「今年は業績の回復を」と大森理事長 岸田首相からメッセージも
令和五年新春の宴/全国理容連合会

全国理容生活衛生同業組合連合会(通称:全国理容連合会・大森利夫理事長)と全国理容政治連盟中央会(大森利夫会長)は1月26日正午から、都内千代田区のホテルニューオータニ鳳凰の間で「令和五年新春の宴」を開催した。3年振りの開催となった今回は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止策のもと人数を制限した正餐スタイル(約150名)で行われた。
オープニングでは開会の言葉を述べた早川幹夫副理事長が、岸田文雄内閣総理大臣からの「この春には新型コロナウィルスを5類感染症とする方向で議論を進めていく。理容組織の団結力による優れた衛生管理で更なる感染対策を推進して頂きたい」とのメッセージを披露した。続いて連合会を代表して年頭の挨拶を行った大森理事長は、冒頭「茶柱の立ち静ごころ今朝の春」と得意の俳句を披露し「いよいよ社会経済活動が本格化する中で、我々理容業界も業績の回復を果たすことに努めていかなければならない。未来を見つめた事業展開を図っていきたい」と新年に向けた決意を述べた。
当日は通常国会の会期中だったが加藤勝信厚生労働大臣をはじめ、田村憲久元厚生労働大臣、根本匠元厚生労働大臣、齋藤健法務大臣、山口那津男公明党代表のほか塩﨑彰久、小林鷹之、高鳥修一、井原巧、長谷川淳二、勝目康、井上貴博、城内実、橋本岳の各衆議院議員、衛藤晟一、山本順三、山田宏の各参議院議員ら生活衛生議員連盟に関わりの深い議員等がかけつけお祝いの言葉を述べた。
このうち加藤厚生労働大臣は新型コロナウィルス対応策の今後の見通しなどについて「まだ続いてはいるがだんだん出口は見えてきている。先週見直しを発表し、明日(27日)にも専門家にとりまとめを頂いていよいよ5類への移行にも踏み込んでいきたいと考えている。こういう事が一つのきっかけとなって社会・経済の流れが変わっていく。これまでの皆さんの苦労が踏み台となって、次への大きな飛躍につながることを期待しています」と語った。
また、現在自民党の生活衛生議員連盟副会長を務める田村元厚生労働大臣も「新型コロナウィルスは5類移行に向かって今準備に入っている。日常生活を取り戻していかなければならない」とした上で、これから始まる予算審議に関連して「補正予算ではキャンペーンのための補助金など様々な補助金を準備しているが『申請作業が大変』という声も聞くので、これに対応するための専門家も考えている」と挨拶した。
寺園洋行副理事長による乾杯の発声で宴に移った後は、佐々木裕介(株)日本政策金融公庫常務理事、𠮷井眞人全美連理事長、遠藤弘良公益財団法人理容師美容師試験研修センター理事長、吉川朋秀タカラベルモント(株)専務取締役の各氏が来賓を代表して祝辞を述べた。湊正美副理事長による三本締めで閉会となった。

開会の辞を述べる早川副理事長


年頭の挨拶をする大森理事長


新春の宴には約150名が出席した


加藤厚生労働大臣


乾杯の発声は寺園副理事長


閉会の辞を述べる湊副理事長

取材:小牧 洋