2層構造でリタッチ時の液ダレを防止するブリーチ施術専用ペーパー

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【エバーメイト ブリーチングペーパー】
EVERMATE BLEACHING PAPER

ペーパーの老舗の威信にかけて新開発したブリーチ用ペーパー

株式会社エバーメイトと言えば、ワインディングペーパーの老舗メーカー。今から60年以上前に製品の第1号が世に送り出され、現在では、実に30種類以上のペーパーが発売されているという。
そんなペーパーの先駆的企業が、このたびブリーチ施術用のペーパーを開発した。ペーパーに関して豊富な知見を持つメーカーだけに、その特徴が気になるところだ。同社の代表取締役社長の二連木 梓さんを直撃した。

「ブリーチメニューが定番化した今、ペーパーの老舗として、何かサロン様のお役に立てることはないか。そうした考えから『エバーメイト ブリーチングペーパー(以下、ブリーチングペーパー)』の開発が始まりました。
開発に当たり、サロンの現場で働く美容師の方々にいろいろお話を伺うと、ブリーチのリタッチ施術時の液ダレが大きなネックになっていることが分かりました」

ブリーチ剤はアルカリ成分と過酸化水素を混ぜた時の化学反応で水が発生すると言われる。ただでさえリタッチ時は、根元以外に剤をつけたくないもの。しかもこの時、根元はブリーチのアルカリ膨潤で、通常より水分が流出しやすくもなっている。

「従来はこれをワインディングペーパーでガードすることもあったそうです。でも、ワインディングペーパーでは十分に水分を吸収できず、また薬剤の力でペーパーがボロボロになってしまうという声も聞きました。
かと言って、水分を多く吸収し過ぎて乾燥させてしまうと、今度はブリーチの作用が鈍化して、リフトが甘くなってしまいます。そのため、製品の開発では“いかに適度に水分を残すか”が課題になりました」

『ブリーチングペーパー』は、2層構造による仕様でこの課題をクリアした。

「表面は起毛性のある紙を採用し吸水性を高め、余分な水分をしっかりと吸収。さらに裏面はこの紙にラミネート加工をして疎水性を高め、必要以上に水分が蒸発するのを防ぐ仕様にしました。これにより液ダレも乾燥もせずにリフトを持続させることが可能になりました」

しかも『ブリーチングペーパー』には強度のある特殊紙を採用しているので、ブリーチ剤の力で破けることなく、ペーパーアウトもしやすいのだそうだ。

「さらにペーパーは使い勝手を考え、センターに折り目をつけました。この折り目があると、ティッシュを取る要領で箱から片手でピックアップできるんです」

リタッチの際は、この折り目があると、根元部分に差し込むだけで根元の固定も完了。これなら一人で行う時もノンストレスで施術ができそうだ。


 


「製品は一箱200枚入りです。この枚数だと通常は、最後のほうが取りにくいのですが、ケース内底にバネ状のアームをつけて、使うたびに内底がせり上がるように工夫しているので、最後の1枚までしっかりと取れます」

これらの工夫は、まさにワインディングペーパーの開発で培った様々なノウハウの賜物。同製品は発売当初より、SNSでブリーチを得意とする美容師達から「液ダレしない」「明るくなるのが早い」と評判になり、一時期は生産が追いつかなくなることもあったのだとか。それほどまで現場が支持する『ブリーチングペーパー』。世のブリーチ上手達の必需品となることは間違いない。

取材協力:株式会社エバーメイト

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