全国の美容師さんがヘアカラーのデザインを競う、インスタグラムを使ったフォトコンテスト「カラコレ」。
2023年は、“POP! MIND”というテーマのもと、つくり手自身もカラーを楽しんでいることが伝わってくる、豊かな色使いの作品が集まりました。
その中から入賞作品と撮り下ろし作品を発表します!
カラコレ’23 クリエイティブ部門
「ポップでハッピーに、見る人がワクワクするような、明るい未来を予感させるヘアカラー」が審査のポイント。
上位受賞者は副賞として、小社にて作品の撮り下ろしを行いました。
GRAND PRIX 発表 / クリエイティブ部門
撮り下ろし作品
color&hair : TADASHI WATANABE(+kiitos-hair&make) make-up : RINO UJIKAWA(niko hair) costume : KOZUE(Borboleta)
撮影作品のポイント
僕はファッションに合わせてヘアを考えるので、衣装の色使いや素材感に合わせた配色で、淡いピンク、パープル、シアン、イエローを取り入れました。カットソーの黒い縁に連動させてブラックのローライトをさりげなく忍ばせたのもポイント。ポップな色使いの中にローライトで少し強さを加えて、トーンや質感は柔らかく、春のワクワク感をイメージして表現しました。
Color recipe
1. 根元5ミリを空けて、全体を17.5レベルまでブリーチ/レセパウダーブリーチEX(OX6%2.5倍)
その後、モノトーン系で全体の黄みを抑える/プロマスター ピグメント MT-9p + CL = 1:1(OX2%)
2. フェイスライン、耳後ろ、GPの根元(いずれも毛先以外)/ソマルカラボ ジェリーメディウム + キャンディーピンク = 50:1
3. ピンクの後ろ、もみあげ/ソマルカラボ ジェリーメディウム + アネモネパープル = 50:1
4. ピンクを入れた部分の毛先/ソマルカラボ ジェリーメディウム + シアン = 50:1
5. フェイスラインとえり足/ソマルカラボ ジェリーメディウム + ブリリアントイエロー = 10:1
6. パープルの後ろにフリーハンドで数束/プロマスター ピグメント E BR-4p(OX6%)
受賞作品
受賞作品のポイント
フレッシュさと強さを狙って、ピンクとブルーをキーカラーにリーゼント風のフォルムに。セイムレイヤーベースにフロントの内側のブルーを見せているのと、ホワイト部分を残して柔らかさも表現したのがポイントです。

+kiitos-hair&make オーナー兼スタイリスト 渡邉 理さん
ベストカラーリング賞 発表 / クリエイティブ部門
撮り下ろし作品
color&hair : HIDEHIRO NARUSE make-up : MISAKI ISHIKAWA(共にPORT HAIR SALON)
撮影作品のポイント
イエローとダークネイビーのコントラストがポイント。受賞作品との連動も意識して、配色や小物使いでポップさを表現しつつ、クールでロックな雰囲気に仕上げました。
Color recipe
1. 根元1センチ強を空けて、全体を18レベルまでブリーチ/レセパウダーブリーチEX(OX6%2.5倍)
2. ベースのイエロー/グラマージュ レモンイエロー
3. フロントとえり足の毛先、ミドルセクション/プロマスター ピグメント E NA-3p(OX6%)
受賞作品

PORT HAIR SALON オーナー兼スタイリスト 成瀬英宏さん
ベストデザイン賞&SHINBIYO賞 発表 / クリエイティブ部門
撮り下ろし作品
color&hair : SATOSHI UEDA make-up : MUKOGAWA SUZUNA(共に明里橋美粧)
撮影作品のポイント
暖色ベースの色使いと、モードなカットラインを組み合わせて、ポップでキャッチーな表現に。こめかみのディスコネ部分に入れた差し色のグリーンがポイントです。
Color recipe
1. 全体を17.5レベルまでブリーチ/レセパウダーブリーチEX(OX6%2.5倍)
2. バックアンダー、表面の根元3~4センチ/プロマスター ピグメント CL + N-9p + MT-9p = 5:1:1(OX2%)
3. ベースのオレンジ/イロジカケ クリア + ネーブルオレンジ = 20 : 1
4. こめかみの内側/イロジカケ クリア + コバルトグリーン = 20:1
受賞作品

明里橋美粧 オーナー兼スタイリスト 上田 諭さん
ホーユー プロフェッショナル賞 発表 / クリエイティブ部門
撮り下ろし作品
color&hair : REN KOUCHI make-up : REON(共にLegare)
撮影作品のポイント
どうやってつくったんだろうとか、こんなカラーしてみたいと興味を持ってもらえることを意識して、特にヘムラインの色使いやグラデーションをポイントにしました。
Color recipe
1. 全体を18レベルまでブリーチ/レセパウダーブリーチEX(OX6%2.5倍)
その後、バイオレット系で全体の黄みを抑える/プロマスター アプリエ CL + VIOLET + BP-13 = 1:5%:5%(OX2%2倍)+ PCパウダー10%
2. 表面、ヘムラインの毛先のイエロー/ソマルカラボ ジェリーメディウム+ブリリアントイエロー = 50:1
3. フロントヘムラインとえり足のオレンジ/ソマルカラボ ジェリーメディウム+マンダリンオレンジ = 30:1
4. もみあげのグリーン/ソマルカラボ ジェリーメディウム + ミントグリーン= 20:1
5. パート部分のピンク/ソマルカラボ ジェリーメディウム + キャンディーピンク= 30:1
受賞作品

Legare スタイリスト 河内 蓮さん
■使用薬剤 プロマスター/イロジカケ/レセパウダーブリーチEX(すべて医薬部外品)、ソマルカラボ(化粧品)
■使用上の注意
● ヘアカラー、脱色剤(医薬部外品)は、「使用上の注意」をよく読んで正しくお使いください。
● ヘアカラーでかぶれたことがある方には、絶対に使用しないでください。
● ヘアカラーをご使用の前には、毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。
■レセパウダーブリーチEXの使用上の注意点
●「 使用上の注意」をよく読んで正しくお使いください。
● 過硫酸塩配合の製品でかぶれたことがある方には絶対に使用しないでください。
● 本品は過硫酸塩配合の製品でアレルギー反応をおこすことがあります。
各審査員賞 発表 / クリエイティブ部門
美容業界を牽引する審査員が厳選した作品です。
BLANCO 伊佐治稚佳賞
sol garden 遠藤 薫さん
MINX 岡村享央賞
AFLOAT 宮村浩気賞
+kiitos-hair&make 渡邉 理さん
BEAUTRIUM 川畑タケル賞
Oluga hair&make 河野道将さん
GARDEN 河野悌己賞
bebe 河部浩司さん
OCEAN TOKYO 高木琢也賞
teto hair 渡辺仁史さん
U-REALM 高木裕介賞
EASTHAM anello 上野里美さん
kakimoto arms 高原紀子賞
blinc 奥村隆広さん
FaNNa 塚本 繁賞
Rilie 石村亮馬さん
VeLO 鳥羽直泰賞
Legare 河内 蓮さん
ALBUM NATSUMI賞
in chelsea 揚村武斗さん
Sraw 柳 亜矢子賞
judy 與山拓人さん
ヘアスタジオHYT 吉田智子賞
明里橋美粧 上田 諭さん
DADA CuBiC 吉村英美賞
uvrir 長田倫子さん
審査員総評 / クリエイティブ部門

BLANCO 伊佐治稚佳さん
多色使いをしながら、髪の動きに合わせて色をチョイスして、絵の具で描くように自由にヘアカラーをされている作品が多かったように思います。個人的には、面系よりも動きがあって躍動感を感じる作品が目に留まりました。

MINX 岡村享央さん
今回も全体的にレベルが高く、クリエイションの新たな可能性を感じましたし、一歩先の新しいヘアカラー表現と思わせる作品が数多くありました。特に色使いの幅の広さと、技術的なクオリティの高さに驚かされましたね。

BEAUTRIUM 川畑タケルさん
今回はロケや自然光よりも、ライティングまで計算された作品が多かったですね。個人的には、クリエイティブなんだけれど、どこかにナチュラルさもあって、そのバランスが好きだなって感じる作品を選ばせていただきました。

GARDEN 河野悌己さん
モデルさんへの似合わせはもちろんのこと、一枚の画としてトータルバランスが優れていることが重要だというのを改めて感じましたね。デザイン的な新しさと、構図のユニークさを両立した作品が選ばれたのかなと思います。

OCEAN TOKYO 高木琢也さん
かわいいなとか、かっこいいなと感じるヘアデザインって、そのつくり手に会ってみたくなる魅力があると思うんですけど、そういう作品が多かったですね。審査させていただいて、僕自身も引き出しが増えて勉強になりました。

U-REALM 高木裕介さん
最近のクリエイティブは、街にいても溶け込める、それでいて目立つかわいさやかっこよさ、おしゃれさもあることが評価されていると思います。上位に選ばれたのも、それが体現できている作品なのではないでしょうか。

kakimoto arms 高原紀子さん
フォルム、質感、メイク、ファッションなど想像力豊かでハッとさせられる作品が多かったです。ただ、ヘアカラーが少し単調に感じるものもあり、次回は配色やブレンドをより工夫したデザインが増えることを期待したいですね。

FaNNa 塚本 繁さん
ヘアカラーを軸にデザインする中では、発色や入れる部位の選択が丁寧で、カットベースと連動していることが大事だと思います。その視点に基づいて、きれいにブリーチして繊細にオンカラーされた作品が目に留まりました。

VeLO 鳥羽直泰さん
ポップというワードが入っていることもあり、明るいヘアカラーが多かったと思います。個人的には“マインド”にも目を向けて、作者の好きなものの主張や、楽しんで表現していることが感じられる作品に好感を持ちました。

ALBUM NATSUMIさん
「POP! MIND」というテーマを具現化するコミット力の高い作品がとても多く、例年に増して審査に悩みました。美容師としてワクワクする作品ばかりだったので、勉強になりましたし、楽しく審査させていただきました。

AFLOAT 宮村浩気さん
つくり手の想いが伝わる作品がたくさんありました。クリエイティブに絶対の正解はないと思いますが、その中でも「こう来たか」という意外性や、ユニークなアイデアを強く打ち出した作品が評価されたのかなと思います。

Sraw 柳 亜矢子さん
細かな配色や凝った写真表現、個性的なモデルさん選びなど、すごく労力をかけてつくられているのを感じました。ただ、デザインポイントが多いのが気になる作品もあり、引くことも意識するとより洗練されると思います。

ヘアスタジオ HYT 吉田智子さん
明るくポップなヘアカラーの発色で、拝見していて幸せな気分になる作品ばかりでした。色の配置やカットとのバランスなど、つくり手として参考になる部分も多く、自身のクリエイションにも活かしていきたいなと思いました。

DADA CuBiC 吉村英美さん
テーマの通りポップで明るい未来を感じさせ、色のコンビネーションも素敵な作品がたくさんありました。個人的には、質感を活かした色使い、配色がモデルやイメージに合っているかを評価させていただきました。

SHINBIYO 編集長 工藤 亮
オンカラーの技術力と、その背景にあるベースづくりのクオリティの高さに感心する作品がたくさんありました。その中でも、組み合わせる色数を絞ったり、繊細なトーン差なのにインパクトがあるデザインが気になりました。
サロンワーク部門 各賞発表
「自分の“ 好き”を詰め込みつつ、みんなからも褒められる。そんな洗練されたキャッチーなヘアカラー」がテーマ。
取り入れやすく、すぐに真似したくなるようなデザインが揃いました。
グランプリ

i+toe 森下優也さん
ベストカラーリング賞
Montee Levee 星野寿子さん
ベストデザイン賞
SILEM 濱﨑 綾さん
ホーユープロフェッショナル賞
TJ天気予報 此島未来さん
ar賞
en-te:am 高橋仁美さん
BLANCO 伊佐治稚佳賞
VeLO 鳥羽直泰賞
HOLIDAYS 西村美帆さん
MINX 岡村享央賞
i+toe 森下優也さん
BEAUTRIUM 川畑タケル賞
Daisy duex 山本竜大さん
GARDEN 河野悌己賞
FaNNa 塚本 繁賞
Muku 地主高知さん
OCEAN TOKYO 高木琢也賞
&style 江藤 結さん
U-REALM 高木裕介賞
ALLY TOKYO ありぺーさん
kakimoto arms 高原紀子賞
Well 中山亮二さん
ALBUM NATSUMI賞
Pluss 前田晴菜さん
kakimoto arms 細畑久寿賞
Montee Levee 星野寿子さん
AFLOAT 宮村浩気賞
&style 江藤 結さん
Sraw 柳 亜矢子賞
hair design girl 片柳裕樹さん
DADA CuBiC 吉村英美賞
merci 本田恵梨香さん
海外部門発表
GRAND PRIX
グランプリ
Blu Bocker(USA) Keiko Ishigami さん
たくさんの作品投稿をいただきありがとうございました!
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【 問い合わせ先 】
hoyu Professional カラコレ’23 運営事務局
特設サイト:hoyu-color-collection.com
mail:office@hoyu-color-collection.com
*月刊『SHINBIYO』2024年4月号・タイアップ広告より転載