CMCの再現とラメラ液晶構造の形成にこだわり、 20年間、売れ続けているロングセラー製品

THE RAMERAME Treatment 

 

20年間、現場から支持されている 3ステップトリートメント
PPT全盛期にいち早く CMCに着目
3剤式というシステムトリートメントのさきがけ的存在
ラメラ液晶構造という髪の理想的な水分&油分バランスを形成

 


20年前、PPTとは違う角度から毛髪のケアを提唱した製品


今からさかのぼること20年前、2000年代のサロンワークのケアと言えば、PPT を中心とした処理剤が全盛だった。

当時はケラチン、コラーゲン、シルクなど、様々な種類が登場し、ダメージによって欠落したコルテックスタンパクを補給することに注目が集まった。

そんな中、それとは違う角度からケアを提唱した製品があった。株式会社ハホニコの『THE RAMERAME Treatment(以下、ラメラメ)』だ。

『ラメラメ』が着目したのは、毛髪内部のCMC(細胞膜複合体)という油分だった。

CMCは今でこそ一般的だが、当時はそこまでメジャーな成分ではなかった。なぜ当時からCMCに着目していたかを同社営業部の角屋秀明さんはこう話す。

「ダメージで欠落したコルテックスのケラチンタンパクを補う発想はもちろん重要です。しかし、いくらコルテックスを補修しても、その外壁となるキューティクルが整っていなければ、補ったものがすぐに外へ出ていってしまう可能性は高いのです。CMCに着目した背景にはそういう発想がありました。また当時のキューティクルケアは、まだ表面に皮膜を形成することしかなかったと思います。そこで弊社が目をつけたのは、キューティクルやコルテックス同士を接着させる成分だったんです」

ご存じのように、CMCはキューティクルやコルテックス同士を接着する役割があると言われている。また一方で、一口にCMCと言っても、実は3つの種類があるのだそうだ。

3種類とは、それぞれ毛髪の外側から、
(1)キューティクルとキューティクルを接着するCMC(Cu-Cu CMC)
(2)キューティクルとコルテックスを接着するCMC(Cu-Cx CMC)
(3)コルテックスとコルテックスを接着するCMC(Cx-Cx CMC)
3タイプそれぞれで構造と接着力が異なる。

『ラメラメ』は、3剤式を採用しており、濃度勾配法と呼ばれる3ステップの施術を行うことで、上記3つのCMCの濃度構成を再現することができる。しかも、これにより、ラメラ液晶構造という毛髪内部の水分・油分バランスが整った理想的な状態になるという。

 


“これがないとこわくて施術できない”という現場からの声


『ラメラメ』の3ステップは、1剤で保湿と保水を行い、2剤でケラチンタンパクを補給し、3剤で脂質と油分を補っていく流れ。

ちなみにこの製品は、先述したCMC が注目されがちだが、実は、2剤で補給するケラチンタンパクに関してもかなりのこだわりがある。

2剤の「DCチェンジャージアルファー」に配合している「キューティクルケラチン」は、羊毛由来で、羊毛の0.002%しか採取できないキューティクル部分から得られる希少な原料だ。

毛髪との親和性も良いため、毛髪補修効果が高く、ダメージによる毛髪の親水化を食い止める効果があるという。

サロンでは、『ラメラメ』のヘビーユーザーたちは、通常のダメージケア施術ではもちろん、ブリーチ毛などの施術難関毛にも積極的に使っている。

ちなみにハイブリーチ毛などを『ラメラメ』でケアすると、ダメージにより失われたCx-Cx CMC、Cu-Cx CMC、Cu- Cu CMCが補給され、コルテックスのダメージホールにはキューティクルケラチンがしっかりと入る。

この段階でパーマやカラーなどを行えるので、『ラメラメ』で整えた3つの CMCが一種の防波堤になって、薬剤の過剰作用を防ぎ、過度なダメージから守ってくれるわけだ。

ヘビーユーザーたちは、「これがないと、難関毛はこわくて施術できない」という。その一言と20年という歴史が、製品の効果に高い説得力を与えている。

 

>>> THE RAMERAME Treatment まとめ

Point 1
3ステップの施術で3種類ある毛髪のCMCの状態を再現
Point 2
同時に希少原料であるキューティクルケラチンを補給
Point 3
ハイダメージ毛でもパーマやカラーが繰り返しできる

 

取材協力:株式会社ハホニコ
*月刊『経営とサイエンス』2022年3月号 連載「売れてる一品!」より転載