カラー後にシャンプー1つで過酸化水素の除去ができる。手軽さが人気のロングセラー商品

ケア&スパ

プロリペアカタラシャンプー

 

前身の商品から発売後約20年が経過しているロングセラー商品
繊維業界からヒントを得て、「カタラーゼ」に注目したパイオニア
コツコツと売れ続ける、前年比約10%アップの隠れたヒット商品
カタラーゼが残留オキシを分解する過程の発泡する様子がお客様の興味を引く

 


活性酸素発生の原因となる残留オキシ


髪や頭皮に対して悪い影響を与えるとされる活性酸素。この活性酸素が発生する原因の一つが、カラーの施術時に使用する過酸化水素(以降オキシ)だ。

カラー後の髪や頭皮にオキシが残留した状態のままだと、紫外線などによって分解された時に活性酸素が発生しやすくなり、カラーの褪色・変色、さらには白髪や抜け毛などの原因にもなると言われている。

そのため、カラー後は速やかに残留した過酸化水素(以降残留オキシ)を取り除く必要があるのだが、やっかいなことに残留オキシは通常のシャンプーだけでは取り除きにくい。そこで残留オキシの除去を目的とした商品なども様々発売されるようになったが、今回紹介するアモロス株式会社の『プロリペアカタラシャンプー』はカラー後のシャンプーで残留オキシが除去できるという手軽さが受けており、人気の商品だ。

ちなみにこの『カタラシャンプー』は、同社のパーマやカラー時のケアブランドとして2010年に発売された『プロリペアシリーズ』の1アイテムだが、『カタラシャンプー』の前身商品はそのもっと以前、2000年頃には発売されていたというから、この流行り廃りの激しい美容業界の中で、約20年間も売れ続けていることとなる。そのロングセラーの秘密を解き明かすため、開発を担当した1人でもある、アモロス株式会社研究部の辻信之さんにお聞きした。

「当時はカラーブームで、褪色を軽減する成分を探していました。その中で繊維業界の方から、ウールやシルクはオキシによる脱色・染色加工の後、褪色予防にカタラーゼを使用しているという話をお聞きして、ウールやシルクに有効なら髪にも活用できるのでは?と仮説を立てて研究に取り組みました」

 


手軽に使ってもらうため、シャンプーにこだわった


当初から、カラー後に手軽に使用してもらうために、カタラーゼ配合のシャンプーを開発しようと考えたそうだ。しかしカタラーゼとシャンプーの組み合わせは不安定な部分も多く、製品化までになんと3年の年月がかかったという。

「ローションなどの形なら作りやすかったのですが、シャンプーにこだわったことで、かなり苦労しました。また当時はカタラーゼという成分に馴染みがないサロン様がほとんどだったので、オキシを入れたカップに『カタラシャンプー』を混ぜて発泡する様子を見せるYouTube動画をつくったり、サロンの現場で『、こうやって発泡するのは、残留オキシがカタラーゼの効果で水と酸素に分解されるからですよ』と説明したりすることで、残留オキシ除去の重要性やカタラーゼの特徴などをコツコツ浸透させていきました。発泡の様子は効果が目に見える形で説明できるので、お客様の前で実演されているサロン様もいらっしゃいます」(辻さん)

『カタラシャンプー』にはその他に、ローズアップルリーフエキスというSOD 様作用の高い植物抽出液を配合。この 2つの組み合わせによって、1シャンで約90%、2シャンで約99%の残留オキシを取り除くことができる。また使用したサロンからは、1か月後の褪色・変色に大きく変化が出たと、色持ちの違いを実感する声も多い。

サロンで手軽に使ってほしいと、シャンプーという形状にこだわったことで、その手軽さと効果の高さが支持され続けている『カタラシャンプー』。2010年の『プロリペアシリーズ』からの発売後、約10年経った今も前年比約10%アップをキープし続けているそうだ。今では残留オキシ除去を目的とした商品も当たり前になったが、、カタラシャンプー』はこの分野の底上げに貢献した商品の1つとして、サロンの現場で愛され続けるだろう。

 

>>> プロリペアカタラシャンプー まとめ

Point 1
カラー後のシャンプー1つで手軽に残留オキシ除去ができる
Point 2
カタラーゼとローズアップルリーフエキスのW効果で残留オキシを除去する効果がアップ
Point 3
1シャンで約90%、2シャンで約99%の残留オキシを取り除くことができる

 

取材協力:アモロス株式会社
*月刊『経営とサイエンス』2022年4月号 連載「売れてる一品!」より転載

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