【ヘアケミスト ヘアテンダー / スリークキーパー】
HAIR TENDER / SLEEK KEEPER
メンテナンス&スタイルキープ
カラーやブリーチ、縮毛矯正やストレートパーマが当たり前となった昨今、髪のダメージを気にするお客様が増えている。それに伴い、傷んだ髪に継続的にケミカル処理を行えるような環境を提供する必要性が生まれ、業界的にも様々な商品開発が行われてきた。タマリス株式会社から2019年に発売された『HAIRCHEMIST』は、そんな要望から生まれた処理剤シリーズだ。そこから、今回新たに誕生したのが『HAIR TENDER』と『SLEEK KEEPER』。開発に携わった玉理化学株式会社の森田道雄さんは次のように語る。
「従来の商品群だけではフォルムを維持する(メンテナンスに対する)アプローチが困難でした。既存メニューと連動でき、メンテナンスの提案もできる商品が必要と感じたのが、開発に至るきっかけです」
ケミカル施術を行う2~3か月の来店周期において、ストレート施術後の伸びの悪さや、繰り返しのカラーによる毛先の広がりなどの悩みが問題となっていた。それを受けて、合間の1~2か月の来店時にメンテナンス的に行えるメニューとして開発されたのが、1浴式トリートメントの『HAIR TENDER』だ。還元剤フリーでフォルムを補正するこの商品には、「レブリン酸」や「ELLAPLEX」、「TOS-STEA」といった補修・補強成分が配合されており、施術の際にアイロンの熱を通すことで髪の内部に定着。酸で引き締めつつ、3つの補修成分が働きかけることでフォルムを補正する。商品展開としては、ふんわり滑らかな質感の「シルキー」と、しっとりしなやかな質感の「モイスト」の2種類。開発時はこの2種類の設定に苦心したと森田さんは語る。
「最初は1種類展開を考えていたんです。でもブリーチ毛やエイジング毛など、年齢や髪質の違う条件が存在する中で、1種類だと対応できないという声もありまして。最終的に両極の質感をつくり、適宜調整できるようにしたことで、多くの方に幅広く対応できるものができたと思います」
また、施術の際の塗布量や放置時間についても、サロンで活用しやすい内容にすべく、現場でのリサーチを繰り返して完成させたという。いかに短時間で効果を出すか、使い勝手までを熟慮した、珠玉の一品と言えるだろう。
今回、合わせて開発されたのがホームケア用のシャンプー&トリートメント『SLEEK KEEPER』だ。その名の通り、スリークに収めたい方に向けたもので、「レブリン酸」「ELLAPLEX」に加え、羊毛ケラチン「EKCP」や「メドウラクトン」といった補修しながら洗浄、毛髪表面をコートする成分を配合。補修、補強成分により、髪の空洞を埋めながら引き締めるため、湿気の影響を受けにくい髪になる。また熱と相性の良い成分が配合されているため、スタイリング時のドライヤーやアイロンの前に使用することで、より効果が高まるとされる。熱対応が標準装備されているのは嬉しい限りだ。
ホームケアアイテムは、効果の高さもさることながら、香りや使い心地の良さは外せないポイント。今回は、フレッシュフィグをベースにした優しい香りをセレクトしており、芳醇な香りと指通りの良さでワンランク上の使用感を実感できる。『HAIR TENDER』と『SLEEK KEEPER』は単品でも効果的だが、併用することでより効果が高い設計。上質な仕上がりを求めている女性にとって、きっと頼れるアイテムになるはずだ。
取材協力:タマリス株式会社/玉理化学株式会社