各地で行われているクリエイション活動をピックアップ!
今回は、弊誌『SHINBIYO』2023年10月号のクリエイション特集で取り上げた、鶴 健一郎さんの「ツルさんのワークショップ撮影セミナー」の番外編をご紹介。誌面にもご協力をいただいた北九州チームのメンバー5名×鶴さんの「その後」をお届けします!
「ツルさんのワークショップセミナー」とは、『アンテナ美容』の鶴 健一郎さんが主宰する、総勢70名以上の生徒が所属する人気のフォトセミナー。鶴さんがカメラマンとなり、複数名のチームもしくは個人やサロンを中心に、毎月クリエイション撮影を行っています。
その中でも、実力者揃いの北九州チームの撮影会を見学できるというセミナーを、昨年9月末に有料形式で初開催されたとのこと。名古屋のダリアさんのスタジオをお借りして行われた、セミナー当日の様子をちらっとお見せします!
鶴さん、そして北九州チームのメンバー5名+モデルさんは、10:00に会場入り。そこから各自撮影の仕込みを開始し、12:00からのフォトセミナーに備えます。同じモデルで2~4スタイルの撮影を行うので、カラー等は済ませた状態。そこからスタイリング、衣装やメイクなどのチェンジを随時行っていきます。
12:00に会場オープン。続々と来場者が集まる中、フォトセミナーはスタート! 撮影している様子が分かるように、近くにモニターが設置され、撮った写真が映し出されるセットが組まれています。(詳しくは2023年10月号をご覧ください!)出来上がり次第、次々にセットに入っていくので、カメラマンの鶴さんはずっと撮りっぱなし。撮りながら的確なアドバイスを行い、修正していくことで作品がどんどんブラッシュアップされていきます。
撮影をしている横では、スペシャルナビゲータ―として『Pluss teru biyousitsu』いけのの晃正さんが、北九州チームの皆さんの過去作品をスライドで紹介。軽快なトークで、作品の狙いや魅力についても解説。飛び入り参加だったそうですが、場を盛り上げられる司会っぷりはお見事です!
並行して撮影を行っていく中で、鶴さんに対して質問が飛んだり、それに対してアドバイスをしたり。どのように作品がつくり上げられていくのか、間近で見られる機会ということで、来場者の熱気も高まります。撮影のノウハウがぎっしり詰まったフォトセミナーは17:00に終了。1人も帰ることなく終えられたことで、鶴さんも北九州チームの皆さんも達成感でいっぱい。名古屋で行きつけの中華屋さんにて2次会まで開催したとのことでした。お疲れ様でした!
鶴さんに改めて、クリエイションに大切なことをお伺いしました!
「クリエイションって技術的、デザイン的な部分よりも、実はその前がすごく大事なんです。いわゆる日常が大事。映画とか音楽とかファッションはいつもチェックしておくといいですね。例えば来年の春夏に何が流行るのかとか、きちんと頭に入れておくと作品をつくるときにも、取り組みやすくなったりするんです。
映画も色々見ておくといいですね。映画って様々な時代を映し出しているから、その時代のファッションとかヘアメイクの知識も得られるのですが、特に注目してもらいたいのが、映画に登場するキャラクター。映画って本当に個性的な人達が出てきますが、その魅力的な部分を自分の中に落とし込んで、そこからインスピレーションを得て、自分なりの髪型を考えるようにすると良いですね。洋画邦画問わず色々なジャンルの映画を見ると、美に対しての解釈に幅が出たり、造詣が深まります。そこが一番大きいメリットかもしれないですね」
鶴さんのワークショップに参加しているメンバー内で、最近見た映画、カルチャーを共有する「LINEグループ」も存在するそう。これが良かった、これはこんなふうに素敵。そんな情報を共有したり、会話が頻繁になされることで感性も刺激されるそう。
「美容師のクリエイションというとファンタジーになりがちですが、リアルで一番かっこいいものをつくりたいねという話をしているんです。このファッションで街を歩いてもかわいい、というものでないとダメ。こんな髪型をしてみたい! と思わせるリアリティブ。それが僕達の目指しているところですね」
今年は、選抜メンバーでのフォトセミナーも予定しているとのこと。鶴さんが目指すリアリティブな作品づくり。これからも目が離せません!
鶴 健一郎/ アンテナ美容
つるけんいちろう 1963 年生まれ、宮崎県出身。宮崎美容専門学校通信科卒業後、宮崎県都城市内3店舗を経て、1996 年に都城市内に『アンテナ美容』をオープン。サロンワークの傍ら独学でカメラの勉強を始め、作品撮りを開始。撮影会ではカメラマンを担当。鶴さんのクリエイションや美容師の教育・育成にかける熱い想いに惹かれる人が多く、美容業界においても一目置かれる存在となっている。
「ツルさんのワークショップ撮影セミナー」を特集しているSHINBIYO2023年10月号の紹介ページはこちら! まだまだご購入も可能です。是非チェックしてみてください。