「トリートメント処方の2 剤」という逆転の発想から生まれた、 新世代のへアカラー

【デラクシオ ミルフィ セプト】
DELAXIOR MILLEFEUI SEPT

1:7の混合比が可能にした、低ダメージ、透明感、高コスパ

ハイトーンカラーやブリーチメニューが増加する今、カラー+ケアのテクノロジーは、各社共にしのぎを削って開発している分野だ。その中で今年3月に発売された、株式会社 千代田化学の『デラクシオ』の新カラー剤ライン『ミルフィ セプト』は、「トリートメントの処方に、カラー2剤(過酸化水素、以下、過水)の機能を付帯させる」という逆転の発想から、新たに開発された酸化剤『リシェプライマー』を採用した画期的な製品である。
「カラー剤では後発メーカーだからこそ、いま求められるカラー剤とは何か? これまでにない剤とは何か? 等を1から見直す作業をしたんです」と話すのは、株式会社 千代田化学 営業部次長 後藤寛裕さんだ。最終的にカラー剤における最大ニーズは「傷まない」「美しい発色」の2点であると結論づけ、本来は助剤である2剤の役割を主剤として見直すという斬新な発想で、それを実現させた。

「自社で培ったトリートメント技術に、過水の機能を持たせるという発想で2剤を開発。ただし1剤のアルカリ剤を極限まで低減させたためリフト量と染料の発色に必要な過水との配合バランスに試行錯誤しました。最終的に1剤と2剤は1:7の混合比がベストであると判断したんです」

この混合比により、同社の従来製品に比べてアルカリ剤は約50%減、保護・保湿剤は150%増に。同時に圧倒的なコストパフォーマンスを生み出した。さらに新開発の「イーブンリフト処方」によって、アルカリと過水の反応をコントロールし、初期の過剰反応で発生する活性酸素を抑えることにも成功。コルテックスのダメージホール発生と、キューティクルの損傷をも抑制することが可能になった。
また、この『リシェプライマー』の開発は、1剤の染料設計も変えることとなる。

「一般的なカラー剤は、初期反応で発生する活性酸素によってダメージホールが生まれやすく、そこで削られたベースの色素を補うためにブラウンの色素が必要です。しかし『ミルフィ セプト』は活性酸素の発生が少ない上に、毛髪内部に2剤のプライマーを付着させ下地を整える事で染料が均一に染着します(クリアエフェクト処方)。そのためダメージホールが原因で起きる染着ムラをカバーするブラウン系色素の配合が不要となり、透明感のあるクリアな発色が実現しました」

くすみ感をなくしたことで、毛束見本を見ると6レベルであっても従来では色味が出にくいブルーやバイオレットといった寒色系の色味を感じることができる。
またこの製品も、従来の『デラクシオ』シリーズの『ミルフィ』と同様、ラメラ液晶構造を採用。親水域と疎水域の間に染料と過水、アルカリ剤が整列するように挟み込まれるため、少量のアルカリ剤でも効率よく反応し、ダメージや刺激が大幅に抑えられている。クリームベースにエコサート認証のオーガニック成分を配合した「ナチュラル・オリジンクリーム」を採用した点も、『ミルフィカラー』と同様だ。


これらのテクノロジーを搭載して、6色相19色とアクセントカラー3色、レベルコントロール2色からのスタート。
髪へのダメージだけでなく、人・自然・環境にもこだわった、まさに新世代のヘアカラーといえる『ミルフィ セプト』。「カラー+ケア」を追求する美容師にとって、非常に魅力的な製品といえるのではないだろうか。

 

 

 

取材協力:株式会社 千代田化学