3年ぶりに開催 101年目スタートの年を新たな気持ちで
2022年全国有力代理店会議開催 / タカラベルモント

タカラベルモント(吉川秀隆代表取締役会長 兼 社長、サロン アンド コスメティクスビジネス本部長)は、4月6日(水)、大阪市北区のリーガロイヤルホテルにおいて、2022年度の事業活動スタートの場として全国有力代理店会議を開催した。当日は事前の抗原検査や感染防止対策を行い、全国から70社102名が出席した。
2019年以来3年ぶりの開催となる同会議の冒頭では、同社役員・幹部の紹介が行われ、続いて吉川社長から創業100周年のお礼と共に挨拶、サロン アンド コスメティクスビジネス部門の事業方針についての説明が行われた。

2021年度の業績について、国内外グループ連結売上は732億円と速報ベースとして発表。国内マーケットが565億円、海外マーケットが167億円となり全社売上は2020年度実績比で14%アップ、コロナ前の2019年度と比較しても5%アップの業績となったことが報告された。

サロン事業における売上増加は、同社提案の“ロイヤルカスタマー型サロン”や“個室・半個室を取り入れたルーミングサロン”の出店増加が好業績につながった。一方、世界規模での半導体不足による「アクアフォルテ」(自動シャンプー機器)や給湯器などへの生産の影響に対しては、早期解消に向け取り組んでいくことを述べた。

化粧品事業では、日本人特有の赤みを消す技術を採用したヘアカラーの「エドル」、幹細胞研究からうまれ、世界8か国で同時発売したヘアケア製品「ルベルワン」などの新製品が好調だった。

次に、2022年度の取り組みについて詳しい説明が行われた。

①サロンにおける体験価値の向上に関しては、”個室・半個室(ルーミング)”の提案が、同社がこれまで提案してきた“ロイヤルカスタマー型”のサロン経営や、顧客体験型・持続型のサロンビジネス・ビューティーアクティベーションにつながり、体験価値向上できるメニューとして「頭浸浴(とうしんよく)」や「男性のひげ脱毛」も提案していく。

②デジタルテクノロジーの活用に関しては、昨年度、 WEB上でお客様が自分の好みなどを来店前にプレオーダーできる「Palpul(パルプル)」を、また サロン専売品を購入できるオンラインストア「ビューティシティ」をスタートさせており、今年11月に開催するイベントTWBCにおいて、コミュニケーションをデジタル化する画期的なシステムをお披露目予定、このサロン業界ならではの強みと、デジタルテクノロジーを融合させることで、業界を拡大させていきたいと考えている。

③SDGsへの取組みに関しては、2022年度以降も、主にサロン業界を通じて社会に貢献できる”環境”と“持続”の2つの側面から活動を推進していく。さらに、この活動推進が実質的なビジネスの拡大にも繋がるよう、取り組んでいきたいと考えている。こうした環境問題への対応は、サロンでの取り組みとともに、サロンに来店されるお客さまへの啓蒙活動も強化する必要があると考えている。

“環境”側面での活動としては、化粧品事業では、22年前に取得したISO14001への準拠はもちろんの事、さらに自主基準を設け、環境負荷の少ない容器素材・原材料の採用にも積極的に取り組み、ルベルブランドでは、2025年には100%の製品を環境対応型にすることを目標にしている。

理美容機器事業では、チェアの製造過程で出る廃棄レザーのアップサイクル・リボニスプロジェクトの実施や、従来のエコ給湯機に加え、節水シャワーヘッドへの切り替えを進めていく。
化粧品・機器とも環境対応型の製品を拡充し、環境対応を進めていくことに繋げていく。
“持続”の側面では、ロイヤルカスタマー型サロンを増やす活動を通じて、サロンの持続的発展とサロンスタッフが業界で長く活躍できる環境を整えたいと考えている。
その他にも、ルベル「SEE/SAW(シーソー)」の『ハッピーウーマンアワード 2022 for SDGs「女性応援ブランド賞」』受賞に代表される”女性が長く活躍できる環境づくりの支援”や、タカラ美容専門学校での理美容師育成支援に代表される”質の高い教育の推進”などにも、引き続き積極的に取り組んでいく。

④化粧品事業の拡大に向けてに関しては、頭髪化粧品、スキンケア化粧品、ネイル製品の各ブランドの組織統合を行い、市場のセグメントの明確化と、相乗効果が発揮できるマーケティング展開を実施。また、将来に向けてトータル300億円の売り上げに対応する為、2025年に新化粧品工場を建設するとともに、物流機能の強化を行う。

研究面においては、化粧品研究開発センターにて、最先端の毛髪化学研究を中心に、さまざまな領域への真の美の可能性を広げる基礎研究を行っており、そのひとつ “ファインスキンテクノロジー”は、肌が自ら潤いを生み出す力を高める最新基幹技術で、同社が独自に開発した。また、同じく同社が開発した“ヘアメデュラケア”技術を応用すれば、メラニンがない白髪に”メラニン補充“が可能になり、これらの技術はルベル、エステシモ、ピトレティカの新製品に既に搭載されているものもあり、今後さらに拡大させていく。

教育面では、オンライン教育のプラットフォーム・ルベルモバイルスクールがスタート。100以上のオンデマンドコンテンツと同社インストラクターのリアルな講習を組み合わせた、ハイブリッドな新しい教育を提供していく。

最後に、TWBC2022が11月21日(月)、22日(火)にパシフィコ横浜で開催されOMC HAIR WORLD Presents GLOBAL SYMPOSIUMを日本に特別招致することを紹介した。

「2021年度より、機器・化粧品・空間をトータルに提案していくための組織づくりとして、私自らがSCB(サロン&コスメティックスビジネス)の本部長に就任し陣頭指揮を取る体制へと変更しました。また、私自身がもう一度原点に立ち返るべく、創業の地である大阪工場から全国の拠点をまわり、現場で働く社員ひとり一人の生の声を直接聞いて回る事にしました。代理店の皆様の元にもお邪魔し、色んなお話しができたらと考えていますのでその際は宜しくお願いします。」と述べた。

続いて、ガモウの蒲生茂代表取締役会長から、同社創業100周年に際し、共に歩んできた業界発展への道のりを振り返りながら、今後も共に業界発展に取り組んでいこうという未来に向けたメッセージがおくられた。
同会議終了後には優秀代理店の表彰式が行われ、吉川社長より各代理店代表へトロフィーが手渡された。