【YONAYONA CHEMICAL】ブリーチの時に役立つペーパーを発見!

パーマやカラー、トリートメント、処理剤etc.……、
いろんなケミカルプロダクツのパフォーマンスを
夜な夜な検証している研究熱心な美容師さんを毎回、お一人、ご紹介する
「YONAYONA CHEMICAL」

今回は、ブリーチ施術の際に使えるツールを発見したよ! とお声がけいただいたので、「YONAYONA CHEMICAL」にてシェアしたいと思います。
教えてくれたのは、この方。『anemo』山口高宏さんです。

山口さんと言えば、1990年代のホワイトブリーチブーム以前からヘアカラーに力を入れ、業界内外で活躍されている方。
これまでにハイライトのプレイスメント理論など、独自のカット技術に基づくカラー理論やテクニックを発表してきた人でもあります。
それだけに、今回は、何が出てくるか、期待は高まるばかりでした!
さて、肝心のアイテムは……

こちら! ブリーチ施術のリタッチ用ペーパーです。
ブリーチのリタッチの際、一番困るのが「液だれ」。ブリーチ処理による熱と水分の発生がその原因ですが、液だれしたブリーチ剤が余計な所についてしまうと、リフトにムラが出たり、さらなるダメージにつながったりと、その防止策に頭を抱える技術者は少なくないですよね。
対策の一つとしてワインディングペーパーで根元をマスキングするという人も多いかと思います。山口さんによると、

でもワインディングペーパーだと、薄くて溶けてしまいますよね。その点、このペーパーは、ワインディングペーパーより厚みがあるので溶けない。しかも表面と内側ではペーパーの加工が違うのもポイントなんですよ。

 

ほほう、触ってみると、表面は、起毛加工になっているぞ。なんでも吸水効果があるのだとか。これによりブリーチ処理で発生した水分を吸収することができるのだそうです。

さらに「内側はラミネート加工になっており、水を弾く仕様になっています」と山口さん。内側は水分を通さないため、結果として表面に吸着した水分を逃しにくくなるわけです。それによってブリーチ剤のついた毛束も乾燥しづらくなる。かなり考えられたつくりです。

しかもペーパーはVの字に折ってあるので、根元に 挟みやすい! まさにこれは至れり尽くせり!! ブリーチのリタッチに適したアイテムっすね。

最後にこのペーパーを使ったブリーチの根元リタッチ動画をご紹介します。

かなり使い勝手が良さそうです。
実際、山口さんによれば、

このペーパーを使ってからブリーチのリタッチが従来の3分の2くらいの時間で済むようになりました。またブリーチ施術だけではなく、ストパーのリタッチ施術やホット系パーマの根元塗布でも使えますよ

とのこと。

まだまだニーズの多いブリーチ施術。こちらのペーパーを賢く使って、効率の良いリタッチ施術を行うのもアリかもです!