ブリーチの神様と呼ばれた、joojiさんをご存知ですか?
元祖ブリーチマイスター“jooji”が残したハイブリーチイズム

「塩基性の魔術師」「ブリーチの神様」と呼ばれ、超高明度域のカラーデザインをつくり続けたjoojiさん。かつて大阪で、カルト的な人気を誇った『gris☆』というサロンのオーナーでもあり、その名前に聞き覚えのある方もいると思います。また、アニメのような、日本人離れしたカラフルでエッジーなデザインを、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

彼は美容人生における情熱の大半を、ブリーチワークに注いだといっても過言ではありません。晩年は、今のムーブメントを予測していたかのように、ブリーチ理論や技法について提言し、そのメッセージを業界に投げかけていました。しかし、無念にも病に冒され、すべを伝達することが叶わないまま、昨年、その生涯を閉じました。

彼の大きな功績は、それまで感覚的に行われることが大きかったブリーチ施術を、理論的にまとめたことだと言えるでしょう。誰が担当しても失敗することのないように、ブリーチ剤の塗布法や放置時間、毛髪診断の仕方、セカンドカラーとの関係などを整理。セミナーやWEBなどで、自身のノウハウを惜しみなく、たくさんの美容師に伝えてきました。

そして、日本人を黒髪から解放し、「もっと自由に色を楽しめる」ということをみんなに気づかせたのも、彼の功績の一つでしょう。0.5レベル刻みでギリギリまでリフトアップした髪に、塩基性で表現されるカラフルなカラーは、彼が「魔術師」と言われる所以。そんなカラーデザインを見ると「こんな色も出せるんだ!」とみんながワクワクし、難易度の高いカラーにもチャレンジする美容師を増やしたのではないかと思います。

月刊『SHINBIYO』では、そんな彼に敬意を表し、スペシャル企画を行いました。joojiさんと親交が深かった3名の美容師のインタビュー、jooji流ブリーチ基本7か条なども掲載しています。joojiさんについてさらに詳しく知りたい方は、『SHINBIYO』10月号P66~、ぜひご覧ください。