システムトリートメントとの組み合わせで、サステナブルなトリートメントとカラーを実現

ケア&スパ

『ヘアマゼラン』の効果持続と 残留過水とアルカリの除去


ヘアマゼラン シャンプー ヘアマゼラントリートメント

薬剤操作に精通する美容師から、常に高い人気を得 ている株式会社リトル・サイエンティスト。同社のシステムトリートメント『ヘアマゼラン クワトロ』に、2021年9月、後処理もホームケアもできる『ヘアマゼラン シャンプー』と『ヘアマゼラントリートメント』が加わった。
この製品が持つ三つの大きな特長を、研究開発部処方研の井村久美氏に伺った。
「ひとつ目は『ヘアマゼラン クワトロ』と同様、2種類のオリジナルケラチン(アミノエチルジスルフィドケラチン、アミジノシステイニルφ型ケラチン)とナノ化CMCを配合し、 さらにポリフェノールであるフラボノイドで引き締める点です。通常は徐々に流出していく髪を形作っている成分を、日々のシャンプー&トリートメントで補うため、サロントリートメントの効果を長く維持することができます」
「二つ目は『マゼランカラー』施術の際、髪にダメージを与えてしまう残留成分を除去する『後処理剤』の役割を果たすことですね」(井村さん)
『マゼランカラー』とは『ヘアマゼランクワトロ』の工程の中間にカラー施術を組み込み、髪の強度を維持したままカラーができるシステムである。
ここに同シャンプー&トリートメントを加えると、配合されている銅クロロフィリンナトリウムとイチョウ葉エキスが残留過酸化水素を除去し、フルーツ酸がアルカリ剤を中和する。銅クロロフィリンナトリウムは還元剤の減力や疎水結合の強化、PPTを定着させる働きもするという。
■残留薬剤成分の除去効果

*「マゼランカラー」後、『ヘアマゼランシャンプー』と『同トリートメント』の使用7日間で、残留アルカリと過水がほぼゼロとなる。
「三つ目は、頭皮ケアの効果です。イチョウ葉エキスとイチョウ葉発酵エキスであるアセトバクタ―は、健やかな頭皮に保つ働きをします。またイチョウ葉エキスは活性酸素を抑制し、頭皮を保護します」(井村さん)
これらの点で『ヘアマゼランクワトロ』の効果を全面的にサポートし、髪の強度を維持し続けるため、色持ちの大幅アップを実現した。
■ヘアカラーの色持ち効果
↑「マゼランカラー」後、『ヘアマゼランシャンプー』と『同トリートメント』の使用で、2週間後のヘアカラーの色持ちに大きな差が出る。
この『マゼランカラー』はライセンス制を採用している。アプリによる動画視聴と施術実習でライセンスが取得できる方式である。取得方法について営業部営業一課課長の塚本純一氏にお聞きした。
「まず『マゼランカラー』Webライセンス受講の意思表示を、代理店担当者に伝えていただきます。次に専用アプリをダウンロードし、9ステップの動画をご視聴いただきます。代理店担当者がサンプル申請後、リトル・サイエンティストからサンプルを理美容室に直接郵送。サンプル到着後に施術実習し、習得後に導入となれば、代理店が『マゼランカラーWebライセンス修了証明書』を提出し、かつ商品を購入すれば認定となります。その後、リトルサーチ登録となり、『マゼランカラーライセンスサロン』として集客サポートが受けられる仕組みとなっています」(塚本さん)
『ヘアマゼランクワトロ』は、すべての工程が完全マニュアル化されていることも特徴である。
「だからこそ熟練の技術者から新人まで、全員が同じ結果を出すことができるのです」(塚本さん)。
ブリーチブームの今、髪の強度を保つことは多くのサロンの課題である。カラー剤を選ばず、システムトリートメントとシャンプー&トリートメントという工程で髪強度を高め「サステナブルなカラー」に導くシステムは、カラーに力を入れるサロンにこそ、強い味方となってくれる製品と言えるだろう。

左:営業部 営業一課課長 塚本純一さん
右:研究開発部 処方研 井村久美さん

 

取材協力:株式会社リトル・サイエンティスト
*月刊『経営とサイエンス』2022年1月号 連載「気になる新製品」より転載