acid water 2.5&re:free water
カラーやパーマの新しい技法が誕生する度に、処理剤も進化を続けてきた。昨今もハイトーンカラーが格段に普及したことで、施術時の毛髪補修や補強、施術後の残留物の除去までが欠かせないプロセスになっている。その一方で、処理剤が細分化するあまり、工程の煩雑化やコストの増加を招いている側面があるのも事実。今求められているのは、“効果的なケア力を備え、シンプルかつ簡単に使えるアイテム”だろう。
そんなニーズを捉え、株式会社 千代田化学の新ブランド「センス」シリーズから、『acid water 2.5』と『re:free water』が誕生した。この2品は同ブランドの既存ラインナップ『カクテルアシッド2.5』と『フリーDO』のリニューアル版という位置づけだが、具体的に何が変わったのか、株式会社 千代田化学 営業部次長の金丸 貴さんに伺った。
「従来品から内容成分をかなりグレードアップさせました。まず『acid water 2.5』は補修に特化したアイテムで、厳選したCMCがダメージのケアと、薬剤の均一な浸透を促します。また、pH2.5に設計されていることにより、ケミカル処理でアルカリ性に傾いた毛髪のpHを等電点に戻す機能も特徴。今回新たにレブリン酸を加えて、程良いハリが出やすい処方になっています。さらに、エルカラクトン(γ-ドコサラクトン)が、ヘアアイロン等の熱から保護。ホームケアにも適したアイテムです」
それに加えて、ダメージの要因となる残留物質の除去効果を持つヘマチン、アスパラギン酸、アルギニンも配合されており、前~後処理まで幅広い場面で活躍する。中でもキューティクルが開いている中間処理での使用が効果的だという。
また、『acid water 2.5』に関しては、補修成分の濃度や高い効能を損なわないような処方設計となっている点もポイント。使用前によく振って、トリートメント層とモイスチャー層をミックスすることを必須にしている。
そしてもう1品が、不要な残留物の除去に特化した『re:free water』だ。
「こちらも従来品の『フリーDO』を進化させ、カタラーゼやヘマチンの作用でカラーやパーマ後の残留アルカリと残留オキシ、それから頭皮やキューティクルの間に残ったジアミン染料を除去します。こちらのタイミングは、カラーの場合はカラー剤を軽く流してから乳化剤としてご使用いただくのがベスト。パーマやストレートの場合は中和後の後処理が最適です」
この残留物質除去効果によって、髪の手触りが良くなることはもちろん、カラー後の頭皮のつっぱり等の不快感が緩和されると評判の声が届いているそうだ。
今回のリニューアルにあたって、金丸さんは顧客満足度の向上はもちろん、客単価や店販売り上げの向上にも期待を寄せている。
「補修と除去をセットにした打ち出しで、プラス3,000円のメニュー化に成功されているサロン様が存在します。また、効果効能をしっかりご説明できる美容師様は、メニューの差別化に成功し、かつ店販でも良い結果が出ています」
取材協力:株式会社 千代田化学