シンプルな操作性で「入門編」に最適でありカラーと同日施術が可能な酸熱トリートメント

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長く売れている「ヒット製品」には、愛される理由があります。
このコーナーでは、そんな珠玉の逸品を取り上げ、ヒットのヒミツを大解剖。
ユーザーに愛される理由を様々な角度から探ります。

『LEVULI』

 


 

2浴式「W反応型トリートメント」で
誰もが結果を出せる酸熱剤を開発


2018年頃から一躍注目を浴び始めた酸熱トリートメント。従来からトリートメント製品に定評のある株式会社ハホニコは、その技術力を活かして、2019年にグリオキシル酸が主体の『グリニコ』、2021年にはレブリン酸が主体の『レブニコ』を発売している。この両製品は、ケミカル施術に長けたサロンからの高評価を背景に、“酸熱ブーム”の一翼を担ってきた。 その中で2022年、再びレブリン酸主体の酸熱トリートメントとして発売されたのが、今回ご紹介する『レブリ』シリーズだ。酸熱トリートメントとしての『レブリ インナー』と『同アウター』をメインに、アウトバストリートメントの『同ヘアーローション』、ホームケア品の『同シャンプー』『同トリートメント』の5品が同時にラインナップされた。 すでに『グリニコ』『レブニコ』という評価の高い酸熱トリートメント製品がある中で、新たに『レブリ』が開発された理由とは何だろうか? またこの『レブリ』は現在、同社の中で「酸熱トリートメントの入門編」という位置づけとなり、「髪質改善」メニューを打ち出したいサロンから大きな支持を得ているという。その過程はどのようなものだったのか? 同社の教育兼メニュー開発部リーダーである田中大輔さんにお聞きした。 「『グリニコ』『レブニコ』は『剤の調整次第で、どんな毛髪にも対応できる』と、薬剤に詳しい美容師の方々からの反応がとても良い製品でした。 しかし、その一方で『ちょっと難しい…』と離脱してしまう方たちもいたのは事実です。その状況下で我々の課題は、これからますます髪質改善がブームとなっていく中、もっと簡単に、多くの人が一定水準以上の結果を出せる酸熱剤をつくり出せないものか…と考えたんです。それが『レブリ』開発の出発点となりました」 求められているのは、ケミカルに精通していなくても多くの髪質に対応でき、失敗リスクが少ない製品。それには、ある種のオートマチック性を持たせることが必要だと考えた。そして誕生したのが、レブリン酸による「イミノ結合型トリートメント」と、同社のロングセラー『ザ・ラメラメ』で培ってきた「疎水反応型トリートメント」を組み合わせた「W反応型トリートメント」の『レブリ』である。毛髪の強度を高める最先端の成分と共に、脂質やNMF、ケラチンなどをバランス良く配合。『インナー』と『アウター』という2浴式で濃度調整が要らないため、誰にとっても使いやすく、結果を出せる製品となっている。


 

ヘアカラーと同日施術できる
髪質改善メニューという強み


『レブリ』がヒットした要因としては、操作のシンプルさに加えて、レブリン酸ならではの「カラーと同日施術が可能」という点も大きいという。同社は、塩基性カラー剤『色ジェル』を使った、質感改善とカラーの同時施術メニューを推奨中だ。また縮毛矯正やパーマ施術の工程に組み込むことも可能である。 「様々なカスタマイズができる点も、広く普及した理由ですね。『レブニコ80リキッドトリートメント』を『インナー』に添加することで、毛髪の状況に応じたパワーアップが可能です。また新発売の『ベルベットブースターA』『シルキーブースターB』を使えば、仕上がり感が格段に向上し、質感もコントロールできます」


 

入門編と位置づけて、上位製品へ誘導
選択肢が広がり質感のつくり分けが可能に


同社はこの『レブリ』を酸熱の入門編として提案し、さらにクオリティを求める層には『グリニコ』や『レブニコ』も取り入れることをお勧めしている。 「例えば、細くて軟毛の髪によりハリコシを出したいなら『グリニコ』を、よりしなやかさを出したいなら『レブニコ』をという風に、髪質別、質感別に使い分けができるので、選択肢の幅が大きく広がるのです」  現在では、エイジング毛に悩む世代から、ケミカルダメージを解決したい20代まで、幅広い世代に「カラーと併用でき、継続できる髪質改善メニュー」として支持されている。 同シリーズのホームケア品との併用で、持続効果が増すことも魅力である。サロン側としては、アシスタントにも任せられるオートマチック性で、アシスタントの生産性アップもつながっているという。 入門編でありながらカスタマイズしやすく、「ブースター」という新たなラインナップも加わって、さらなる進化を続ける『レブリ』。今後ますます、ファンが増え続けていく製品と言えるのではないだろうか。

 

>>>売れてる3つのPOINT!

POINT 01
イミノ結合×疎水反応の「W反応型トリートメント」

POINT 02
カラーと同日施術が可能&カスタマイズ性が高い

POINT 03
シンプルな操作性で、アシスタントの生産性もアップ

 

取材協力:株式会社ハホニコ
*月刊『SHINBIYO』2024年10月号  連載「売れてる逸品!」vol.14より転載