植物由来の成分「シコン」が肌髪を守り、
豊かな潤いを与える
SPRINAGE MOIST VEIL
コロナ禍を経て、消費者マインドは以前よりも安心安全へと意識が高まっている。自身の体調についても同様で、今まで何となく見過ごしていた違和感に繊細に向き合う人が増えているという。2023年7月に株式会社アリミノから発売された、低刺激処方の新ライン「モイストヴェール」は、そんな女性達の声をきっかけに生まれた商品だ。開発の背景や製品の特長について、商品開発部第2開発グループ主任の吉田雅美さんは、次のように説明する。
「女性の身体は季節の変わり目や、ホルモンバランスの変化に影響を受けやすいんです。今まで使っていた化粧品が合わない、頭皮が何となくむず痒いといった目に見えない不調を感じる方も多くいます。ただ、今までの敏感肌用の商品は、使用感やデザインが二の次になっているものも多かったので、女性が不調を感じている時でも安心して美容を楽しめるような商品をつくりたいと思いました」
今回は、既存のスキンケア発想の肌髪ブランド「スプリナージュ」のコンセプトを、“肌と髪、心を満たすシンプルな贅沢ケア”とするなど、外面も内面も充実させるブランドとしてリニューアル。それに合わせて低刺激処方の新ライン「モイストヴェール」も追加されたが、これらを叶えるためのキー成分となったのが、“シコン”だ。4年の歳月をかけて開発に取り組んだ、研究開発部総合研究所第2研究室係長の西垣祥子さんは、開発の背景を熱く語る。
「元々、「スプリナージュ」がアスタキサンチンという色みのある成分を使用していたこともあり、色を持つ天然成分の情緒的な価値と機能的な価値の両方に着目し、該当する天然成分を探していたんです。そこで発見したのが、“シコン”。古来より染物に使用されていたことから、繊維に吸着しやすい性質は予想されましたが、肌髪に対しての効果は想像以上。保湿力の高さなどが得られたので、開発へとつなげられました」
新ライン「モイストヴェール」は、薬用シャンプー、トリートメント、ミスト、バームの4アイテム展開。そのすべてに「シコン」が配合されており、特に『スプリナージュシャンプーモイストヴェール(医薬部外品)』は刺激の原因となりやすい活性剤の肌残りを低減する処方で、より低刺激を意識した商品になっている。『スプリナージュトリートメントモイストヴェール』は、タンパク変性の低いカチオン界面活性剤を使用することで、指通りなめらかな仕上がりを実現。
『モイストヴェール』のキー成分である「シコン」とは?
髪のなめらかな仕上がりにこだわった低刺激処方のヘアケアシリーズ
※シャンプーに配合:シコンエキス/保湿
※トリートメント、ミスト、バームに配合:ムラサキ根エキス/保湿
※トリートメント、ミスト、バームに配合:ムラサキ根エキス/保湿
『スプリナージュモイストヴェールミスト』は、美肌のための天然成分であるイソフラボン(※1)やカンゾウ葉エキス(※2)などを配合しており、肌髪の乾燥を守り、健やかに整えてくれる全身用。『スプリナージュモイストヴェールバーム』は、束感やツヤをキープしながら肌髪のダメージをケア。これまでの商品のような「肌についてもいい」ではなく、「肌にもつけたほうが良い」というのは、心強い限りだ。
※1イソフラボン:ダイズ種子エキス/保湿
※2カンゾウ葉エキス/保湿
※2カンゾウ葉エキス/保湿
こだわりは“シコン”の優しいピンク色を活かしたテクスチャーに加え、香りにも込められている。何度も試作を繰り返し、使う場所、タイミングに応じてオンオフを切り替えられるよう、ジャスミンをベースに変化をつけている。心地良く美容を楽しめる工夫が詰まった「モイストヴェール」。女性達を外面内面から優しく包み込んでくれる、欠かせないアイテムになるはずだ。
株式会社アリミノ
*月刊『SHINBIYO』2023年11月号 連載「気になる新製品」vol.10より転載