中・長期的に“育てるケア”で、メニューや店販でも結果を出す
SYSTEM CONFERENCE JAPAN 2021/ウエラ プロフェッショナル

ステファン・ガー社長

9月13日(月)、ウエラ プロフェッショナルは「SYSTEM CONFERENCE JAPAN 2021」を、オンライン配信で行った。
「SYSTEM PROFESSIONAL」(以下、SP)は、医者の処方箋のように、一人一人違う髪の個性に合わせ、最適なヘアケアを見つけ出すブランド。ダメージヘアを元の状態に戻すのではなく、髪を内側から進化させ、理想的な質感やデザインを実現させる、パーソナライズなヘアケアシステムだ。

最初に、ステファン・ガー社長が登壇し、今年で5年めのSPは、昨年度売上額前年比131%を達成。今後もブランドの成長に力を入れ、皆様のビジネスに貢献していくと、挨拶した。

続いて、ゲストサロンプレゼンテーションとして、imaiiの大倉貴志氏、SHIMAの原田慎也氏が登場。

imaii Educational Director 大倉貴志氏

SHIMA AOYAMA Director&Executive stylist 原田慎也氏

大倉氏は、ヘアカラーデザインを続けていくためには、素材のコントロールがとても重要。カラー剤に頼らず、素材をコントロールするのも美容師の責任。SPは、お悩み解決のケアではなく、お客様の願望へ到達するためのケア。髪の改善に合わせ、次回来店時には次のステップを踏めるため、ケアやシステムのコース、店販のラインも年間で変化していく。SPをどう使いこなすかが重要で、継続して提案し続けられる秘訣は“楽しんで提案すること”と語った。

原田氏は、SPの魅力のひとつとして、ラグジュアリーで上質なラインナップが魅力。美容を愛する人に似合うという。その場限りのケアではなく、中・長期的にヘアスタイルのイメージをお客様と共有して、共に育てていけるところが、支持されている理由だと思う。また、コロナ禍のマスク着用などで、ヘアにおけるウエイトが上がり、“質感ありき”の今のトレンドでは、SPはなくてはならない、と語った。

原田氏のプレゼンテーション後、定期的にshimaに通い、SPのトリートメント施術を受けている、モデルの愛甲千笑美さんが登場。職業柄、アイロンのダメージや、中間から毛先にダメージが出ている愛甲さんに、原田さんがスタイリングデモストレーションを行った。SPについて愛甲さんは、“やればやるほど髪が良くなると実感できる”トリートメントに、初めて出会ったとコメント。

原田氏とモデルの愛甲千笑美さん

「バーチャルラボツアー」では、ウエラブランド発祥の地であるドイツのダルムシュタットのイノベーションセンターから、各種ラボの様子をバーチャルで案内した。
ウエラの研究開発拠点は、アメリカ、ブラジル、イギリス、ドイツ、東京、シンガポールに広がっており、300人以上の科学者とエンジニア、900件以上の特許を持つ。

次に、小澤良介スタジオマネージャーが、SPの人材育成のための教育プログラム「エリートケアロジストプログラム」を解説し、新たにエリートケアロジストとなった26名の表彰が行われた。
「エリートケアロジストプログラム」は、SPをより深く理解し、お客様に提案するための知識とスキルを身につけるための教育をサポートする。SPを適切に扱うために必要なライセンスが「ケアロジスト」で、サロン内で全スタッフが取得可能。さらに、その中から代表者1名が、スペシャリストとして「エリートケアロジスト」に認定される。SP導入サロンで、このプログラムに取組んでいるサロンでは、取組んでいないサロンと比べて、年間の取引金額が平均で167%も高い結果が出ている。

小西奈緒美ブランドマネージャーからは、導入サロンの現状として、2020年10月~2021年3月の実績と前年対比を見た結果、総客数/前年比94.3%、メニュー売上金額/前年比102.0%、店販売上/前年比117.3%と、ヘアケアの店販において、大きくビジネス貢献ができていることが報告された。
また、上位サロンほど、メニュー設定数が多く、メニュー価格も幅広く設定している結果となっており、
幅広いメニュー展開をSPにて一貫して設定することで、単価アップや店販比率向上により貢献する傾向があると語った。
2022年には、業務・店販の2種類の新商品を発売予定。

最後に松原政寛副代表が、中・長期的な視点で長くヘアデザインを楽しむ、というビジョンを達成するために、サロンの発展・成長に寄与していきたいと挨拶した。