これ一本でパーマやストパー、ヘアカラーなどに幅広く対応できる バッファー専用のレブリン酸

ハイドロフォビックアミノアシッド

アルカリ除去・水素結合をサポートするバッファー剤
レブリン酸がしっかり作用する pH4.5の製品設計
使用後の効果を実感しやすいと、口コミで人気に
発売から8年で、現在は発売当初の約30倍の製品量を生産

 


家庭菜園からヒントを得た商品!?


カラーやパーマの施術後の髪への負担を最小限に抑えることが、ダメージケアの大きなポイント。そのために、カラーやパーマでアルカリに傾いた髪を弱酸性に戻すバッファー剤が昔から多く使われてきた。

今回紹介する株式会社CUTICULAの『ハイドロフォビックアミノアシッド』は、今、酸熱トリートメントなどで話題の成分である、レブリン酸を使用したバッファー剤だ。発売から約8年が経ったが、使用後の効果の感じやすさなどが口コミで広がり、多くの美容師から使用される隠れたヒット商品となっている。

その製品特徴について、株式会社 CUTICULAホールディングスCEOである一木登紀男さんに話を聞いた。

「弊社では、レブリン酸を使用した酸熱トリートメントやストレート系の薬剤などがクローズアップされることも多いですが、実はレブリン酸に注目するきっかけとなったのが、8年前に発売したこの『アミノアシッド』なんです」

一木さんがレブリン酸に注目したのは、趣味の野菜作りから。アルカリに傾いた土を弱酸性に戻すための肥料の 1つとしてレブリン酸の一種が使われていたことと、以前、美容業界でもレブリン酸の可能性を耳にしたこともあって、興味を持ったのだそう。

「といっても最初はどう使えばいいかわからず、濃いままで使ったら酸が強くて髪が切れてしまったり。それ以外にも色々失敗をして商品化までに2年かかりましたが、レブリン酸を使用するとパーマ時のウエットとドライのウエーブギャップが少なく、さらに使用後にしっかりとしたハリを感じるようになり、これは何が髪の中で起こっているのかと強い興味を持ちました」

髪の等電点領域でのバッファー効果が期待されるのはレブリン酸以外にはなく、またレブリン酸は髪内部に浸透し、余分な水分を取り除き、水素結合のサポートをする力があり、毛髪を疑似的に元の状態(疎水性)に戻すことができる。

そのため、レブリン酸にはバッファー効果だけでなく頭皮ケア、弾力やハリのサポート、パーマ時のウエーブギャップの軽減などといった効果も期待できると一木さんは話す。

 


独自の成分配合で最大限にレブリン酸の効果を発揮


「『アミノアシッド』は独自の成分配合と製造方法によって、最大限にレブリン酸の効果を発揮できる処方になっています。ただ使い方には注意点があって、 10倍ほどに希釈したものを丁寧に髪全体に馴染ませながら『かけ流し』してください。丁寧にかけ流しすることでpH移行がゆっくりとできてバッファー時の髪の負担が少なくなるのと、ボウルに貯めるのではなくかけ流すことで、髪に付着したアルカリの液が流れて効果が高くなります」

使用する希釈液は、髪の長さや髪の状態にもよるがロングヘアで3リットルほど。希釈液をアプリケーターなどに入れて頭皮や髪に使用する。髪を握っても白濁がなくなり、弾力が戻ってきたらそれが合図。

「使用する希釈液の量が多いので少し面倒と思われるかもしれませんが、使用した美容師の方々からは、頭皮ケア効果や髪の弾力を実感する声をよく聞きますね。またダメージ毛へのパーマや縮毛矯正に不安がなくなったという声も多く、多少の過膨潤も『アミノアシッド』がなんとかしてくれると言われたりします」

レブリン酸への高い関心から生み出された『アミノアシッド』。ヘアカラーやパーマの比率を高めるには施術後のダメージケアが欠かせない。『アミノアシッド』はヘアカラーやパーマの提案の幅を広げたい美容師と、様々なヘアデザインにチャレンジしたいお客様、その両者をサポートする存在として、これからも隠れた名品として愛され続けるだろう。

 

>>>ハイドロフォビックアミノアシッドのまとめ

Point 1
髪の等電点領域でのバッファー効果が期待されるレブリン酸の効果で、カラーやパーマ施術後のアルカリをしっかり除去
Point 2
レブリン酸の水素結合をサポートする力で、毛髪の弾力やハリを復活
Point 3
10倍の希釈液をゆっくり丁寧に馴染ませることで、毛髪への負担を少なくバッファー効果を高めることができる

 

取材協力:株式会社CUTICULA
*月刊『経営とサイエンス』2022年8月号 連載「売れてる一品!」より転載