「ヒト幹細胞培養液」という最新サイエンスで、さらに進化したシャンプー&トリートメント

長く売れている「ヒット製品」には、愛される理由があります。
このコーナーでは、そんな珠玉の逸品を取り上げ、ヒットのヒミツを大解剖。
ユーザーに愛される理由を様々な角度から探ります。

ボタニエンス
『 BOTANIENCE 』

 


植物美容成分の研究成果を活かし、
最新のサイエンスと融合


2017年の発売以来、植物美容成分(ボタニカル成分)と最新のヘアケア・サイエンスを融合させたシャンプー&トリートメントとして、累計出荷数59万本(新旧合わせて)のヒット製品となった、株式会社サンコールの『ボタニエンス(BOTANIENCE)ヘアケア』。特に、エイジングによるハリ・コシ・ツヤ低下が悩みの世代に大きく支持されている。

実は、この『ボタニエンス』には、元になるシャンプー&トリートメントが存在するという。誕生、そしてヒットまでのお話を、同社取締役研究開発部本部長の仙石俊治さんと、商品企画部主任の山田笑子さんに伺った。

「2000年初頭から、加齢や外的ストレスによる髪や頭皮の悩みに対応するために、頭皮環境を整えるボタニカル成分を研究していました。その結果生まれたヘアケアブランドが21種類のボタニカル成分を配合した『R-21』です」と話す仙石さん。『R-21』は高い評価を得たが「さらにその後、ボタニカル成分以外にも頭皮ケアに有効な成分が発見され、それらも組み合わせて『ボタニエンス』が誕生したのです」と続ける。つまり『R-21』で培った髪や頭皮に有効なボタニカル成分と、最新のサイエンスを融合させたブランドが『ボタニエンス』なのだ。

自然由来成分と最新サイエンスの融合と聞くと、それだけでも「良いとこ取り」として高い効果を期待してしまうが、開発は容易ではなかったという。

「頭皮ケアアイテムは、洗浄力と潤いのバランスの調整が難しいのです。頭皮の汚れをしっかり落としながら潤いを保持し、さらにハリ・コシとボリュームをアップさせつつツヤを出すという、ある意味矛盾する要素を両立させていく配合に時間がかかりました」(仙石さん)


エイジングの悩みに、
より積極的なアプローチが可能に


試行錯誤を繰り返した後に生み出され、ヒット製品となった『ボタニエンス』だが、2023年8月のリニューアルでは、いま注目の「ヒト幹細胞培養液(※1)」を配合した。このアップデートによって、ユーザーであるサロン側にはどんな変化が生まれているのだろうか?

山田さんは「エイジングによる薄毛や軟毛などでお悩みのお客様に、より積極的にお勧めできるようになったという声をいただいています。『頭皮ケア』を謳うと、男性用と思われがちですが、『シャンプー&トリートメントの中に、頭皮用の美容液が入っている』という位置づけで、アラフォー以上の女性のお客様のリピート率が高いのです」と話す。男女共に愛用者が多いため、パッケージもユニセックス仕様にしているそうだ。

しかし『ボタニエンス』にとって「これが最終到達点」ではないらしい。仙石さんは最後にこう付け加えた。「ヒト幹細胞培養液は、成分の解明が進んだことや安定供給がなされる状況になったタイミングで加えたわけですが、この分野は今後も、様々な発見がなされていくはずです。それに伴いまた、新しいサイエンスを加えたリニューアルを図るかもしれません」

ボタニカル+サイエンス=『ボタニエンス』というネーミング通り、最新のサイエンスによって今後も進化し続けていくのが、このブランドの「本質」ということなのかもしれない。

 

>>>まとめ

POINT 01
頭皮環境を整える、21種類のボタニカル成分配合

POINT 02
ヒト幹細胞培養液(※2)が、頭皮のエイジングへ積極的にアプローチ

POINT 03
ヘッドスパ、カラーやパーマのアフターシャンプーにも最適

※1、2  ヒトサイタイ血幹細胞順化培養液

取材協力:株式会社サンコール
月刊『SHINBIYO』2024年1月号  連載「売れてる逸品!」vol.6より転載