山野学苑 山野美容専門学校(山野愛子ジェーン理事長・校長)は4月6日、都内渋谷区の同校・山野ホールで令和4年専門課程74期の入学式を挙行した。今期の入学者数は467名だが、このところ高止まりが続いている新型コロナウィルスの感染状況を考慮して午前と午後の2回に分けて行われた。保護者も出席して13時から行われた午後の部では国歌、校歌の斉唱、入学許可に続いて初めに山野愛子ジェーン理事長・校長が挨拶した。
山野理事長・校長はまず「パンデミックやウクライナ紛争など世界には不安が溢れていますが、皆さんは今日から山野ファミリーの一員です」と歓迎の意を伝えたあと「美容を通して人々を美しく幸せにするという目標に向かって一緒に頑張っていきましょう。これからの2年間には多くのチャンスが待っています。これらのチャンスに積極的にチャレンジしていくことで多くのチェンジも起きてきます。この学校を“仕事場”と思って、毎日休まず遅刻せず通って下さい。」と呼びかけた。
山野理事長・校長は更に同校における教育の特徴についても触れ「コンテストクラブ、ユーチューブクラブなど様々な学内活動のほか、服飾関係の学校とコラボしてミスユニバースジャパンのモデルに皆さんがヘアメイクを施すような授業も予定しています。都内にあるアメリカンスクールとの交流も深めており、この春には着付けやヘアスタイリングにチャレンジする機会もあるのでぜひ参加して下さい」と主体的な勉強を訴えた。最後に「国家試験合格や就職ももちろん大事ですが、山野では心が温かくパッションのある美容師を育てていきたい。山野の広いネットワークを活かして多くの友達をつくって下さい」と励ました。
続く来賓祝辞では元厚生労働大臣でジャーナリストの小宮山洋子氏(午前の部は自由民主党政務調査会長特別補佐の中山泰秀氏)が「山野は美道という精神的な美も含めた新しい美の在り方をずっと追求し続けており、正義氏の時には日本で初めての“美容と福祉”という考えも打ち出すなど常に世界の美容をリードしている」と紹介したあと、2年間の過ごし方について「社会に出ると様々な利害関係もあって真の友達が出来にくい。学生時代というのは損得抜きで一生付き合える友達をつくることが出来るので、ここで過ごす時間は本当に大事にしてください」とアドバイスした。
小宮山氏はさらに美容という仕事の特性についても触れながら「広い視野を持って常にアンテナを磨く努力を続けて下さい。国内だけでなく世界の出来事にも関心を持って情報や知識を増やしていくことが大切。そのためには、それぞれが人生をかけて書いたものが詰まっている本も有効です。いろんな事に興味や関心を持てば人間はいくつになっても成長できると言われています。ここにいる2年間でそういう習慣を身に付け、充実した学生生活や美容人生を送って下さい」と励ました。この他、来賓の中川巧スタン山野学苑評議員・総括・法人事務局長、小野田光伸同校後援会会長、青木和子山野学苑理事・評議員も紹介された。
最後に在校生代表の土井楓さん(73期)が「新型コロナウィルスの感染拡大で学生生活に不安もあると思いますが、感染症対策を施したハイブリッド授業を通じて充実したスクールライフを送ることが出来ます。この2年間で多くのことに挑戦し夢中になれるものを探してください」と歓迎の言葉を贈り式を終えた。
今年の入学者は467名
挨拶する山野愛子ジェーン理事長・校長
来賓を代表して祝辞を述べる小宮山洋子氏
歓迎の言葉を贈る土井楓さん
取材・小牧 洋