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「YONAYONA CHEMICAL」

長らくお待たせしました! 今回は、ヤバすぎてレポートするのを控えていたストパーセミナーの後編です。
正直、今回の後編が「アルカリ矯正 vs. 酸性矯正」キモになるコンテンツです。2つのアプローチの決定的な違いが分かるガチな話です❗
ちなみに前回は、モデルのケミカル履歴~1液塗布までを説明しました。1液塗布だけでもいろんな違いがありましたよね。
それを受けての後編は、中間水洗からの解説になります。対するのは、この2人!


左が、アルカリ矯正の巨人『Rescue-Hair』の菊地克彦さん、そして右が、酸性矯正のプリンス『AS』の岸口新志さんです。
では、後半戦の模様をどうぞ❗
ストパーの中間水洗を「プレーンリンスじゃなく、シャンプー水洗を推奨!」としたのは、今回のセミナーの”アルカリ派”の菊地さんだったはずと、担当編集は記憶しています。理由は、ストパーの薬剤の剤型はクリームなので、しっかりと落とす必要があるからですね。
そこへ間髪入れず、酸性派の岸口さんがこんなアドバイスをくれました。
「ただし、スピエラ®の酸性矯正の場合は、中間水洗はプレーンリンスで対応します。理由は、ここであえて還元成分を残留させて、ブローからアイロンで還元を効かせるためです。
また注意点は、シャンプーボールにお湯は溜めずに、掛け流しをすること。お湯を溜めると必要以上に還元成分が毛髪内に残ってしまうのを防ぐためです」
なるほど! 中間水洗は、アルカリ矯正はシャンプー水洗、酸性矯正はプレーンリンス。ここでも違いが出ましたね!

写真は、酸性矯正のプレーンリンスの様子です。アルカリと酸の目まぐるしい攻防が激しすぎて、アルカリ矯正の中間シャンプー水洗シーンを取り忘れてしまいました。スミマセンです。
続いて「アルカリ矯正 vs. 酸性矯正」のブローを見てみましょう!

ブラシを小刻みに揺らしながら毛束の面を整えブローして、フルドライします。
ブローは、毛穴の向きを考えながら髪の生えている方向に沿うように乾かします。このときポイントは最初の1発目で、水分を抜き切りブローを完結させることです。ここでクセが伸びて、髪が自然な位置に落ちるという形状を固定させるためです。
とは菊地さんのアドバイス。ポイントは、ブローでフルドライしながら、自然に髪が落ちる位置でクセを伸ばして形状を固定することだそうです。

新生部などクセを伸ばしたい箇所と、既矯正部のように伸ばさなくてもよい箇所で乾かし方を変えます。基本、伸ばす箇所は水分を残し気味に乾かし、伸ばさない箇所はフルドライです。なので、ドライヤーの熱は根元の新生部は中風か冷風で乾かし、毛先などの矯正部は高温で乾かしていきます。(岸口さん)
これが、酸性矯正ならではのドライコントロール!
今回は、岸口さんの乾かし具合を特別に動画でお見せします。おそらく、ウェブでは本邦初公開!

ツインブラシを使ってアイロン操作を行います。温度設定は、180℃。基本は2スルーで、1スルー目は、弧を描くようにスループレス。続く2スルー目は、ステムを下げて落ちる位置に向かってスルーします。(菊地さん)
菊地さんいわく、「アイロンはおまけのようなもの」とのこと。その前のブローで髪の形状は固定されているので、アイロンではブローで取り切れなかった水分を完全に抜き切るのが目的なのだそうです。なので、アルカリ矯正ではクセを伸ばす目的でアイロンは使っていないようです。
とはいえ、微妙なアイロン操作は動画で見せたかった。この辺のニュアンスをお伝えできないのが非常にもどかしいところ!!

岸口さんも菊地さんと同様に、ツインブラシアイロンでした。温度設定も同じ180℃。ちなみにアイロン操作は基本、2スルーとのこと。1スルー目で、髪の落ちる位置に向かってスルーし、ここでストレートの形状を固定。2スルー目はいわゆる保険だそうです。
スピエラ®を使った酸性矯正では、アイロンをパタパタさせてスルーしないのがポイントです。はたくとクセの伸びが甘くなります。また根元は少しウェットなのでスピーディにスルーするのもポイントですね。ゆっくりアイロンを入れるとダメージが増すことがあるので注意してください。(岸口さん)
岸口さんいわく、「ジュジュッと音を立てないで、スルーできるようになるのが理想ですね」とのこと! 同じツインブラシアイロンでもこんなに違うのか❗ うぁー、こちらも動画で見せたかったなー😭
そして最後は2剤塗布です。
こちらは菊地さん、岸口さん共に同じタイプの2剤を使用していました。何を使っているかは、今、発売のSHIBNIYO2024年5月号の31ページにヒントが出ています。ここ要チェックです!


自然なストレートに仕上がっています。もちろん、スタイリング剤などは何もつけていない状態ですよ。処理剤も使わずにここまで持ってこれるのは本当、スゴいの一言です❗

こちらも何もつけていない状態。弾力とツヤがあるのが、スピエラ®を使った酸性矯正の特徴です。当然、こちらもスタイリング剤など何もつけてない状態。一切の盛り行為はありません。当日の観客の皆さんが証人です✨
いかがでしたでしょうか?
アルカリ矯正と酸性矯正で大きく違うのは、ドライとアイロンの工程でしたよね。この辺がなぜ違うのかはまた別の機会に解説できたらと思います。
ちなみに、このセミナーは去年全国ツアーを行って封印とのことでした。その場に居合わせた人は本当ラッキーでしたよね。
これ、見逃した方はかなり後悔しているのではと思います。なんてったって、いろんなヒントがありましたから! と、そんなあなたに朗報です。
実は…
この伝説のセミナーが、来る7月29日(月)弊社主催で復活開催することが緊急決定しました! 先ほどの5月号のスピンオフセミナーという位置づけです。おそらく今回が本当に最後になると思います。
最後なんで、すべての技術をフルオープンで見せる、「アルカリvs.酸性」の真っ向勝負のセミナー。先ほど、解説できなかったドライ工程の違いについてもバッチリ解説しますよ。
しかも今回は、前回のセミナーを上回るビッグなコンテンツもご用意しています。
詳細は、コチラです。特に前回見れなかったという方は、今回こそどうぞお見逃しなく🔥


