R-21シャンプー
頭皮環境を整える21種類の植物美容エキスを贅沢に使ったシャンプー剤
タウリン系洗浄成分を採用し、頭皮にやさしく、かつしっかりと洗い上げる
プレシャンだけでなく、ヘッドスパやカラー&パーマ後にも幅広く使用可能
2005年の発売以来、累計出荷本数200万本を超えるヒット商品
21種類の植物美容エキスの贅沢な配合が特徴
最近はシャンプー剤1つ取っても、「やさしく洗う」だけでなく、保湿効果などで髪のツヤや潤いをアップさせたり、頭皮環境を整えたりといった、高付加価値商品が一般的になった。そういう意味で、今回取り上げる株式会社サンコールの『R-21シャンプー』は、シャンプー剤の高付加価値化の先陣を切った商品と言っても過言ではない。今回はこの製品誕生のエピソードを、同社商品企画部の山田笑子さんにお聞きした。
『R-21シャンプー』が発売されたのは2005年。当時、商品開発に役立てようと、女性のお客様に髪の悩みに対するアンケートを取ったところ、「髪が細くなった」「ハリ・コシがなくなった」「ツヤがなくなった」という声が多く集まったのだそう。
「こうしたトラブルは年齢やストレス、外的要因など、様々な原因によってもたらされるものですが、日々少しずつ蓄積されていくダメージをケアするには、髪だけではなく頭皮も含めたケアが必要ということで、頭皮に働きかける力の高いシャンプー剤の開発がスタートしました」
頭皮環境を整えるということで、まずは古くからスキャルプケアに効果が高いとされていたセンブリエキスを単独で配合。しかし開発を進める上でセンブリエキスと同等、それ以上の効果が期待できる植物美容エキスが様々見つかった。
「髪や頭皮環境を改善するといっても、様々なアプローチ方法があり、複数の植物美容エキスを組み合わせることで高い相乗効果が期待できることがわかりました」
そこで試作テストを何度も繰り返し、最終的にボタンエキスやセイヨウハッカ葉エキスなどの商品名の由来にもなる21種類の植物美容エキスを組み合わせることになったのだそう。
「洗浄成分に関しても、含硫アミノ酸から合成したタウリンを原料とした洗浄成分を基材として、頭皮への刺激の少なさと適度な洗浄効果を両立させました」
また、カラー剤やパーマ剤の処理剤の成分として使用されていたヘマチンも配合。当時、シャンプー剤の成分として採用するのは珍しかったが、ヘマチンの効果もあり、『R-21シャンプー』を使うと自然なハリ・コシとツヤが両立すると、美容師の方々から高い評価を得た。
お客様の求める「潤い×ハリ・コシ感」を妥協なく追及
『R-21シャンプー』は2005年の発売以来、2回のリニューアルを行っている。1回目は21種類の植物美容エキスの組み換えを行い、2020年の2回目のリニューアルでは3つの発酵成分を新たに追加。
「ロングセラー商品に変化をつけたいということで、近年トレンドとなっていた発酵食品や化粧品からヒントを得て、発酵成分を追加してはどうかと、商品企画部から研究チームに提案をしました」
そこで発酵プラセンタエキス、発酵オリーブ葉エキス、コメ発酵エキスを採用。元々髪や頭皮によい成分を発酵させることで、生体親和性が高まり、吸収性が良くなることから、より髪に潤いを与える力がアップした。
発売以来、『R-21シャンプー』には加齢に伴う髪質の変化に悩むお客様を中心に、「自然なボリューム感が出た」「ハリ・コシがアップした」という声が届き続けているという。この商品はプレシャンだけでなく、ヘッドスパやカラー&パーマ後にも幅広く使用可能な点も美容師からの支持を集めている。
また累計出荷本数は200万本以上という売上を誇っており、最近では一般誌のベストバイ商品にも選ばれている。お客様の求める「潤い」と「ハリ・コシ感」を妥協なく追及することで、美容室のお客様から一般ユーザーへとファンの裾野を広げている『R-21シャンプー』。その勢いに目が離せない。
>>>R-21シャンプーのまとめ
Point 1
お客様の様々な髪の悩みに、シャンプーから応えたいと生まれた商品
Point 2
植物美容エキスに3つの発酵成分を新たに加えて、さらにパワーアップ
Point 3
洗い上がりの潤いと自然なハリ・コシがお客様に評価された、ロング&ベストセラー
取材協力:株式会社サンコール
*月刊『経営とサイエンス』2022年11月号 連載「売れてる一品!」より転載