山野美容専門学校(山野愛子ジェーン理事長・校長)は3月11日、都内渋谷区の同校山野ホールで卒業式を挙行した。この日卒業したのは専門課程の72期生395名。午前9時半から行われた式では、昨年10月16日に逝去した山野正義総長と東日本大震災の犠牲者に対して全員で黙とうを捧げたあと国歌・校歌斉唱。続いて小川タツユキ副校長が学事報告を行い「制約が多い中でオンラインや対面によるハイブリッド授業に取り組んだ」と2年間の経過を振り返った。
卒業証書授与に続く各賞授与では初めに皆勤賞・精勤賞授与が行われた。同校では「皆勤、精勤は社会に出てからも最も大事なこと」という考えから最初に表彰している。このほかコンテストクラブ同窓会会長任命書授与では、令和4年4月1日から1年間同会の中心となって活動するという井上銀花さん(72期2組)に任命書が手渡された。
山野愛子ジェーン理事長・校長は訓辞でまず、「これから社会に出ても全員が皆勤賞を獲れるように努力して下さい」と皆勤・精勤に励むことの大切さを訴え、緊迫が続く世界情勢や依然として厳しい新型コロナの感染状況などについても触れたあと「ここで身に付けた美容の技術と素敵な心で社会から愛される人になって下さい。常にスマイルを忘れないことも大切。笑顔は他人を幸せにするだけでなく自身の気持ちを高めてハッピーにする力もある。」と語った。ジェーン校長は更に同校が今後卒業生とのコミュニケーション強化を図っていく意向を明らかにし「あらゆるITツールを駆使して卒業生とのネットワークを構築していきたいので皆さんの力を貸して下さい」と協力を呼びかけた。
来賓祝辞では小野田光伸後援会長が「社会に出れば楽しい事ばかりではないがこの2年間頑張ってきたように前向きに努力を続ければ、必ず素晴らしい自分や仕事仲間、お客様に出会うことが出来る。卒業後もヤマノのBIDOクラブという素晴らしい情報ネットワークを通じて有意義な美容師生活を送って下さい」とはなむけの言葉を贈った。
在校生代表の江森海成さんが「ここで得た多くの経験を糧にして壁を乗り越えていって下さい」と送辞を述べると、卒業生総代の山本瑠風さんは答辞で「入学当初、これから始まる学校生活に期待しながらも不安の方が大きかったことを今でも覚えている。感染拡大が収まらない中、充実したICT教育のおかげで戸惑うことなく学ぶことが出来た。これから新しい事への数々の挑戦が待っている。不安もあるがこの学校で培った精神力が大きな支えになってくれると信じている」と力強く決意を語った。式終了後はkakimoto armsスタッフによるヘアショーや在校生のダンス等も行われた。
▼理事長校長賞=山本瑠風、飯野亜香音、岡田翔太▼特別賞=野口穂南、新井彩香、田阪萌華、金子天音▼総括賞=濱田淳之、井上銀花、藤森基史、田中暖、田中未羽、周晨盈、田頭アサ子、照井あみ、岡田翔太、伊藤大将、三浦貴美香、神野智也、小川まり、島夢華、野口穂南、伊藤樹生、伊藤直希、本田陸、松井聖虎、清水玲名、永塚彩海、小林亜実、坂本真凜、島村美帆、橋本裕貴、後藤玲菜、塩田悠我、山川里帆、佐藤夏希、鈴木柚香、岩瀬姫、鈴木悠香、菊地優
式に先立ち故 山野正義総長に対し黙禱が捧げられた
式に臨む卒業生たち
卒業証書を授与する山野愛子ジェーン理事長・校長
総括賞を授与する中川巧スタン総括
訓辞を述べる山野愛子ジェーン理事長・校長
祝辞を述べる小野田光伸後援会長
答辞を述べる卒業生総代の山本瑠風さん
式終了後に行われたkakimoto armsスタッフによるヘアショー
取材:小牧洋