「世の中に役立つコンテスト目指す」と荘司ブロック長
Zenkon Contest 2022東京大会/全日本婚礼美容家協会・東京ブロック

全日本婚礼美容家協会(田中雅子会長、マリールイズ恵子理事長)東京ブロック(荘司礼子ブロック長)主催の「Zenkon Contest 2022 東京大会」(後援=東京都職業能力開発協会)が7月5日、都内墨田区の東武ホテルレバント東京で開催された。

新型コロナウィルスの感染拡大で昨年は5つのブロック大会が無観客での選考会となり、東京ブロックも開催日前日に4度目となる緊急事態宣言が出されるなど緊迫した大会となった。このため、同ブロックでは入場の際のマスク着用や手指消毒だけでなく、今年は参加者全員に「体調調査書」の提出も求めるという徹底ぶりだった。出場者数は昨年をやや下回ったものの、大部分の選手が「一定の審査基準」を満たし全国大会への出場権が与えられるなど非常にハイレベルな大会となった。

午前10時半からスタートした大会では初めに荘司礼子ブロック長が「コンテストが開催できるのも多くの来場者や選手、選手の指導者等のおかげ。この競技を通じて技術者のレベルが上がるということは、着物を楽しむ人々にとって良いこと。私たちの団体はこれからも世の中の役に立つコンテストを続けていきたい」と開会の辞を述べ、マリールイズ恵子理事長は「この日に向かって努力を積み重ねてきた出場選手の皆さんの成果を拝見できることを楽しみにしています」と挨拶した。

この日行われた競技は第41回全日本打掛花嫁着付コンテスト、同和装トータルコンテスト、第20回ニューブライドコンテスト、第4回留袖着付コンテスト(一般部門)、それにブロック主催の第4回洋髪の打掛花嫁着付コンテスト、第31回留袖着付コンテスト(ジュニア部門)の計5競技、6部門。合わせて71名の美容師、美容学校生が出場した。

午前の部で行われた留袖着付ジュニア部門には31名の学生が、また同一般部門には21名の美容師が出場、それぞれ20分間の競技時間(ステージ上)をフルに使って第一礼装に相応しい黒留袖の技術や品格、マナー等を競った。

いっぽう、午後の部は和装トータルコンテストからスタート。11名が出場して25分間(ステージ競技)で着付けの仕上げまでを競った。続いてニューブライド、全日本打掛花嫁着付、洋髪の打掛花嫁着付の競技が同時に行われ、出場選手はヘア、メイク、ドレス、アクセサリー等のトータル美(ニューブライド)やトータル美を主眼とした打掛花嫁の気品(打掛花嫁)、花嫁としての品格および初々しさの表現(洋髪の打掛花嫁)などの審査基準を意識しながら作品作りに挑んだ。作品審査は高橋スミ、菅原みどり、守田智子、佐野幸江の各氏が担当した。

全競技終了後は二つのゲストステージが披露された。第一ステージの「2021年東京大会優勝者による技術展示」では設楽小夜子(全日本振袖花嫁)、青木真佑子(和装トータル)、石井あかね(ニューブライド)、仲川泉(留袖着付・一般)、兎内春香(洋髪の打掛花嫁)の各氏がそれぞれ賞に相応しい作品を紹介した。また第二ステージでは東京ブロック理事も務める横田勢津子氏が「上品で清楚なブライドヘア」をテーマに2点仕上げた。午後4時過ぎから行われた表彰式では審査員を代表して高橋氏が各部門別に講評を述べた後、マリールイズ理事長、荘司ブロック長らによる表彰が行われた。当日はNHKによる大掛かりな取材も行われた。

  • 高橋スミ審査員の講評抜粋

(留袖着付ジュニア部門)=帯揚げ、帯締めも含め全体的にきれいに仕上がっていた。モデルが若いせいか、お太鼓の位置が高めの作品が見られた。

(留袖着付一般の部)=さすがに現場で仕事をしているだけあって手際も良くスムースな仕事ぶりだったが、慣れているが故にモデルの扱いがやや乱暴に見えるケースもあった。モデルといえどもお客様という想定で仕事をして欲しい。

(洋髪の打掛花嫁部門)=ヘア飾り等のバランスもよく取れていたが、メイクのテカリが気になる作品が多かった。

(ニューブライド部門)=ヘアは各モデルに合ったスタイルになっていたが、ブライドは透明感のある白さが品と格につながることを忘れないように。

(和装トータル部門)=これまでは崩したスタイルが多く見られたが、今回は艶のある良いスタイルが目立った。

(全日本打掛花嫁部門)=全体的にきれいな仕上がりだったが、打掛を着せた後の背中心が歪んでいる作品も見られた。

▼入賞1位(東京都職業能力開発協会会長賞)=佐藤葵(全日本打掛花嫁着付コンテスト)、小田島潮音(和装トータルコンテスト)、佐藤菜々子(ニューブライドコンテスト)、廣瀬昌子(留袖着付コンテスト・一般)、土田みゆき(洋髪の打掛花嫁着付コンテスト)

その他の賞は次の通り

(洋髪の打掛花嫁着付コンテスト)

▼最優秀賞=土田みゆき▼優秀賞=忍足絢美▼金賞第1席=中林明子▼同第2席=佐藤李奈

(留袖着付コンテスト・ジュニア)

▼最優秀賞=田中愛莉翔▼優秀賞=千葉葵香▼金賞第1席=丸山紗奈▼同第2席=松下果央▼同第3席=及川友菜▼同第4席=成田琉海▼同第5席=本田伶菜▼同第6席=髙橋理子▼同第7席=宮下真弥

開会の辞を述べる荘司礼子東京ブロック長

挨拶するマリールイズ恵子理事長

審査を担当した左から高橋スミ、菅原みどり、守田智子、佐野幸江の各氏

昨年の優勝者たちによるゲストステージ

横田勢津子氏によるブライドステージ

審査講評を述べる高橋スミ審査委員

留袖・ジュニア部門1位の田中愛莉翔さん

留袖・一般部門1位の廣瀬昌子さん

和装トータル部門1位の小田島潮音さん

左からニューブライド(佐藤菜々子さん)、洋髪の打掛(土田みゆきさん)、

打掛花嫁(佐藤葵さん)の各1位

出展商社による挨拶

留袖・ジュニア部門の競技

留袖・一般部門の作品

和装トータル部門の作品

ニューブライド、打掛花嫁、洋髪の打掛花嫁の競技

取材:小牧 洋