トステア®※1、レブリン酸、γ-ドコサラクトンの3つの成分に着目。5ステップだからこそ叶う、髪質補整※2発想のシステムトリートメント

FARJUA

ブリーチ毛やエイジング毛を
うねりを抑え、ツヤ感、手触り感が持続

髪質改善ブームの中、2020年に酸熱系の特徴を取り入れたストレートトリートメント『R-21 ボタニエンス フォルムメイク』を発売し、好評を博した株式会社サンコール。同社が、新たにクセやうねりを抑えるシステムトリートメントシリーズ『FARJUA（以下、ファルジュア）』を発売した。同社 商品企画部の面野さんに、開発の背景、製品の特長ついて伺った。

「髪質改善の人気が続く一方、ブリーチ市場が拡大する中で、『フォルムメイク』ではハイブリーチ毛に対して結果が出にくいという問題が出てきたんです。そこで、ハイブリーチ毛の他、クセはそこまで伸びなくてもツヤ感や手触り感を良くしたいというご要望にも対応できる製品を開発することになりました。『ファルジュア』の特長は、表面だけでなく髪の内部から補修する5ステップにより、髪の強度を高め※3ながら、うねりを抑え、ツヤ感や手触り感の持ちが良い点にあります。また、技術が簡単ですべてシャンプー台で施術できること、5ステップ式ですが6アイテムで様々な髪質に対応でき、幅広いメニュー展開が可能なので、手軽に導入しやすい点もメリットです」

こうした特長を可能にしたのが、「今注目の架橋成分トステア®だった」と同社 研究開発部の仙石さん。

「還元成分の代わりに重めの質感が出る油分を試しましたが、重くなり過ぎ、今の時代に合わない。原料を探す中で、トステア®に行き着きました。トステア®はうねりの収まりは還元成分程ではないが、中性域で、ある程度の温度でも架橋できツヤ感・質感が向上し、技術的にも簡単だった。そこで、酸熱でも使うレブリン酸、γ-ドコサラクトンを組み合せたところ、自然なツヤが出て持ちも良いという結果になったんです」
これらの特長を最大限に活かすのが5ステップの処方だ。
「ステップ1の『ケアブースター』は、シャンプーでは落としきれない汚れをオフしながら、次のトリートメント成分の浸透をサポート。ステップ2の『ベースミスト』は、PPTとアミノ酸で毛髪内部を補修。さらにステップ3の『アクトクリーム』は内部補修しつつ、表面の親油性のダメージ部分に定着ベース成分が吸着し、次のクリームの定着を良くします。ステップ4の質感調整クリームは、希望の質感に合わせて、しっとりさせたい場合は『モイストクリーム』、ハリを出したい場合は『コンセントレートクリーム』を使い分けます。そして5ステップの『オイルショット』を馴染ませて熱を与えることにより、ツヤを出しつつトリートメント成分を閉じ込めます」（仙石さん）
「また、ステップ4の『コンセントレートクリーム』には、ハリ・コシを出すヘマチンという成分が入っており、芯がなくなったカラー毛やパーマ毛、エイジング毛におすすめ。この製品により幅広い髪質に対応できます」（面野さん）

※1 アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム　※2 髪質補整とは髪にツヤ・潤いを与えることを言う　※3 髪を保護し、潤いを保つことによる

FARJUA（ファルジュア）の5ステップ処方
ケアブースター
汚れをオフしながら、次のトリートメント成分の浸透をサポート
150g（写真）/ 400g（詰替）

ベースミスト
リアクションケラチンPPT、コラーゲンPPTで毛髪内部を補修
180mL（写真）/ 400mL（詰替）
※4 毛髪に含まれる18種類のアミノ酸混合物　※5 ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン（羊毛）


アクトクリーム
トステア®、レブリン酸が保湿し、定着ベース成分が次のクリームの定着を良くする
500g（写真）/ 500g（詰替）
※6 アモジメチコン


モイストクリーム（写真左）
トステア®、レブリン酸、モイスチュアオイル※8で毛先までしっとりした髪に
500g（写真）/ 500g（詰替）
コンセントレートクリーム（写真右）
トステア®・レブリン酸、コンセントレートオイル※9、ヘマチンで、しっかりした髪に
500g（写真）/500g（詰替）

さらに、しっとり感を求める場合はオイルショットを添加してプレミアムメニューにすることもできる
※7 モイストクリームにはジメチコノール、コンセントレートクリームにはジメチコン　※8 ジメチコノール　※9 ジメチコン
オイルショット
γ-ドコサラクトンが表面に吸着、コーティングし髪にツヤを与える
100mL（写真）/ 100mL×3（レフィル）
トリプルボンディングシステム

実は開発当初、手軽な2～3ステップか、本格的な5～6ステップかで二転三転し、5ステップに決まるまで紆余曲折があったそうだ。だが、この経緯があったからこそ、5ステップとしても、2アイテムのクイックでも使える製品になったという。発売以来、売り上げも好調。元々、ホームケア用の集中ケア剤『ファルジュア ラスティングマスク』があったが、サロンの要望を受けシャンプーとトリートメントも発売されている。現場に優しく設計された『ファルジュア』。ケアに力を入れたいサロンに、まず試して欲しい製品だ。

取材協力： 株式会社サンコール
＊月刊『SHINBIYO』2024年12月号　連載「気になる新製品」vol.23より転載