーなどを多く開催してサロン様の技術力や経営力のレベルアップに役立てるパートナーでありたいと思っています。

 

>>> インタビューを終えて
高級車の良さは加速の良さ(機能)だけでなく心地よいエンジン音(演出)など、総合的に考えられた点にあると感じた髙林社長は『marbb』も機能だけでなく施術時の水音や水圧など、お客様が価値を感じられるよう工夫したそう。「水の価値を高める」という言葉は熱く髙林社長は未来を見つめていました。

>>> PROFILE
髙林 稜/RYO TAKABAYASHI
実家の土木会社で耕作放棄地の活用を企画し、自らも農業に2年従事。ある時、大成功している蘭農家にて高額なマイクロバブル(ナノバブル)装置を発見。導入しやすいモデルへの改良を目指し、装置の低コスト化に成功した後、(株)幸陽農舎を設立。現在、理美容室向け機材『marbb』を開発・販売し、多岐に渡るナノバブルの応用、研究を進める。

サロン向けナノバブル発生装置『marbb3』

2017年発売の初号機から数えて3代目となる『marbb3』は、従来品からバブル発生方法の効率性を向上(排熱効率、排気効率および耐久性)し、大幅な小型軽量化に成功。最大3つのシャンプー台への接続ができ、幅広いサロン規模への対応が可能。また5年間の保証サービス(marbb SUPPORT Lite)も付帯しており、初めて導入する方でも安心して使用することができる。

取材協力:株式会社マイクロバブル・ジャパン
*月刊『SHINBIYO』2023年9月号 連載「トップに聞く!」vol.5より転載