14部門で技と感性を競う コロナ禍、競技のみで表彰式は行わず
第17回「匠すと」/国際共立学園

(学)国際共立学園(和田美義理事長)国際理容美容専門学校(工藤佑輝校長)と国際共立学園高等専修学校(増田律子校長)は3月8日、都内荒川区の同学園で第17回「匠すと」を開催した。コロナ禍とあって競技終了後の表彰式などセレモニーは行われなかったが、学生たちはこれまでの学びの成果を思う存分作品作りにぶつけていた。

競技は午前9時過ぎからカットやワインディング、デッサン、アフタヌーンティーなど全14部門が行われたが、このうち昨年は「リスクが大きい」との理由で写真審査となったウエディングアップスタイル部門は、今年は感染対策を講じたうえでのモデル競技が実現した。いっぽう、選手とモデルが近距離で対面するネイルケア部門では、選手だけでなくモデルもマスクとフェイスシールドで完全武装するなど徹底した感染対策が講じられていた。

メンズのストリートヘアを競う8部のテクニカルカット&カラー部門には40名がエントリーしたが、昨今のジェンダーレス化を反映してかレディースウィッグで作品づくりにチャレンジする選手が多く見られた。これについてある教職員は「今の若者は男性の顔にも中性的な要素を求めているのかも知れない。メンズに比べあごのラインが柔らかいレディースウィッグのほうがピッタリくるのだろう」と語っていた。

入賞者は以下の通り(写真は優勝作品)

第1部 メイクフォト部門

▼優勝=松丸彩音(ビューティアーティスト科2年)▼準優勝=鳥居志帆(美容師科1年)▼KBF賞(第4位)=土田のあ(美容師科1年)▼snip style賞=鳥居志帆

第2部 ネイルアート部門

▼優勝=中里心愛(ビューティアーティスト科2年) ▼準優勝=野﨑陽(美容師科1年)▼第3位=五味春は(美容科2年)▼KBF賞(第4位)=青山彩花(ビューティあーティスト科1年)▼専門学校新聞社賞=重園みらの(美容科1年)

第3部 ヘアデッサン部門

▼優勝=松本明日香(美容科1年)▼準優勝=長塚広人(美容科1年)▼第3位=前嶋凜(美容科1年)▼KBF賞(第4位)=渡邉千鶴(ビューティアーティスト科2年)▼女性モード社賞=渡邉千鶴

第4部 ネイルケア部門

▼優勝=大鹿梨愛(ビューティアーティスト科1年)▼準優勝=森下愛梨(ビューティアーティスト科1年)▼第3位=磯部実来(ビューティアーティスト科1年)▼KBF賞(第4位)=黒田瑠美(美容師科2年)▼ネイリスト協会賞=小村理音(美容師科2年)

第5部 ジェルネイル部門

▼優勝=中里心愛(ビューティアーティスト科2年)▼準優勝=逸見美羽(美容科2年)▼第3位=赤澤梧乃(美容師科2年)▼KBF賞(第4位)=岩森舞都(美容科2年)▼ネイリスト協会賞=平野菜々花(ビューティアーティスト科2年)

第6部 フェイシャルトリートメント部門

▼優勝=佐藤明香里(ビジネス美容科2年)▼準優勝=田中佑芽(ビジネス美容科2年)▼第3位=金澤愛美(ビジネス美容科2年)▼KBF賞(第4位)=木原葵(ビジネス美容科2年)▼育友賞=小島かのり(ビジネス美容科2年)

第7部 ロッドワインディング部門

▼優勝=濱中美葵(美容高等科3年)▼準優勝=小本真優(美容高等科3年)▼第3位=秋月凜(美容高等科3年)▼KBF賞(第4位)=小泉花(美容高等科3年)▼国際理容協会賞=小本真優▼理美容教育出版社賞=小本真優

第8部 テクニカルカット&カラー部門(メンズ)

▼優勝=市原彰人(美容科2年)▼準優勝=大平凌(美容高等科3年)▼第3位=伊藤大地(美容師科2年)▼新美容出版賞=市原彰人

第8部 テクニカルカット&カラー部門(レディース)

▼優勝=向山奈桜(美容科1年)▼準優勝=宮下琴美(美容科1年)▼第3位=新井沙弥香(美容師科2年)▼KBF賞(第4位)=小林愛瑠(美容師科2年)

第9部 ジオメトリックカット&ブロー部門

▼優勝=杉田星成(理容科2年)▼準優勝=坂井龍信(理容科1年)▼第3位=大野桜士郎(理容科1年)▼KBF賞(第4位)=木村諒大(理容科2年)▼新美容出版賞=杉田星成

第10部 ウエディングアップスタイル部門

▼優勝=武士瑠奈(ビューティアーティスト科2年)▼準優勝=鈴木里奈(ビューティアーティスト科2年)▼第3位=森重心莉(ビューティアーティスト科2年)▼KBF賞(第4位)=遠藤怜奈(ビューティアーティスト科1年)▼百日草賞=宮城寧羅(ビューティアーティスト科1年)

第11部 黒板アート部門

▼優勝=右原詩音(製菓衛生師・調理師科2年)▼準優勝=大平紗知(製菓衛生師・調理師科2年)▼第3位=濱塚そら(製菓衛生師・調理師科1年)

第12部 バタークリームケーキ部門

▼優勝=関口美海(製菓衛生師・調理師科1年)▼準優勝=橋本愛梨(製菓衛生師・調理師科1年)▼3位=渡部瑠南(製菓衛生師・調理師科1年)

第13部 アフタヌーンティー部門

▼優勝=草間風雅(製菓衛生師・調理師科2年)▼準優勝=上保稀幸子(製菓衛生師・調理師科2年)▼第3位=佐野光(製菓衛生師・調理師科2年)

第14部 トータルコーディネート部門

▼グランドチャンピオン=川澄乃永(美容師科2年)▼荒川区長賞=村上亜莉星(美容師科2年)▼レディースグランプリ=石田涼乃(美容科1年)・高田知那(美容科1年)▼メンズグランプリ=尾崎春香(美容師科2年)・小野寺英里奈(美容師科2年)▼KBF会長賞=谷口大喜(理容科2年)・吉開ひなの(理容科2年)▼後援会賞=山川詩織(美容師科2年)・山本二瑚(美容師科2年)

テクニカルカット&カラー部門(メンズストリート)の競技

テクニカルカット&カラー部門(メンズストリート)では、レディースウィッグの使用が多く見られた

ヘアデッサン部門の競技

黒板アート部門の作品

アフタヌーンティー部門の作品

ジオメトリックカット&ブロー部門の競技

マスクにフェイスシールドで行われたネイルケア部門の競技

ウエディングアップスタイル部門の競技。今年はモデルでの競技が実現した

取材:小牧洋